ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

2024年05月

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
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下手な引き寄せもこれでうまくいく

どんな分野でも、師匠が弟子を見ていて「こいつはいい」「こいつは駄目」ってのは、すぐ分かると思う。
まあ、素質とか、師匠と弟子の相性とか、単に師匠の好き嫌いということもあるだろうが、師匠に「こいつは才能は劣るが、何かいい」と思わせる弟子や、師匠は気に食わないタイプと思いながらも無視出来ない弟子もいる。
そして、師匠も、その弟子のどこに見所があるのか分からない場合もある。
別に師弟関係の話でなくても、実力がつくかつかないかを分ける重要な鍵があると思う。
それは言語化が難しいのかもしれないが、本当は案外に簡単なことかもしれない。

イチローがある高校の野球部員を指導した時、選手達に「ちゃんとやってよ」と言ったというのが印象的だった。
私は弟子を取るほどの者ではないが、プログラマー志望者にしろ、カウンセリングで職業相談に乗った場合にしろ、まさに、「ちゃんとやってよ」と言いたいと思う。
つまり、「ちゃんとやれる」者だけが実力をつけるのだと思う。

では、ちゃんとやるとはどういうことだろうか?
つまり、「ちゃんとやる」では抽象的過ぎるので、もう少し抽象度を下げないと意味が伝わらない。
イチローに「ちゃんとやって」と言われた野球部員達は戸惑ったはずだ。

それで、最も適切には「ちゃんとやる」は「丁寧にやる」だと思う。
これは日本的でもある。
日本では、何ごとも、道具を大切にすることが基本だ。
それは、道具を丁寧に扱うことで、丁寧さを修得させることにつながるからだ。
道具を雑に、いい加減に扱う者は決して伸びない。
人間は一事が万事で、道具を丁寧に扱えない者は、何でも丁寧にやらないのだ。
天才と言われる人だって、ものになる者は、楽器にしろ、テキストやノートにしろ、筆やペンにしろ、実に丁寧に扱う。
才能があっても、それらを大切に扱わない者は結局ものにならない。

引き寄せこそ、まさに丁寧さがキーポイントなのだと思う。
アファーメーションにしろ、呼吸法にしろ、その他のメソッドにしろ、成果を出せる者は、実に丁寧に行うものだ。
メソッドを丁寧にやることが、同時に、最高のメソッドである今今メソッドになる。
今今メソッドとは、丁寧にやることと同じと思う。
メソッドでなくても、食事だって、丁寧に食べていれば、「今食べている」という感覚になる。これこそが今今メソッドだ。
コニー・メンデスが教える「私は〇〇」と唱えるアファーメーションにしても、丁寧に「私は豊かだ」と唱える者のみがうまくいくはずだ。
「集中する」というのは「丁寧にやる」ということで、丁寧にやれば集中する。
引き寄せに限らず、メソッドのポイントは集中であるが、「集中しろ」と言われても難しいが「丁寧にやれ」であれば容易であると思う。
メソッドのテクニックなど、取るに足りない。丁寧さが全てと言えると思う。
少々間違ったメソッドのやり方であっても、そんなことより丁寧さの方が千倍も大切と思う。
また、腕振り運動も、佐川幸義流四股も、速くやっても構わないが、雑にやっては効果はなく、丁寧にやらないといけない。
これらを丁寧にやるだけでも、引き寄せが自然に起こると思う。それは今今メソッドでもあるからだ。

凛として
AIアート892
「凛として」
Kay


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(1)天狗芸術論・猫の妙術 全訳注 (講談社学術文庫)
(2)真説宮本武蔵(司馬遼太郎)
(3)超訳甩手功(スワイショウ、うで振り)
(4)佐川幸義 神業の合気
(5)弓と禅(オイゲン・ヘリゲル)

岸田首相はとんでもないことをやらかしたのか?

doubt(ダウト。疑い)という英語をご存じだろうか?
・・・と聞いておいて何だが、私は知らなかった。
「疑い」「疑惑」「疑念」という意味だ。

doubtという言葉自体を意識したのは、ボーカロイドの鏡音リン・鏡音レン生誕10周年記念ソング『劣等上等』の中の、

yeah,挑発 あたし達はno doubt

という歌詞の、no doubtがとても耳に残っていたことだが、なんと私は意味を調べなかった。
no doubtはスラング(俗語)として、「もちろん」「分かった」「いいよ」「オッケー」という意味で、上の歌詞も、決まった意味はなく、リンが格好をつけて適当につぶやいただけという感じなのではと思う。

