IT技術者になりたいという人も少なくないと思う。
しかし、立派に仕事の出来るIT技術者に、IT技術者の仕事とはどんな様子か・・・つまり、楽しいか、厳しいか、やりがいがあるか、辛いか、プライドを持てるか等と尋ねると、人によって返答は著しく異なる。
それが、それぞれのIT技術者の主観とか偏見ということもあるのだろうが、そもそもが本当に皆、かなり違う仕事をしていて、待遇等も著しく違うという面もある。もちろん、IT技術者と言っても範囲は広いが、たとえ同じ分野であっても、人によって、やっている仕事は相当違うものなのである。

私に、IT技術者になることを勧めるかと聞くなら、私の回答は最も変わっている。
それは、「良い仕事を引き寄せることが出来るならおやりなさい」である。
そして、これは、案外に本質を突いているのである。
どんな仕事でも同じだ。俳優になるにしたって、その仕事が楽しいかどうかは、仕事の内容次第だ。もちろん、最初から好きな仕事ばかりとはいかないだろうが、それでも、若い頃から、面白くない仕事であったとしても、いろいろな意味でだが、良い仕事が来る人とそうでない人がいるのである。

例えば、ITの仕事の中でも、企業の業務システムを開発する、いわゆるSE(システムエンジニア)の仕事は、一言で言うなら、「お客様のわがままを聞く仕事」だと私は思っている。非常にしんどくて嫌な仕事であることも確かだ。だが、そんな仕事をしながらも、どこか楽しい思いをよくする人がいるのである。
例えば、天使が付いていて、限度はあるにしても、力を貸してくれるなら、そうでない人より、はるかにうまくいくし、楽しいに違いない。そして、そういった感じのことは確実にあるのである。

戦(いくさ)において、戦力や戦術というのはもちろん重要だが、それが全てではない。勝敗を分けるのは、状況を作り出せる意思の強さである。ビジネスや恋愛も全く同じだ。
全ては、現象界を支配する能力が決するのである。松下幸之助や本田宗一郎は、世間的なことも十分にやったと思うが、例え同じくらいやっても、さっぱり駄目な者もいるのである。

状況を支配するには、誠実さや不屈の闘志なども必要であるが、その上で必要なことは、強い信念と人々のためを思う心であるに違いない。
ビル・ゲイツは、一貫して、それまでは一部の人達のものであったコンピュータを誰でも使えるものにしようとし、実際にそれを成し遂げたし、スティーブ・ジョブズも、ゲイツとは異なった視点でそれを実現するため、コンピュータを楽しいものにし、誰もが喜んで使おうとするものにしたのだ。
昔で言えば、ヘンリー・フォードは、それまで政府や金持ちのためのものであった自動車を、自動車会社の工場労働者でも買えるものにしようとして、それに成功したのだ。
だから、彼らは幸運であり、必要な状況を全て引き寄せ、時代の流れまで作り出した。
どんな仕事でも、それを通して、人々の役に立とうと思うなら、適職になるだろうし、運にも恵まれるに違いない。







↓応援していただける方はいずれか(できれば両方)クリックで投票をお願い致します。
人気blogランキングへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ
  
このエントリーをはてなブックマークに追加   
人気ランキング参加中です 人気blogランキングへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