最近、「メカに強い」なんていう言葉を聞かなくなった。
現在の多くのマシン(動力型機械)やインストルメント(人が操作して使う装置)の多くは、高度に電子化し、自分で工具を使って修理したり改造できるようなものでなくなってしまった。
パソコンで言えば、普通には、せいぜいがメモリ(RAM)を増設したり、内蔵ハードディスクを交換する位しか不可能な構造になってきたが、その程度が出来てもパソコンのハードウェアに強いとは言えない。
また、スマートフォンやタブレット端末に多数のアプリをインストールして使っているだけでは、ITに強いということと何の関係もない。

私は、およそ何かに強いというのは、以下の条件が必要だと思っている。
1つは、予測できない事態に対処できることだ。それは、基礎がしっかり出来た上で、経験を積んで初めて可能なことだ。
もう1つは、歴史を語れることだ。私は、いかなる分野であれ、自分のやっていることに関して歴史を語れない上級者というものを見たことはない。
例えば、私がこよなく愛する初音ミクの基本システムであるボーカロイドに強いという人なら、1962年にベル研究所の音響管モデルの人工音声装置が、“Daisy,daisy,…”と歌った歌のことから語れるものである。
これが、1968年の『2001年宇宙の旅』で、HAL9000(人工知能を備えたコンピュータ)がボーマン船長に「歌ってみろ」と言われて“Daisy,daisy,…”と歌うシーンになったのだ。
そもそも、2000年にヤマハが始めたボーカロイド開発プロジェクト名が実に“Daisy”だったのである。

現在も、そして、これからの社会においても、ITに強いことのメリットはやはり大きいのではないかと思う。
しかし、実際は、システムエンジニアのような仕事をしていてもITに本当に強い者は滅多にはいないのである。そして、彼らは、ITの歴史についてよく知らないのだ。また、基礎が駄目な者も残念ながら多い。

では、ITに強くなるためには、どうすれば良いだろうか?
これは、どんな分野でも同じである。
いかなることでも、その分野で秀でるために必要なことは、内的な衝動を起こさせる情熱と愛情なのだ。その愛情は何かへの敬愛から生まれるものだ。真の向上のためには、リスペクト(尊敬)という感情は決して欠かせない。
ただ、きっかけというものは何でもよく、多くの場合、割と他愛ないものだ。
私は時々書くが、ある意味、人間というのは大したものではない。
私の場合、ITへの情熱を得たのは、1999年のアニメおよび漫画作品の『コレクター・ユイ』だったと思う。
これは、現在の小説およびアニメ作品の『アクセル・ワールド』と非常に符合するところのある作品であった。
ともに、人間の精神だけが、コンピュータが創った仮想世界に入り込むのである。
そして、『コレクター・ユイ』では、誰もがバーチャル・インできる仮想空間であるコムネットの中では、時間の流れは現実世界の256倍の加速世界となる。『アクセル・ワールド』では、一般の人用の仮想空間の時間経過は現実世界と変わらないが、バースト・リンカー(特殊なゲームプレイヤー)達が入れる加速世界では、現実世界の1000倍の加速となる(1024倍か?)。
私は、『コレクター・ユイ』に登場するクールなキャラクター、コレクター・アイの抜群のIT能力に釣り合おうとIT能力を高めたおかげでIT技術者になれた訳で、現在であれば、アイと同じ14歳の、『アクセル・ワールド』の黒雪姫のためにITに取り組むことで技術を修得できるだろう。それは欲得のようなものとは何の関係もない、敬愛の感情なのである。そして、私が普段教えている加速の方法も活用すれば、それは楽々と達成できるのである。
システムエンジニアの仕事も苦しいことがあり、人によっては、自分の仕事が理解されないことへの不満や周囲への批判を言う者もいるが、仕事の苦労というのは、何をやっても同じである。むしろ、システムエンジニアなんて恵まれている方だと思う。
そして、加速することを覚えれば、98%の時間は好きに過ごし、2%の時間で仕事をこなせるのであり、不平不満などを言う必要はなくなるのである。









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