ところが、少し前に、この doubt を非常に意識させられることがあった。
先月(2024年4月)11日、わが国の岸田首相が米国の上下院合同会議で英語で演説を行ったが、その演説の中で、

And yet, as we meet here today, I detect an undercurrent of self-doubt among some Americans about what your role in the world should be.
しかし、今日ここでお会いして、私は一部のアメリカ人の間に、世界におけるあなた方(アメリカ人)の役割は何なのかという自責の念があることを感じています。(DeepL翻訳)

という文章があり、DeepLは、self-doubt を「自責の念」と訳している。
これに対する、ジャーナリストの山口敬之(やまぐちのりゆき)さんの解説が非常に胸に刺さった。
岸田首相がこう言った時、後ろにいた、カマラ・ハリス副大統領(大統領継承序列2位)と、下院議長マイク・ジョンソン(大統領継承序列3位)が揃えて表情を変えた・・・「ぎょっとした」表情になったらしい。
TBSテレビ・ワシントン支局長を務め、安倍晋三首相に最も近いジャーナリストと言われた山口さんは、このself-doubtという言葉を強く問題視しているようだ。
山口さんは、「日本人でself-doubtなんて言葉を知っている人はまずいない。敢えて訳せば『自己疑念』で、アメリカ人ですら滅多に使う言葉じゃない。つまり、この演説の原稿を、岸田はもちろん、岸田のスタッフが書いたはずがない。断言するが、この演説の原稿はアメリカ人、それも、民主党(バイデン政権スタッフ)が書いた。岸田は『言わされた』」と述べる。
総合して考えると、私は、山口さんの言う通りで間違いないと思う。
しかし、日本のマスコミは「岸田の演説はアメリカ人に感動を与えた名演説であった」と称賛している。

岸田首相に「一部のアメリカ人の間に自己疑念がある」なんて言われたら、アメリカ人にとって「大きなお世話」だし、「そもそも、どんな自己疑念だ?」となるだろう。
アメリカ人の自己疑念・自責の念とは、世界の問題に対して、アメリカがリーダーシップを取っていないということであることは確かと思う。
山口さんは、ここで言う世界の問題は「アメリカのウクライナ支援」を指していると指摘する。
つまり、アメリカは以前、ウクライナ紛争(事実上のロシア・ウクライナ戦争)に関し、完全にウクライナの味方になって、ウクライナに巨額の支援や武器提供を行っていたが、この半年、全くウクライナに支援を行っていない。
その理由は、米中間選挙で、予算を決める下院で共和党が多数党になったからだ。
民主党は、ウクライナ支援を全面的に推し進めようとするが、共和党はそれに反対で、共和党が下院を支配する中では、大統領がウクライナ支援をしたくても共和党が反対であれば金は出ない。
岸田首相は、アメリカがウクライナに支援出来ない状況を「ウクライナに支援してやれない自責の念に陥っている」と言ったのも同然だ。
そりゃ、ハリス副大統領やジョンソン下院議長が驚くはずだ。
これは、完全に民主党寄りの発言で、内政干渉に等しいが、これは、バイデン大統領スタッフが岸田に「日本は民主党の味方だ。ウクライナ支援に大賛成だよ」と言わせたのだ。

山口さんの指摘が本当だったのは最近、明らかになったと思う。
急に、米下院・・・と言うより、下院を支配する共和党がウクライナ支援に賛成に転じ、アメリカはウクライナに約9兆円もの巨額の支援を決定したのだ。
岸田首相の演説で言うところの「アメリカの自己疑念・自責の念」は解消されたことになる。
アメリカにネットワークを持つ山口さんは、さらに驚くべき解説をする。
なぜ、共和党が急にウクライナ支援に賛成したか、日本のマスコミは何も報じない。
山口さんが言うその理由はこうだ(おそらく正しいと私は思う)。
まず、前提として誤解してはならないことは、アメリカは、決してウクライナに9兆円「あげる」わけではないことだ。
あくまで「貸す」だけで、後で返してもらう。
しかし、ウクライナが返せるはずがない。
だから、「貸す」建前でも、事実上「あげる」ことになってしまう。
共和党が反対するのは当然だ。
ところが、岸田は、ウクライナが9兆円返すことを保証したのだ。
日本的に言えば「保証人の印鑑を押した」ってことだ。つまり、ちゃんと契約したのだろう。
結果、確実に、9兆円は、日本がアメリカに払うことになる。
それなら、共和党が反対する理由はない。アメリカ、そして、予算を決定する下院は1ドルも払う必要はないのだから、まあ、共和党にとってどうでもいい話だろう。

