谷川流さんの小説「涼宮ハルヒ」シリーズは、とんでもない発行部数を記録しているようだが、私は、この作品が日本の神話に結びついていることがヒットの1つの要因と思っている。
ハルヒというのはヒロインの少女の名だが、私は以前から、ハルヒとは、張(ハ)る霊(ヒ)だと思っていた。春のように膨らみゆく霊(生命)のことだ。著者の谷川さんがどう思っているのかは全く存じないが、博学な谷川さんのことだから、その程度は簡単に思い付いただろうし、それでなくても、神が霊感を授けたのだろう。
ハルヒは美少女だが、普通の人にはエキセントリック(風変わり)に感じる。その性質は、小学6年生の時のある事件がきっかけで始まったようで、それが彼女に神のごとき力を発現させたのだと思われる。
ところで、この作品には、ハルヒと同じ歳の、もう一人の神である少女が登場する。正確には、ハルヒに代わって神になったかもしれない少女だ。谷川さんは、この少女に、佐々木という苗字だけ与えているところが面白い。佐々木とは、神酒(みき)のことなのだ。谷川さんがそう言っているのではなく、伝説からである。
今でも、酒のことをササと言う。ササとは漢字で笹だ。笹と竹は、正確には別のものだが、竹笹という言葉もあるとおり、特に区別しない場合も多い。
神酒は、竹筒に入れられたことから、神酒のことを笹気(ササケ)と言い、それが佐々木になったのだと言われる。
ちなみに、杯(さかづき)というのは、逆月で、その器に逆さに映った月を飲むことからそう名付けられた。
ハルヒの運命を決めた日は、7月7日の七夕であるが、言うまでもなく、七夕には、笹を飾る。ハルヒも、というより、谷川さんも、七夕の重要性に気付いていたのだろう。
七夕は、49の神である49の星を祭ることだ。
斎藤一人さんという日本屈指の事業家は、霊感により、49という数字の重要性を教えられ、大切にしているようだ。

ところで、現在、震災の深い爪痕を残している東北地方は、日高見地方と呼ばれ、その、福島、宮城、岩手、秋田、山形は日本の聖なる地なのである。
日高見とは、朝日が立ち上るのを見る地という意味で、天のタカマノハラと対応する、地上の高天原である。福島県には、神の国を示す「常世(とこよ)」の名を持つ地名がいくらかある。
東北地方を陸奥(みちのく)と言うが、陸奥とは、天成る道の奥義という意味で、非常に重要な地だ。
高天原の本拠地は宮城と言われ、今でも七夕の星祭が盛んである。
詳しく知りたい方は、鳥居礼さんが書かれた「ホツマ物語」が実に分かりやすい。これは、日本の古代文字で書かれた「ホツマツタエ」という古典を、誰もが読めるよう、鳥居さんが物語風に書いて下さったものだ。(※「ホツマツタエ」は捏造書であるという説もあるが、私はそう思っていない)

日本の聖なる地である、日高見地方を原発で汚した報いが今回の大震災かもしれない。
そして、陸奥全てから、日本全土にまで、放射能汚染が広まろうとしている。日本人が廻向(徳を積み、それを回りに向けること)しなければ、日本の滅びは確実であると思うし、もうそうなり始めている。
そのためには、我々の食を、ホツマツタエに書かれているように改めることが、まず必要だ。美食、飽食を捨て、アマテル(天照大神)の説く、良い食にするのだ。
水野南北も、チンピラだった若い時、禅僧に、「食の慎みこそ最高の徳」と教えられて運命を変えたのである。







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