ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

2024年02月

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

マントラで願いが叶う原理

人間が本来は神であるとか、全ての願いは既に叶っているとはどういうことか?
仏教の教典にあるらしい、おとぎ話のようなもので考える。
ある、とても貧しい男がいた。
その男の友人が、その男を家に泊めたが、その男が寝ている間に、その男の服に高価なダイヤモンドが入るよう縫い付けた。
しかし、長い年月が過ぎ、両者は再会したが、その男は貧しいままであった。

ある仏教の専門家は、そのダイヤモンドは仏性(ぶっしょう。仏の性質)であるとし、人間は誰もがそれを持っているが気がつかないことのたとえであると解説していた。
だが、そのたとえ話で言えば、その貧しい男が去る時、友人は黙っていないで「お前の服のこの部分に高価なダイヤモンドを入れた」とか、そもそもが、ダイヤモンドを手渡しすれば良かったと思うはずだ。
私ならこう考える。
友人は、「お前の胸ポケットに高価なダイヤモンドを入れた」と、その男に言ったのだ。
しかし、その男は真面目に聞かず、忘れてしまったのだ。
友人も、その男が信じないことは分かっていた。
だが、もし信じなくても憶えていたら、いつかポケットの中を見てダイヤモンドを発見し、大喜びしたのである。
・・・と、ここまで説明しないといけない。

これなら、教えとして役に立つ。
あなたは神であり、全ての願いは既に叶っているし、願った瞬間に叶う。
信じなくていいが、否定せず、ただ言葉として憶え、忘れずにいれば良い。
「全ての願いは既に叶っている」と。
それについては考えないことだ。
いや、何もせず、何も考えないことだ。
それでも、当面は、やらざるをえないことはやるだろうし、考えざるをえないことは考える。
だが、余計なことを考えないようにすれば・・・多くの場合、クヨクヨしないようになれば、あまり何もしなくなり、何も考えなくなる。
そのためには、マントラを唱えたり(どんなマントラ、呪文、念仏、神仏の名でも良い)、深呼吸したり、薄目をすると良い。
マントラを唱えると願いが叶うという原理はこれである。
だが、「こうなりますように」と考えながらマントラを唱えるのではなく、なるべく何も考えずに唱えることが大切である。
意識的に何も考えないことは難しい。
そこで「なるべく何も考えずにマントラを唱える」というのは良い表現であると思う。
どんなマントラをいくつ使っても構わないが、1つのマントラに馴染むと、速やかに思考が消えるようになることは憶えておくと良い。

風の日
AIアート693
「風の日」
Kay


◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)密教の聖なる呪文~諸尊・真言・印・種字
(2)ナーマスマラナ~神の名前の不思議な力
(3)洞察力 ~本質を見抜く「眼力」の秘密(中山正和)
(4)歎異抄(現代語訳付き 角川ソフィア文庫)

気楽な引き寄せ体験記

今朝も書いたが、多くの人々が、昔から、宗教に洗脳され、スピリチュアルに洗脳され、そして、今は、陰謀論に洗脳されるのが流行りのようだ。
もちろん、宗教もスピリチュアルも陰謀論もいろいろあり、悪質なものもあれば善いものもあるだろう。
私も昔、悪いとは言わないが、人によっては悪い影響を受けるおそれがある船井幸雄さんに傾倒していたことがあった。
船井幸雄さんは有名な経営コンサルタントで、大手経営コンサルタント会社である船井総合研究所の創業者で、スピリチュアル界の超大物だった。

私は船井さんと直接関わることはなかったが、船井さんと密に関わった人と次々に会うことになった。
初めは、それほどの規模ではないながら、優良な会社の経営者達から、船井さんと直接関わった話を聞いたが、その話では、船井さんは、船井さんの本でのイメージとはかなり違った。
そりゃ、船井さんはスピリチュアルの大家である以前に偉大なビジネスマンであって、ビジネスというものは厳しいものであり、それに勝つにはある程度、情け容赦のないところがないと務まらないことは分かるので、船井さんの実像を多少聞いても納得出来たし、そんなことを確認出来たことは良いことであった。でないと、船井さんを聖人君子のように思ってしまっただろう。