このことは、日本のマスコミは決して報じないが、どう考えても間違いない。
岸田はとんでもないことをやらかしたのだ。

夕暮れ
AIアート891
「夕暮れ」
Kay


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(1)まだGHQの洗脳に縛られている日本人(ケント・ギルバート)
(2)トランプの真実 ~トランプ・ファミリーとホワイトハウスの素顔~
(3)プーチン(上) ~生誕から大統領就任まで~
(4)中国に侵略されたアメリカ(山口敬之)
(5)総理(山口敬之)

宝物の法則

くじ運を始め、やたら運が良いやつがいたが(懸賞はほぼ全て当たる)、そいつに「コツがあるか?」と聞いたら「ない」と言うが、やはりあった。
そいつも、豪華懸賞が当たった時は当然嬉しいのだが、実際はさほどでもない理由があった。
どういうことかというと、そいつには宝物があって、本当はそれさえあれば何もいらないらしい。
そんなものがあることが、引き寄せの秘訣中の秘訣だ。

例を上げる。
「特撮の父」と言われる世界的に有名だった特撮監督の円谷英二さんは、あくまでドラマでだが「カレーライスさえあれば他に何もいらない」と言っていたが、それは本当だったらしい。
こんな人であれば、既にあるもので「いい気分」をいつでも味わえるのだが、引き寄せの法則にしろ、その発展形の想定の法則にしろ、鍵はいい気分を感じることだ。
だから、円谷さんは、引き寄せに必要ないい気分を簡単に得られるのだから、強い引き寄せ力があるのは当然だった。
そして、いい気分は、いい気持ち(快感)とは逆で、得れば得るほど深くなる・・・高次の世界に近付く。よって、どんどん引き寄せも強くなるのである。

アダムスキー型UFOで知られるジョージ・アダムスキーは「スーツは一着あればいい」と言っていたが、彼はそれ(一着のスーツ)で満足し、いい気分でいられたから、やはり、超運の良い男であった。

正直、あまり好きな人ではなかったが、有名な経営コンサルタントであり、オカルト方面でも絶大な支持を得ていた船井幸雄さんは、
「不満をバネに生きるのは下手な生き方。現状に満足することが上手な生き方です」
と本に書かれていたが、全くその通りだ。ただし、本当に満足出来ればだ。そのためには、満足出来る何かを持つ必要がある。それが宝物であり、アダムスキーの一着のスーツだ。

あくまで創作だろうが、梶原一騎さん原作の漫画『空手バカ一代』に、こんな話がある。
不世出の大空手家であった大山倍達が、フランスの地下プロレスの帝王イワノフ・ロゴウスキーと戦って勝った時、地下プロレス興行を支配しているマフィアは、大山を銃で脅しながら、地下プロレスの王者としてファイトすることを強要するが、大山は断り、危機的な状況になる。
すると、敗れたロゴウスキーが、今後自分がノーギャラでファイトすることと引き換えに、大山を解放させる。
ロゴウスキーは、上等のワインとビフテキは用意されるから、自分はそれで満足であると言う。
作り話としても、ロゴウスキーは最高の勲章を得たようなものだ。その後、ロゴウスキーは、ワインとビフテキはもっと美味いだろう。

これさえあれば満足。これさえあれば、他に何もいらないという宝物があれば、不可能はないだろう。
宝物はモノである必要はない。
むしろ、目に見えないものが良いかもしれないが、どちらでも良いことである。
世の中には、聖書さえ読めれば満足と言う人もいるし、『ヒマラヤ聖者の生活探求』に登場するマスター(大師)達は、『バガヴァッド・ギーター』が読めれば満足らしい。

妖精との会話
AIアート890
「妖精との会話」
Kay


◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)肉体を超えて大宇宙と一体化する方法 ~新アダムスキー全集 11~
(2)ヒマラヤ聖者の生活探究 第4巻(ベアード.T.スポールディング)
(3)バガヴァッド・ギーター(日本ヴェーダーンタ協会)

