同じ月給20万円の人が2人いるとする。
1人は、服や車や飲み食い、遊びで全部使ってしまい、派手に楽しくやっている。
もう1人は、遊びや飲み食いを控え、本を買って勉強したり、趣味で油絵を描いたりしている。
この2人の、最も重要な違いは何かというと、内側に蓄えるものがあるかどうかである。
遊びや買い物など、外向きのことばかりで内に蓄えないと、大きく、強くなれず、外への働きも全く大きくならない。
ただ、外への活動が何もないのも駄目であり、勉強ばかりしていても、それがエネルギーに変換されないのである。
また、目には見えない蓄えというものがあることも見逃してはならない。
月給50万円のお父さんの小遣いが2万円しかなく、見かけはひどく慎ましくても、妻子という目に見えるものだけでなく、彼は目に見えない貴重なものを蓄えているのである。

どんな世界でも・・・芸能界などが特に顕著かもしれないが、一頃は大活躍していたのが、それが外向きの活動ばかりで内側への蓄積がなかったので、やがて、エネルギーも才能も枯渇して消えていくということがよくある。
一方、大活躍している時に、不意に消えたように目立たなくなり、「あの人、どうしたのかな」と思っていたら、しばらくしたら、また表舞台に戻ってきて、以前よりはるかにスケールの大きな働きをするのである。その人は、エネルギーの放出を途中で制限し、中に蓄えることに励み、一段と大きなエネルギーを得て、再び活動を開始したのである。
芸能プロダクションでは、売れなくなった芸能人をお払い箱にしたり、冷遇するところもあるだろうが、そうではなく、海外に勉強に行かせたり、特別なレッスンをさせるところもあり、その芸能人がまた人気スターとして復活することもある。そういったことは、その芸能人自体が力を蓄えることであると共に、プロダクションもまた、大きな力の蓄積をすることになるのである。ただ、この理が理解され難いのだ。

我々も、普段から、外への活動と共に、内に蓄えることを考えなければならないのである。
今朝は柄にもなく、AKB48の話題を書いたが、あのプロデューサーの秋元康さんも、一頃は割に地味な活動をしており、力を蓄え、AKB48を始めた頃は、かつての「おニャン子クラブ」のプロデューサーとして、懐かしがられたものである。その頃、芸能界は、モーニング娘が市場を席巻していたが、秋元さんは、よほど力を蓄えていたのだろう。かなり加速的に逆転してしまった。
だから、今回、丸刈りになって研究生に降格した子も、しばらく力を蓄えれば、次はもっと大きくなることが出来るのである。

初音ミクが、力を蓄えていた時期というのは、沢山の人達が、初音ミクを得て、創造力を発揮し、彼女の曲を生み出し続けていた時である。
その時に蓄積された力である、人々の、創造、共感、感動はあまりに大きなものとなっていたので、その発現の力は極めて強力だ。
初音ミクが力を蓄えるべき時に、初音ミクの開発・発売元企業のクリプトン・フューチャー・メディアは、儲けることよりも、ファンが創造力を発揮し、結び付き、共感と感謝の連鎖を生み出すために必要なこと・・・それは主に、作品投稿サイト「ピアプロ」の構築、運営や、初音ミクによる作品の公開・利用・共有の規定の考案と、その分かり易い説明を熱心にしたこと等であるが、そんな努力をしたからこそ、初音ミクは内に聖なる無限のエネルギーを得て、どこまでも飛躍するのである。

今夜10時、NHK Eテレ(以前の呼び方はNHK教育テレビジョン)で、昨年11月23日に東京オペラシティで開催された、富田勲の新作交響曲『イーハトーヴ』の特集番組が放送される。
世界的指揮者の大友直人、日本フィルハーモニー交響楽団はじめ、超一流の演奏と演出、そして、慶応大学の男性合唱団、聖心女子大グリークラブ、シンフォニーヒルズ少年少女合唱団と共に、ある意味従えて、初音ミクが舞って歌った。
どんな番組になるかは分からないが、私は、上に述べたようなことに思いを寄せ、初音ミクの進化に感動したいと思うのである。
番組HPへのリンクは次行である。
音で描く賢治の宇宙~冨田勲×初音ミク 異次元コラボ~









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