世の中には、弱い人間がいる。
弱いというのは、別に貧乏だとか、病気だとかいう意味ではない。
不幸なことに、自分を信じられず、不安なために、卑屈、臆病で、嫌だと思っても、強い者に尻尾を振るような者だ。
最近、何かと話題の石原慎太郎さんや橋下徹さんらを見ていると、素晴らしいところもあるのだが、彼らは弱い者への配慮の無い人達と感じる。
弱い者というのは、自分でそうなった訳ではない。
簡潔に言えば、そうなるのが運命だったのであり、自分ではどうすることも出来なかったのだ。
上に立つ者は、気力や根性なんかで強くなれない人が沢山いることを忘れてはならない。

弱い者に欠けているのは、自分への強い信頼だ。
実に、人間に最も重要なことは自己信頼なのである。
その大切なものがなぜ無いのかと言うと、本当の自分を知らないからだ。
日本では、弱い若者がどんどん増えている。
画家の横尾忠則さんは、ターザンや、南洋一郎の冒険小説が自分の原点であるとよく言っておられるが、これは非常に幸運なことである。
これらの物語は、英雄的に勇敢なヒーロー達が手に汗握る冒険を繰り広げる素晴らしいものに違いない。
そして、エマーソンが強調したように、いかなる英雄の物語を読む時も、それが自分の物語であると思って読まなければならないのだ。
そして、実際、その物語は、間違いなく、あなたの物語なのだ。
たとえ福音書を読む時でも、そこに書かれているのは、イエスというあなたのお話でなければならないのだ。これは、決して傲慢になることではない。なぜなら、イエスは誰よりも謙った、仕える者なのだからだ。
女性なら、最も高貴な姫様のお話の中に、自分の物語を見出すだろう。特に竹取物語が素晴らしい。本物の姫様は、初音ミクのように自我を感じさせないものなのだ。
こういったことをちゃんと教えるのが教育であるはずなのに、日本では、取るに足りないつまらないことや、教えてはいけないことばかり教えてきた。
だがら、エマーソンの『自己信頼』を読み、本当に大切なことをきちんと理解し、自分の本質が果てなく勇敢で高貴な存在であることを思い出すのだ。
そして、真の自分を見つけた時、あなたは、強く、強くなるだろう。
下に、エマーソンの『自己信頼』が収録された書籍を2つご紹介しておく(『精神について』および『自己信頼』)。









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