引き寄せ脳を作るには

いくら引き寄せと言ったところで、所詮は、人生をしっかり生きていることが大前提である。
これについて、「人生をしっかり楽しんでいるか」と言う人もいて、それでも別に悪くはないが、「人生をしっかり苦しんでいるか」でも良いのである。
実際、引き寄せの達人になった人って、皆、どん底を経験した人ばかりなのだ。
子供の時から順風漫歩とか、ぬるい楽しみや不満を言うだけの者が、手応えを感じるほどの引き寄せを起こすことはないと思う。
本人が言わないだけで、金に苦労したことがない金持ちはいないはずだ。

とはいえ、引き寄せは簡単で、仙人的な引き寄せの達人に聞けば、本気で「なるべく楽しいことを考えろ」と言うだけなのである。
ところが、「なるべく楽しいことを考え続ける」ことはとても難しい。
どうしても、マイナスなことを考えてしまうもので、科学的研究によっても、普通の人はマイナスなことを多く考えているものらしい。
それに、「楽しいことを考える」というのは、贅沢していることを考えたり、高級車に乗っていることを考えたり、好みの異性とイチャイチャすることを考えることではない・・・というか、そんな考え、すぐに飽きてしまって、飽きたら、今そうではないことを思い知るだけだ。
かといって、『ザ・シークレット』にあったように、「住む家があってありがとう」だの「着る服があってありがとう」などと思うのは、良いことではあるのだが、より良いものを得るために、無理にそんなことを考えるのは卑しいことで、卑しい者に福は来ない。

「楽しいことを考える」とは、脳に楽しいことを考えさせることだ。自分で、つまり、意思で考えてはならない。それは続かない。
引き寄せの達人って、脳に考えさせるのが上手いのだ。
NLP(神経言語プログラミング)の共同開発者のリチャード・バンドラーは「脳は私のお気に入りの遊び相手」と言っていたらしいが、そんな感じでうまくいくのだと思う。
ただ、私の考えでは、NLPは複雑で難しい形で進歩してしまったと思う。
バンドラーが作ったばかりの頃の手法で十分で、後は自分で進歩させれば良いと思うのだが、それでは専門家さんらがNLPで食べられないのだろう。
たとえば、嫌な思い出は、モノクロで暗く小さく遠くにあるようイメージすれば良いし、逆に、楽しい思い出は、カラーで明るく大きく近くにあるようイメージすれば良い。
そして、バンドラーは空想することを勧めたことはないと思う。つまり、目標をイメージしろとは言わない。
目標は脳に与えられるもので、それをきちんと受け取れば、勝手に実現する。いちいち自分でイメージするようなものではない。
「OK!それでいこう」といった感じだ。

私が思うに、脳にうまく考えさせるには、神話や童話や、あるいは、シェイクスピアを読めば良い。
人間をよく分かっている作家の作品であればSFも非常に良い。
岡田斗司夫さんのように、SFを特に勧める人がいるが、あれは間違いと思う。特にSFが良いわけではない。
そもそも、SFのベースは神話や童話やシェイクスピアだ。
カート・ヴォネガットや、彼が崇拝するH.G.ウェルズも良い。ちなみに、ヴォネガットはシェイクスピアを褒めている。
引き寄せがうまい人って、間違いなく、そういったもののファンだ。
そういったものを読まないと、脳の使い方が分からないのだ。
ということを、改めて思い出した。

月下の妖精さん
AIアート889
「月下の妖精さん」
Kay


◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)新装版 神経言語プログラミング(リチャード・バンドラー)
(2)タイム・マシン ~ウェルズSF傑作集~(H.G.ウェルズ)
(3)ファウンデーション 銀河帝国興亡史(アイザック・アシモフ)
(4)タイタンの妖女(カート・ヴォネガット)
(5)夏の夜の夢・あらし(シェイクスピア)
(6)ペロー童話集(シャルル・ペロー)
(7)神統記(ヘシオドス)

