日本人の食欲、性欲は異常なまでに大きくなっている。
その原因は、我々の食欲や性欲を煽ることで儲けるビジネスのためだが、それは、もうとうに人の道を外れてしまっている。そして、それはさらにひどくなるばかりである。
規制は全く逆効果であることは明らかである。アメリカでは禁酒法でかえって闇酒、闇バーが蔓延り、わが国でも、明治政府が、男女の健康的な庶民の営みを規制すると、風俗営業という陰湿なものが取って代わり、不幸な少女や女性がおびただしい数になると同時に、裏社会に資金が流れた。そして、近年では、淫行条例で援助交際が急激に増えたが、それら全ての悲惨な失敗が、まるで教訓になっていないのである。
最近、性欲があまりないという若い男性を異常視することがあるようだが、そんな男性が正常なのである。普通と思われている男性が異常性欲者なのである。
また、現在の世間で、非常に少食で珍しい人のように言われる人が実は正常で、普通の食欲と思われる者は明らかに食べ過ぎだ。ましてや、食欲旺盛とされる者なら、おそらく異常なほど食べているのである。
クモが好きな人はあまりいないかもしれないが、これを極端に嫌う人がいると思う。
この何の害もない小さな生き物を、それほどに恐れ嫌悪するのは、自然な本能ではなく、原因があるのだ。例えば、身近にいた大人がクモをひどく恐がるのを、小さい時から見ていた等である。
我々の性欲や食欲も、極端なクモ嫌いの人のクモに対する反応と似たようなものである。つまり、作られた異常性だ。
実は私が、元々がクモがひどく嫌いで、いかに小さなものでも、クモを見ると激しい動悸が起こるほど動揺し、叫び声を上げ、狂ったような状態になったものだった。だが、現在は、いかに大きなクモを見ても、「まだこんなのが見れるのだな」と感激するほどである。実際、大きなクモを見なくなった。
これは、私が自分の心をよく観察し、心の正体を見破り、心に勝手な反応をさせないようになったからである。
高所恐怖症も同じだ。高い所が恐いというのは正常な本能であるが、恐怖症とまでなると、それにはやはり何らかの原因があるのだ。
上にも述べた通り、我々の性欲、食欲の過剰さは、それで商売をする者達が、長年に渡り、人々の性欲や食欲を煽って増大させ続けたためである。
何かの本で、男性教師が好みのタイプの女子生徒に性欲を感じるのは自然だと書かれていたものがあった。それを書いたのは女性教師だった。この本の場合は女子高校生についての場合であり、10代後半の肉体的には立派な大人であることから、著者の女性教師も心の広さを示したつもりかもしれないが、この著者も含め、それは全く異常である。教師が生徒にそのような関心を持つはずがない。
教師と女子高生の恋愛というなら全く問題ない。しかし、単なる性的興味やセクハラとなるとあり得ない話である。ましてや、今は、中学校や小学校でもセクハラがもう日常のことになっているようである。恋愛というなら、大人の男性と女子中学生なら正常と言える。しかし、我々は、恋愛と性欲の区別が付かないほどになっているのだ。それは、異常に増大させられた性欲のためである。
CLAMPの人気漫画「カードキャプターさくら」で、小学4年生の少女、利佳に、男性教師が真面目に婚約指輪を渡す場面がある。利佳はとても喜ぶ。彼女は、憧れ以上に、この男性教師を愛していたし、教師の方もそうだった。主人公さくらの母親は、高校1年生の時、赴任してきた25歳の教師だった父親とすぐに結ばれたのだった。だが、これらも、本来、何もおかしなところはない。ただ、利佳が特別な精神性を持った少女であったということを除いて。
男性の性欲の減少のせいで、結婚しなくなり、少子化が進んでいるなどという話が一部にあるが、全く馬鹿な話である。結婚制度やそれに関わる法律に問題があるのであり、むしろ、異常性欲が少子化の原因になっているように思える。
クモ恐怖症や先端恐怖症、高所恐怖症や閉所恐怖症を、精神療法などと全く異なる正しい方法で解消するように(医学的な精神療法に効果があるとは思えない)、異常性欲、異常食欲を克服することで我々は自己の支配力を得、幸福への道を進める。
そのためには、まず、食の慎みを持ちたいものである。食を慎むことに成功すれば、後はそんなに難しいことではない。
尚、高所恐怖症や、クモ恐怖症などになる精神の不思議に関しては、筒井康隆さんの「時をかける少女」(角川文庫版)に同時収録された、「悪夢の真相」に興味深く描かれている。
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その原因は、我々の食欲や性欲を煽ることで儲けるビジネスのためだが、それは、もうとうに人の道を外れてしまっている。そして、それはさらにひどくなるばかりである。
