美しい少女が、すっと人差し指を1本立て、静かに自分の唇に近寄せる。
これほど絵になる姿は他に無い。
少女は、自分の唇を制して見せたのだが、それは、見ている人に対して「黙って」という意味であることは言うまでも無い。
もっと積極的には、そして、相手を一人に特定する場合は、彼女は、その者の唇の前に、立てた自分の人差し指を持っていくこともあるかもしれない。
それをされた者は、さながら、虎の顎に咥えられた兎である。つまり、逃れる術はない。
言葉を制す時、なぜ人差し指を1本立てるのだろう?
それが、つっかい(突っ支い)棒を意味するのだろうか?
イエスは、「人は口から入るもので穢れたりしない。口から出るもので穢れるのだ」と言った。
つまり、醜い言葉は発した者の心を汚すのであるから、口という扉に、しっかりつっかい棒を立てろということである。
倶偵という禅僧は、何を聞かれても、指を1本立ててみせたそうだ。
そして、倶偵は、死ぬとき、「先生の天龍和尚から一指頭の禅を学んだが、一生かかっても使い切れなかった」と言ったと伝えられている。
倶偵の1本指の禅は、荘子の「斉物論」を思わせる。1本の指も天下であり、1頭の馬も万物であるというものだ。
「1」という概念を突きつけられた時、我々は言葉を失う。
言葉には分別、すなわち、ものごとを分ける働きがあり、また、分別が無ければ言葉は成立しない。
しかし、統合の象徴である「1」の前には、ただ沈黙がある。
星や月の最大の美点を、昔から詩人は、しじま、つまり、沈黙と解してきた。そこに無限への扉があるからだ。
沈黙を友とする者に敵することなど、誰にもできないだろう。
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これほど絵になる姿は他に無い。
少女は、自分の唇を制して見せたのだが、それは、見ている人に対して「黙って」という意味であることは言うまでも無い。
もっと積極的には、そして、相手を一人に特定する場合は、彼女は、その者の唇の前に、立てた自分の人差し指を持っていくこともあるかもしれない。
それをされた者は、さながら、虎の顎に咥えられた兎である。つまり、逃れる術はない。
言葉を制す時、なぜ人差し指を1本立てるのだろう?
それが、つっかい(突っ支い)棒を意味するのだろうか?
イエスは、「人は口から入るもので穢れたりしない。口から出るもので穢れるのだ」と言った。
つまり、醜い言葉は発した者の心を汚すのであるから、口という扉に、しっかりつっかい棒を立てろということである。
倶偵という禅僧は、何を聞かれても、指を1本立ててみせたそうだ。
そして、倶偵は、死ぬとき、「先生の天龍和尚から一指頭の禅を学んだが、一生かかっても使い切れなかった」と言ったと伝えられている。
倶偵の1本指の禅は、荘子の「斉物論」を思わせる。1本の指も天下であり、1頭の馬も万物であるというものだ。
「1」という概念を突きつけられた時、我々は言葉を失う。
言葉には分別、すなわち、ものごとを分ける働きがあり、また、分別が無ければ言葉は成立しない。
しかし、統合の象徴である「1」の前には、ただ沈黙がある。
星や月の最大の美点を、昔から詩人は、しじま、つまり、沈黙と解してきた。そこに無限への扉があるからだ。
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100均も土に帰らないプラスチックが主です。
昔の日本人は、如何に節約する(消費しない・無駄にしない)かが、美徳でした。憧れます。
指の1本で制す。美しいです。美少女を想像してしまいます。
わたしも、口に入れる食物、出す言葉、制したいと思います。