神話・童話が引き寄せのテキストになる理由

バシャールという宇宙人が人気があるが、バシャールを作った者達の狙いは何だろう?
それは、単に、人々を洗脳することが目的ではない。
そうではなく、洗脳とまではいかなくても、出来るだけ多くの人々の精神性を一定の方向に向け、その精神の方向性に沿った引き寄せを集団で行わせるためであるように思える。
バシャールは、第一のチャネラーはダリル・アンカであるが、その他のチャネラーも、ダリル・アンカのチャネリングの内容を模倣し、ほぼ同じことを言う。
その中で最も普遍的なことが「ワクワクは正しい」であるから、まず、バシャール信者はワクワクしないことをやりたくない。
その結果、彼らが集団で何を引き寄せるのかというと、だいたい分かるが、分からないところもある。
そもそも、バシャールには、世界を変えるほどの規模の影響力はないのだが、そこそこの影響は出るのかもしれない。
じゃあ、バシャールをプロデュースしている者は誰かと言うと、思想団体と言うよりは営利的な社会団体や政治団体かもしれないが、空想を膨らませると、人類の衰退を狙う宇宙人や地底人かもしれない。まあ、半分以上冗談だが。
つまり、事実は分からないが、結果として、そう考えられる現象になっているということだ。
たとえば、バシャール信者が増え、彼らの引き寄せが大きくなるとベーシックインカムが導入されるとする。
ベーシックインカムは、案外に経済を発展させるという説がある。
つまり、消費が増えるだけでなく、嫌な仕事から解放された人達がクリエイティブな能力を発揮すると言う説だ。
これは、少なくともバシャール的には嘘である。
ワクワクすることというのは、一部の例外を除き、全く創造的ではなく、経済はさらに衰退するだろう。

バシャールよりは、ロンダ・バーンの「シークレット」の方が勢いがあるかもしれないが、こちらも、洗脳未満の精神誘導による集団引き寄せが目的と思われる。まさに、引き寄せの利己的活用だ。
ロンダ・バーンの主張では、古代から一部の権力者が引き寄せの知識である「シークレット」を独占していたという。
まあ、それはどう考えても無理がある。
しかし、ロンダ・バーンの「シークレット」が十分に広く普及すれば、引き寄せにより過去改変が行われ、実際に、古代から権力者が「シークレット」を独占していたということが本当になってしまう。
それにより、何をするつもりなのかは、だいたい想像出来るが、はっきりとは分からないので言わないでおく。
そもそも、うまくいくとは思えない。

バシャールやシークレットのファンには否定的なことを述べたように感じるかもしれないが、それは違う。
これらのおかげで、引き寄せとは、所詮、精神的傾向性で起こせることが分かるのだ。
人類全体とかはもちろん、国家、あるいは、民族を動かすには、大勢の人々が同じような精神性を持たないといけない。
ここらは、吉本隆明さんの『共同幻想論』にあるように、幻想(精神的傾向性)には、共同幻想(大グループ)、対幻想(小グループ)、個人幻想(個人単位)がある。
国家とは共同幻想であり、これを動かすには多くの人々が幻想(精神的傾向性)を共有する必要がある。
しかし、個人幻想は自分だけで起こせ、引き寄せに関しても、自分の周囲の環境であれば変えられる。
ただし、個人の引き寄せだけで、地域や、まして、国家、世界は変えられない。
国家を動かしたければ、多くの国民に特定の幻想を共有させる必要がある。
バシャールやシークレットは、広範囲の世界を変えることを目的としているのだろう。ただし、うまくいくとは思えない。

そんなわけで、引き寄せは、まずはある意味利己的に、自分のことをしっかりやれば良い。
ただし、どうしても、社会や国家との関わり合いがあるだけでなく、社会や国家はあなたを取り込もうとする。
あなたもガレー船の漕ぎ手の1人にしたいのだ。
それを賢く回避しなくてはならない。
また、他者との折り合いもうまくやらなければならない。
それに、国家とだって、折り合いをつけなければならないところはある。
個人の引き寄せがうまく出来るかのポイントはそこらである。引き寄せ自体は簡単なのだ。
まあ、スターになりたい人は、個人の引き寄せだけでは駄目で、どうしても人々を煽動出来るカリスマ性が必要だ。
これに関しては、頑張って下さいとしか言いようがない(笑)。
引き寄せのテキストとして相応しいのは、神話や童話かもしれないと思う。
上で述べた、折り合い、駆け引き、妥協、尊重が学べるからである。

残骸の中
AIアート888
「残骸の中」
Kay


◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)共同幻想論(吉本隆明)
(2)眠れる森の美女 完訳ペロー昔話集
(3)ギリシャ神話
(4)現代語訳 古事記(福永武彦)
プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


当ブログは第1期ライブドア奨学生ブログです。
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