そうしたら、船井さんと著作関係で関わった、優秀なビジネスマンと親しくなった。
船井さんは数百冊という著書があるが、全て自分で書いたわけではないのは、むしろ当たり前だろう。
今でも、人気者のひろゆきさんや堀江貴文さん、それに、脳科学者の茂木健一郎さんなどが、うっかりかどうか知らないが、自分が書いたわけではない本が自分の著作として出ていることをバラシてしまったことがある。
それで、自身も沢山の著作を持つ、その優秀なビジネスマンも船井さんの名前で本を出したのだが、著作の内容自体は船井さんとあまり打ち合わせしなかったが、もろもろのことでは船井さんと交渉し、その際に分かった船井さんの人となりを控えめに教えてくれた。
別に船井さんは悪人ではないが、やはり、少なくとも聖人とはほど遠いし、ビジネスマンらしく、利益第一主義であるのだなあと個人的には思った。

さらに、発明家の橋本健さん(理学博士)と、あくまでネットでだが親しく交流し、一緒にソフトを作ったりもしたが、橋本さんは、船井さんが絶賛するある装置がデタラメであることを技術的に解明してネットで晒し、私も、その装置に関わったある会社の社長から、その装置を専門の技術者に解析させた結果を教えてもらい、橋本さんが正しいことを確認した。
駄目押しは、船井さんも尊敬されていた政木和三さんとの交流であるが、政木さんに「船井幸雄さんは立派な人ですか?」と尋ねたら、政木さんは「ちっとも立派じゃない。彼は欲の塊」と即答したのは、なかなか衝撃的だった。
さらに、政木さんを家に泊めるほど親しい人物とも仲良くなったら、彼の家に泊まっていた政木さんが、電話で船井さんを怒鳴りまくっていたという話も聞いた。
ただし、政木さんは船井さんの力量は認めておられたと思う。政木さんは「船井君は欲を捨てたらもっと大きくなれる」とよく言われていた。

進化の頂点
AIアート692
「進化の頂点」
Kay


私自身は、当時は若く、また、今でもちっとも偉くないが、ご存じのように(?)子供の時から引き寄せ能力だけは凄いので、こんな流れを作ってしまえるのである。
こんな引き寄せは、船井さんのことに限らない。
ただ、私はビジネス感覚が今一つらしく、せいぜいがこぼれ銭を稼ぐ程度のことしかしない。まあ、それでもかなりいい想いはしているが。
ある意味、責任がなくて楽かもしれない。
私のような引き寄せは簡単だと思う。
まあ、マントラを唱えていればいいのだと思う。
尚、私は今でも、船井さんの昔の本は結構好きだし、なんだかんだ言って、やはり船井さんは凄い人であると思う。
また、政木さんの発明品は、また注目されるようになってきたと思う。もっと注目されてもいい。その凄さはよく知っている。

◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)ベイシック経営のすすめ―不透明時代の決め手(船井幸雄)
(2)ビジネス未来論―マインド・フロンティア5人の提言(稲盛和夫、船井幸雄他)
(3)霊感術入門 あなたも超能力者になれる(橋本健)
(4)奇跡の実現(政木和三)
(5)マーフィー努力嫌いの成功法(ジョセフ・マーフィー)

引き寄せは宗教や陰謀論か?

オウム真理教(現アレフ)という新興宗教団体は、戦後最大のテロ事件と言われることもある1995年の地下鉄サリン事件を起こし、教祖や何人かの幹部が死刑執行されている。
しかし、もうこの事件を知らない人も多くなっているが、現在もアレフは存続し、若者の入信者も多いという。
地下鉄サリン事件当時、テレビにも度々登場し、痛快な弁舌の冴えやイケメンであることから大変な人気者であったオウム真理教教団幹部の上祐史浩(じょうゆうふみひろ)氏は、地下鉄サリン事件との関りはなく別件で短期間服役しているが、現在は「ひかりの輪(本人言うところでは心理学や仏教等の学習団体)」を運営し、YouTuberとしても人気者で、いろいろ話題の多い社会学者の宮台真司氏とも長時間対談したりしている。
それで、私も上祐氏の動画をYouTubeで見たが、今は全く穏やかで、大変な知識人であり弁舌も素晴らしい。宗教の話はするが、それはあくまで心理学の題材としてという雰囲気で、宗教人という感じは全くなく、話も説得力があると感じ、何といっても頭が良い人であると感じさせられる。
今でも、オウム事件の加害者として多くの人を苦しめた人物と見られていて、本人もそれを自覚というか、洗脳されてやったこととはいえ、罪を背負っていることは認めているようである。