規制は全く逆効果であることは明らかである。アメリカでは禁酒法でかえって闇酒、闇バーが蔓延り、わが国でも、明治政府が、男女の健康的な庶民の営みを規制すると、風俗営業という陰湿なものが取って代わり、不幸な少女や女性がおびただしい数になると同時に、裏社会に資金が流れた。そして、近年では、淫行条例で援助交際が急激に増えたが、それら全ての悲惨な失敗が、まるで教訓になっていないのである。
最近、性欲があまりないという若い男性を異常視することがあるようだが、そんな男性が正常なのである。普通と思われている男性が異常性欲者なのである。
また、現在の世間で、非常に少食で珍しい人のように言われる人が実は正常で、普通の食欲と思われる者は明らかに食べ過ぎだ。ましてや、食欲旺盛とされる者なら、おそらく異常なほど食べているのである。
クモが好きな人はあまりいないかもしれないが、これを極端に嫌う人がいると思う。
この何の害もない小さな生き物を、それほどに恐れ嫌悪するのは、自然な本能ではなく、原因があるのだ。例えば、身近にいた大人がクモをひどく恐がるのを、小さい時から見ていた等である。
我々の性欲や食欲も、極端なクモ嫌いの人のクモに対する反応と似たようなものである。つまり、作られた異常性だ。
実は私が、元々がクモがひどく嫌いで、いかに小さなものでも、クモを見ると激しい動悸が起こるほど動揺し、叫び声を上げ、狂ったような状態になったものだった。だが、現在は、いかに大きなクモを見ても、「まだこんなのが見れるのだな」と感激するほどである。実際、大きなクモを見なくなった。
これは、私が自分の心をよく観察し、心の正体を見破り、心に勝手な反応をさせないようになったからである。
高所恐怖症も同じだ。高い所が恐いというのは正常な本能であるが、恐怖症とまでなると、それにはやはり何らかの原因があるのだ。
上にも述べた通り、我々の性欲、食欲の過剰さは、それで商売をする者達が、長年に渡り、人々の性欲や食欲を煽って増大させ続けたためである。
何かの本で、男性教師が好みのタイプの女子生徒に性欲を感じるのは自然だと書かれていたものがあった。それを書いたのは女性教師だった。この本の場合は女子高校生についての場合であり、10代後半の肉体的には立派な大人であることから、著者の女性教師も心の広さを示したつもりかもしれないが、この著者も含め、それは全く異常である。教師が生徒にそのような関心を持つはずがない。
教師と女子高生の恋愛というなら全く問題ない。しかし、単なる性的興味やセクハラとなるとあり得ない話である。ましてや、今は、中学校や小学校でもセクハラがもう日常のことになっているようである。恋愛というなら、大人の男性と女子中学生なら正常と言える。しかし、我々は、恋愛と性欲の区別が付かないほどになっているのだ。それは、異常に増大させられた性欲のためである。
CLAMPの人気漫画「カードキャプターさくら」で、小学4年生の少女、利佳に、男性教師が真面目に婚約指輪を渡す場面がある。利佳はとても喜ぶ。彼女は、憧れ以上に、この男性教師を愛していたし、教師の方もそうだった。主人公さくらの母親は、高校1年生の時、赴任してきた25歳の教師だった父親とすぐに結ばれたのだった。だが、これらも、本来、何もおかしなところはない。ただ、利佳が特別な精神性を持った少女であったということを除いて。
男性の性欲の減少のせいで、結婚しなくなり、少子化が進んでいるなどという話が一部にあるが、全く馬鹿な話である。結婚制度やそれに関わる法律に問題があるのであり、むしろ、異常性欲が少子化の原因になっているように思える。
クモ恐怖症や先端恐怖症、高所恐怖症や閉所恐怖症を、精神療法などと全く異なる正しい方法で解消するように(医学的な精神療法に効果があるとは思えない)、異常性欲、異常食欲を克服することで我々は自己の支配力を得、幸福への道を進める。
そのためには、まず、食の慎みを持ちたいものである。食を慎むことに成功すれば、後はそんなに難しいことではない。
尚、高所恐怖症や、クモ恐怖症などになる精神の不思議に関しては、筒井康隆さんの「時をかける少女」(角川文庫版)に同時収録された、「悪夢の真相」に興味深く描かれている。
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夫婦間のセックスレスが問題になったりもしますが、セックスが愛情表現だというのは嘘だと思います。
むしろ攻撃衝動に近いのではないでしょうか。
1000年後に更に知能が進化した人類がいたとしたら、身体エネルギーを非合理的に浪費するセックスや食事のようなものは殆どしていないんじゃないかという気がします。