「オリンピックは、勝つことではなく参加することにこそ意義がある」という言葉を、ほとんど誰でも知っていると思う。
また。「健全な肉体に健全な精神が宿る」なんて言葉もそうだろう。
この2つの言葉ほど、誤解されたまま、ある目的に利用された言葉はない。
アメリカの思想家ヴァーノン・ハワードの著書『なぜあなたは我慢するのか』(原題:Esoteric mind power)の最初のあたりで、こんなことが書かれている。
運動競技上のそばを歩いていたら、いきなり選手が二、三人飛び出してきて、あなたにゲームに参加しろと言う。
あなたは、ルールを知らないからと固辞するが、相手は、何でもいいからボールを持って走れ、点数を稼げ、と怒鳴り散らすばかりだ。
これが、この地上で、人間一般の置かれている状況である。
とにかく、人間は、何をしていいか分からぬままに、ゲームに加わらなくてはならない。
「オリンピックは参加することに意義がある」と言ったのはフランスのクーベルタン男爵だと言われているが、そうではない。
104年前の1908年のロンドン・オリンピックで、肩身の狭かったアメリカの選手達に(当時、英米は対立していた)、タルボットという名の大司教が言った説教の中にあった言葉らしいが、その「参加することに・・・」の部分が、どんな理由かは分からないが、アメリカの選手の一人がとても気に入り、それをあちこちで話しているうちに、ある種類の人達がその威力に気付いて愛用するようになったのである。もちろん、オリンピック主催者は最も効果的に利用し続けている。
クーベルタンが言ったとされている言葉には、「根本的なことは、征服したかどうかにあるのではなく、よく戦ったかどうかにある」も含まれているのである。
尚、「健全な肉体に健全な精神が宿る」という言葉も、古代ギリシャの詩人ユリアヌスが、「そうだったらいいけど、実際はそうじゃない」と言ったのであり、肝心の後半部分がばっさり省かれているのだ。肉体だけ立派で精神の幼稚な人間はどこにでもいる。そんな人間を製造する者の狙いは何だろうか?
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運動競技上のそばを歩いていたら、いきなり選手が二、三人飛び出してきて、あなたにゲームに参加しろと言う。
あなたは、ルールを知らないからと固辞するが、相手は、何でもいいからボールを持って走れ、点数を稼げ、と怒鳴り散らすばかりだ。
これが、この地上で、人間一般の置かれている状況である。
とにかく、人間は、何をしていいか分からぬままに、ゲームに加わらなくてはならない。
「オリンピックは参加することに意義がある」と言ったのはフランスのクーベルタン男爵だと言われているが、そうではない。
104年前の1908年のロンドン・オリンピックで、肩身の狭かったアメリカの選手達に(当時、英米は対立していた)、タルボットという名の大司教が言った説教の中にあった言葉らしいが、その「参加することに・・・」の部分が、どんな理由かは分からないが、アメリカの選手の一人がとても気に入り、それをあちこちで話しているうちに、ある種類の人達がその威力に気付いて愛用するようになったのである。もちろん、オリンピック主催者は最も効果的に利用し続けている。
クーベルタンが言ったとされている言葉には、「根本的なことは、征服したかどうかにあるのではなく、よく戦ったかどうかにある」も含まれているのである。
尚、「健全な肉体に健全な精神が宿る」という言葉も、古代ギリシャの詩人ユリアヌスが、「そうだったらいいけど、実際はそうじゃない」と言ったのであり、肝心の後半部分がばっさり省かれているのだ。肉体だけ立派で精神の幼稚な人間はどこにでもいる。そんな人間を製造する者の狙いは何だろうか?
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