だが、そんな人物であるからこそ見えるものもあるのだろう。
上祐氏が若い頃は、高学歴の若者が新興宗教にハマることが多かったようだ。
ところが、SNSが発達した今は、陰謀論が新興宗教の代わりになっていると上祐氏は指摘する。
つまり、かつて若者が新興宗教に洗脳されたように、今は若者に限らないが陰謀論に洗脳される者が多いと言う。
上祐氏が例に挙げた陰謀論に洗脳された人々は、トランプ大統領と共に悪を倒すといった人々だ。
もちろん、トランプ支持者の全員が陰謀論に洗脳されているわけではないが、トランプ支持者の中には、そんな人達もいることは否定出来ないと、トランプ支持者の私も思う。
たとえば、「トランプは善の宇宙人の協力を得ており、悪の宇宙人が関与し世界を支配している闇の勢力を倒す」と言う女性が多くのファンを持ち、度々講演会(事実上の集会)を開いて、出す本もベストセラーになっているなどだ。
陰謀論も一種の宗教というわけだ(全ての陰謀論がそうでないところがややこしいが)。

そこで、上祐氏がこんなことを言われていたのが私の心に刺さった。
ただ、上祐氏は慎重に言葉を選び、はっきり言わない方が良いことはオブラートに包んでいたし、ひろゆき氏らとは違い「こんなやつは馬鹿」みたいな言い方はしない。
そういったこともあり、上祐氏の発言を正確に言うのは難しいので、あくまで私の受け取り方である。
宗教や陰謀論の問題は、証拠もないことを信じてしまうことがあることだ。
宗教では、死後に天国に行けると言うが、それが本当であるかどうかは死んでみないと分からない。
しかし、宗教信者の中には、それを固く信じている者がいる。
陰謀論には、証拠があるものもある。
しかし、やや極端だが、上でも述べた「トランプは善の宇宙人の支援を受けている」などは、証拠もなく、扇動者の話だけで信じてしまっている人が多い(別に嘘だとは言っていない)。
証拠がないものを信じて悪いわけではないが、それは疑念とセットであるべきではないかということだ。
つまり、信じるのは自由だが、証拠がないものや、心にひっかかりを感じるものは、疑念も必要ではないかということと思う。
しかし、宗教は、「証拠がなくても疑いなく信じること」に醍醐味があるから問題なのだろう。

ところで、引き寄せも陰謀論扱いされることがよくある。
引き寄せが本当にあるかは、証拠を示すのが難しいのだ。
引き寄せで成功したと言う者がいたとしても、それが本当に引き寄せの力であったのかは分からない。
ところが、著名な科学者が「引き寄せはある」と証言したら信頼性を感じるという人も多い。
とはいえ、科学者が引き寄せで商売をしている団体から金をもらってそう言っているのかも分からないし、さらに、科学者自体が引き寄せで商売をしているのかもしれない。
最近は、「量子力学で引き寄せを証明」なんて怪しいものも多い(笑)。

水の色
AIアート691
「水の色」
Kay


ところが、私の場合は、特殊なのかもしれないが、子供の時から、疑いようのない引き寄せの証拠を沢山見てしまっている。
それも偶然ではないかと言うなら、奇跡的な確率の同じようなことを何度も起こしたことは、これまでも時々書いた。
それでも、私も疑念は忘れないようにしているので、他者の引き寄せの話のおかしなところは分かるのである。
むしろ、引き寄せが出来る分、より明確に虚偽が分かると言えるかもしれない。
ところで、引き寄せの最大のベストセラー『ザ・シークレット』に登場する著名な量子物理学者フレッド・アラン・ウルフも、幼い時に体験した超常現象(テレポーテーション)について明かしており、彼の場合、それが量子物理学を志した理由だと言う。
まあ、その超常現象と引き寄せがどんな関係かは複雑だが、彼も私と同様、「信じられる明確な理由がある」のだろう。
そんな事情の上で言うが、引き寄せは複雑に見えることもあるが、やはり極めて単純なのである。
つまり、子供でも出来る簡単なことで、出来ない方がおかしいのである。
ただ、引き寄せを止める要因が多いだけの話で、それ(引き寄せを止める要因)を消すことが難しいのである。

◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)地下鉄サリン事件20年 被害者の僕が話を聞きます(さかはらあつし、上祐史浩)
(2)大きく考えるための小さな本(フレッド・アラン・ウルフ)
(3)聖なる量子力学9つの旅(フレッド・アラン ウルフ)
(4)ザ・シークレット
(5)銀河プロジェクトI 銀河連合からの使者&スタートラベラー※トランプ支持者の陰謀論と言われることもあるもの

引き寄せ名人のトンデモない秘密(かなり面白い)

