このブログへのコメントでも時々見るが、厳しく辛い状況にあったり、生きることが辛いといった人がいる。
ただ、生きている人間である限り、大なり小なりそのようであるはずである。
その原因は、自分が無力であることで、その状況を改善しようと、身体を鍛えたり知識を得ても、所詮、個人の力はちっぽけなものであるかもしれない。
では、解決するには、神秘力しかない。言い換えれば、超能力である。
・・・と、そんな結論に達することを笑う気になれない。
幸い、今は、その気になれば、必要な書籍はいくらでも入手できる。
よく、「そんなもの、本当に効果があるのですか?」と言う人がいる。
あるかどうか、自分でやってみなければ分かるはずがない。
確かに、そういった書籍には、いい加減なものだと思えるものもあるのだが、全くデタラメというものもあまりないと思う。そして、ほとんどの本は、著者は善意で書いているように思うのである。
地位や実績のある人が書いたものも少なくないが、地位や実績があるから信じられるというのではなく、むしろ、地位や実績があるのに、神秘力に頼る必要があるほど、彼らだって無力感を感じていたということに着目しなければならない。

インドの聖者ニサルガダッタ・マハラジが言っていたが、「嘘のない真理はない」のである。
実際、「これは怪しい」と思うような本の中にだって、一抹の真理は確実にある。
偉大な業績を残した人物が愛読していた本が、実は世間ではイカサマ本と言われているものだったというのは、割とよくあるのである。
だが、これも、賢者の証言を得るまでもないことだが、最も重要なことは、熱意を持つことである。
幸い、今は、確実に優れた神秘力の本を選定することは難しいことではない。
それでも、繰り返すなら、本当か嘘かはあまり関係がない。
法然だって、親鸞だって、ひたすら念仏を唱えたのは、「他のやり方を知らないから」という理由なのである。
親鸞は、「もし、この方法が間違いだったとしても構わないよ。どうせ、私には、他のことは出来ないのだから」と言ったのである。

私も、非常に苦しい状況にあった中学1年生の時、もう魔法しかないと思ったものだった。
それで、どうせなら、素晴らしいものをと思って入手した本が、アーネスト・ウイリアム・バトラーの『魔法入門』だった。
このブログでも何度か書いたが、幼い頃から多くの神秘体験をしてきただけあり、見る目はあったのかもしれず、この本は既に絶版であるが、古書が高価で取り引きされている。
難解な本であるが、修行の最初のところに、「4の呼吸」というものがあり、4つ数えながら息を吸い、2つ止め、4つで吐き、そして2つ止めるという呼吸法が書かれていた。
それまで、こんなことを教えてくれる人がいなかったので、私は狂喜したものである。
後に、加速学習や、さらに、その元になったスーパーラーニングという驚異的な学習法にも、こういった呼吸法は取り入れられているのを見たが、呼吸法は超人覚醒の基本のようなものだろう。
ただ、『魔法入門』は、西洋人のために書かれたものであり、大いに参考にはなるが、この本の著者自身も言うように、東洋人には東洋人に向いたものがあるし、実は、彼は、東洋に素晴らしいものがあるのを発見したので、その恩恵を西洋人が得られるように工夫をしたということが多いのである。
だから、我々は、身近にある、東洋の英知を取り入れるのが得策である。
呼吸法に関しては、我が国では、複式呼吸や丹田呼吸が重視されてきた。赤ん坊を観察すると分かるが、赤ん坊はお腹で呼吸をしている。これは、赤ん坊が自然の生命と直結しているからであり、老子が、赤ん坊の気が最大であると書いている理由もそこにある。これに関しては、多くの優れた英知の探求者も証明している。
一方、我々大人は、胸で呼吸しているのであるが、これは、自我を生命の根源である腹から切り離し、自我中心で生きていることである。これが苦しみの原因なのであり、自我を腹の中に溶け込ませてこそ、人は真の力を発揮し、安らかでもいられるのである。
腹式呼吸にはいろいろあるので、好みの方法でやれば良いが、私は、単に、息を下腹部に送るつもりで、それ以外は自然に呼吸をすることを心がければ十分であると思う。
また、あのラマナ・マハルシが言ったのであるが、超能力をもたらす呼吸法は以下の通りである。
「私はこれではない」(出息)
「私は誰か?」(入息)
「私は彼である」(止息)
それぞれを、無理のない長さでやれば良いだろう。

個人的には、ちょっと問題のある言い方であることを最初に断るが、「これこそ魔道の書」と思ったのは、『荘子』であった。今でもそう思っている。
驚くべきことに、あらゆる魔法の重要なエッセンスが、面白いお話の中に、シンプルな言葉で書かれている。基本的には、荘子自身が書いたとされる内篇のみ読めば良いが、外篇、雑篇にも、善意ある、そして、荘子を崇拝する優れた弟子が書いたものがあるので、参考になると思う。
良寛も荘子を読んで悟ったのであり、彼もまた、悲しみ、苦しみのどん底にある時に読んだのである。
ただ、荘子を読む時も、あまりに性急になったり、力を得ようという欲望を持って読むのではなく、熱心ではあっても、気楽に淡々と読んで欲しい。これは、どんな「魔道書」を読む時も同じである。そうすれば、おかしな方向に行くことはない。

武内直子さんの『美少女戦士セーラームーン』で、土萌ほたるという少女は、W.B.イェイツの詩を読んで精神の変革を起こし、セーラーサターンに覚醒したのであるが、こういったところにも、あれほどの作品を描く著者の秘法のようなものが感じられるのである。「20世紀最大の詩人」と言われ、魔法結社の会員として、熱心なオカルティストであったイェイツの詩には、神秘的効果はあるだろう。尚、この漫画作品の雑誌連載中には、ほたるは、イェイツの『ヴィジョン』を読んでいたらしい。これは、イェイツの妻が自動書記により語った異界の情報を元に書かれたもので、文壇を戸惑わせたが、コリン・ウィルソンはじめ、高く評価している者も少なくない。

どんなやり方でも良いが、何事も、熱心にやることが成功をもたらす。
そして、ある日突然に、思わぬ効果に喜びを感じることになるだろう。
そして、更に高い、非利己的なものを目指すことになると思う。









↓応援していただける方はいずれか(できれば両方)クリックで投票をお願い致します。
人気blogランキングへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ
  
このエントリーをはてなブックマークに追加   
人気ランキング参加中です 人気blogランキングへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