小説、漫画、映画、アニメを問わず、こんな定番のシーンがあるが、ここに引き寄せの神髄がある。
それは、その場から避難しなければならない時に、動けない親しい人を見捨てなければならないという場面だ。
たとえば、敵の兵隊が迫っている中、怪我をして動けない親がいる。
親は、「私のことは放っておいて行け!」と言うが、言われた者はそれに従わない・・・という、本当によくある場面だ。

『美少女戦士セーラームーン』が、あれほど世界的に人気を博し、20年以上経つ今でも人気があるのは、主人公であるセーラームーンこと月野うさぎが、決して誰も見捨てないからだ。
この月野うさぎのような者は、引き寄せが出来ない。
そして、ほとんどの人が、基本的にはセーラームーン型だ。
引き寄せが出来る人は、見捨てることが必要な時には、きっぱりと見捨ててしまう。
ただし、必ずしも心が痛まないわけではない。
だが、それでも、必要なら見捨てるのである。
なぜそうなのかというと、引き寄せたい願いというのは、正直、破廉恥なものがほとんどだ。
ほとんどの人は、それを願う一方で、それを得ることに抵抗する気持ち(罪悪感など)が起こる。そうなれば、引き寄せの力は働かない。
だが、気恥ずかしさや罪悪感を感じながらも、それを得ることを決意出来る者だけが、それを引き寄せる。
しかし、ほとんどの者がそれを出来ない。
だから、それを出来ない者の典型であるセーラームーンがヒロインでありプリンセスであるこのお話に強烈に惹かれるのである。

ただし、引き寄せが出来る者は、見捨てて行く時、見捨てた相手に言うのだ。
「自分で何とかしろ」
どんなに弱く見える人間でも、何とかする力はあるのだ。
だが、その力を使わないのだ。

さて、もう1つ、世界的に有名な、引き寄せの秘訣を描いた物語がある。
それは、5~6世紀のブリトン人(ケルト系民族)の君主であるアーサー王の物語だ。
アーサーが生まれた経緯はこうだ。
ブリトン王ウーゼルは、「円卓の騎士」で有名な円卓の饗宴を開き、立派な騎士達を招いた。
その騎士の1人ゴロイスも、妻のイグレーヌを連れて饗宴にやって来る。
ところが、ウーゼル王はイグレーヌの美しさに一目惚れし、イグレーヌを口説いたが、イグレーヌははね付けた。
怒ったゴロイスはウーゼル王に挨拶もせずにイグレーヌを連れて帰るが、これに逆恨みしたウーゼル王は軍を引き連れてゴロイスの城に攻め入る。
ロクでもない王だ(笑)。
さらに、ウーゼル王は魔法使いマーリンの魔法でゴロイスそっくりの姿になってイグレーヌの部屋に行くと、イグレーヌをいきなり押し倒し・・・という場面は映画でよくあると思う。
本物のゴロイスは殺される。
本当にロクでもない王だ(笑)。
この時に出来た子がアーサーである。
アーサーはウーゼルの後を継ぎ、ブリトン王になる。
こんなとんでもない出生のアーサーでも、偉大な王になれるのだ。
ウーゼル王にだって罪悪感がなかったわけではない。
だが、欲しいものを諦めずに求める決断力がある者が引き寄せを出来るということが表されているから、アーサー王の物語は不滅であるのだ。
アーサーが、こんなしょうもない生まれだとは知らない人が多いと思う(笑)。

余計なことは言わない。
参考になればと思う。

水妖
AIアート690
「水妖」
Kay


◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)アーサー王物語 (トマス・ブルフィンチ。角川文庫)
(2)美少女戦士セーラームーン オールカラー完全版(1)※フルカラーです
(3)あなたはこうして成功する(大島淳一こと渡部昇一)
(4)サイコパス 秘められた能力(ケヴィン・ダットン)
(5)サイコパス ・インサイド(ジェームス・ファロン)

呪文・マントラの効果の原理(決定版)

マントラ(真言、呪文)になぜ効果があるのかについて、決定版とも思えるものがある。
それは、密教を中心とした沢山の著書を持つ宗教学者、正木晃(まさき あきら。1953年~)氏の著書『密教の聖なる呪文』に書かれていることであるが、理屈で納得出来ると思う。
この本の中でも、根拠となる本が引用されているが、その本がまた大変なものだ。
それは『瑜伽師地論』(ゆがしじろん)という、大乗仏教唯識派の重要な文献とされるもので、
この書は、インドの無著(むじゃく。アサンガ)という唯識派の宗教学者が、弥勒菩薩から聞いた教えを書いたと言われるもので、あの玄奘(玄奘三蔵)が中国語に訳した100巻もの大著だ。
さすがに専門の学者でもないと読めないものだが、正木晃氏がうまく引用してくれている。

ここでは、正木氏の著書に倣い、マントラなどを呪文という言葉でまとめる。
以下は、『密教の聖なる呪文』に書かれていることを、ごく普通の言葉で言いなおしていることをお断りする。
簡単に言うと、呪文がなぜ効果があるのかというと、「呪文が無意味であることを、呪文を唱える者に認識させるから」という、とんでもないものだ。
なぜそうであるかは『瑜伽師地論』にも書かれていないので、正木氏は推測するしかないとするが、「誰でも体験出来る」こととして、呪文を繰り返し唱えていると、呪文は単なる音の羅列になって、言葉の意味が頭の中で消えてしまうという、ごく当たり前のことだ。
しかし、(『密教の聖なる呪文』に書かれていることではないが)それは呪文でなくても、どんな言葉でもそうだ。
たとえば「時計」という言葉を1万回も連続で唱えていたら、頭が麻痺して「時計」という意味は消え、「トケイ」という単なる音でしかなくなる。
ただ、これも私の考えだが、優れた呪文というのは、言葉の意味が無くなる効率が高いというだけなのだろう。
そもそも、「オン・アロリキャ・ソワカ」という呪文は、観音菩薩の真言で、インドでは「オーン、蓮華を持つ者よ、幸いあれ」という意味らしいが、我々日本人には元々意味がない。

総じて言えば、呪文になぜ効果があるのかというと、繰り返し唱えているうちに、思考が消えるから効果があるのだが、単に、呪文を唱えていれば他のことを考えることが出来ないだけでなく、徹底的に思考が消えることで「空(あるいは無と言って良いと思う)」を体感するのである。
だから、『般若心経』では、観自在菩薩(観世音菩薩)は、「ガテー・ガテー・パーラガテー・パーラサンガテー・ボーディ・スヴァーハー」という呪文を繰り返し唱えることで「空」を感じた、つまり、悟りを開いたと書かれているのである。
空海は求聞持聡明法(ぐもんじそうめいほう)といって、一定期間に虚空蔵菩薩の真言を100万回唱える荒行で天才になったというが、これも、100万回という回数とか、特に虚空蔵菩薩の真言に意味があるのではなく、これだけ徹底的に唱えれば、思考なんて完全に消えるというだけのことであると思う。

ただ、正木氏の論から考えれば、元々、我々には意味を感じられない古代インドの言葉(サンスクリット語)の呪文を唱えるより、南無阿弥陀仏や南無観世音菩薩、あるいは、南無妙法蓮華経といった、多少でも意味が分かる言葉の方が、言葉が音の羅列に変わるプロセスを得られるから良いのかもしれない。
あるいは、そうではなく、最初から意味のない言葉の方が、早く思考が消えるかもしれない。
これは、各自で試してみるしかない。
ただ、いろいろ聞くところから考えると、まずは意味がある言葉で唱えて、悟りのレベルを含め、引き寄せがうまくいったという話が多いように思う。
悟りでは、南無阿弥陀仏を唱えて万物一体を体験した普通の人の話は多いし、アファーメーション(これも一種の呪文)で引き寄せを行った例は沢山ある。
たとえば、「神様の奇跡が起こる」「お金がある」「ありがたい」「しあわせだ」といった言葉を唱えて引き寄せが起こったことも、これで納得出来る。
我々であれば、日本の神様の名前、たとえば、アマテラスオホミカミやアメノミナカヌシノカミ、あるいは、大祓詞(おおはらえのことば)では長過ぎるので、短い祝詞を唱えるという手もある。
たとえば「いろは祝詞」や、もっとも簡単に「祓いたまえ 清めたまえ」とかである。
「トホカミエミタメ」であれば「遠い昔からおられる神々よ、微笑みたまえ」という意味が感じられる。
とはいえ、何でも良い。
呪文、マントラの原理が分かった気がする。

重厚な屋敷
AIアート689
「重厚な屋敷」
Kay


◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)密教の聖なる呪文(正木晃)
(2)よくわかる祝詞読本 (角川ソフィア文庫)
(3)歎異抄(梅原猛。講談社学術文庫)
(4)選択本願念仏集(法然。角川ソフィア文庫)
プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


当ブログは第1期ライブドア奨学生ブログです。
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