ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

2023年04月

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
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世界一の人物の秘法中の秘法(2/2)

前回に続き、驚異的な精神科医ミルトン・エリクソンの能力の謎を解き明かす。
ただ、今回は、エリクソン自身ではなく、高校教師であった彼の娘の話だ。
彼女は、新たに赴任した先の高校で、とんでもない不良男子高校生の担任にさせられたらしい。
他の教師がやりたくないので、何も知らない彼女に押し付けられたのかもしれない。
その不良男子は、暴力性とプロレスラーのような体格を備え、このエリクソンの娘の前に彼の担任をしていた男性教師は、この不良男子の強烈なパンチで病院送りになったらしい。
(学校の名誉のためということもあるが、高校生程度では子供と見なしてきちんとしつけようというマインドがあった時代でもあり、暴力犯罪として通報しなかったようだ)
尚、その気の毒な男性教師が、吹っ飛ぶほど殴られた経緯はこんな感じだったと思う。
その不良男子がその男性教師に「俺が先生を殴ったらどうなると思う?」と言うので、男性教師が「君は停学になるぞ」と答えたら、即座に殴られたようだ。
エリクソンの娘は女性としても小柄だった。
だが、彼女は、学校の外の誰もいない場所で、ばったりその不良男子と遭遇してしまう。
不良男子は彼女を見つけるとニヤニヤしながら近づいてきて言った。
「俺が先生を殴ったらどうなると思う?」
すると彼女は、不良男子を睨みつけ、
「お前を殺してやる!」
と叫んだ。
前回述べた通り、人間は、予想出来ないことに遭遇すると思考が消える。心が消えると言っても良い。
その時の不良男子がまさにそぅだった。
(対して、彼に病院送りにされた男性教師は、「全く予想通り」のことを言ったのだ)
そして、彼女はエリクソンの娘だけあり、自分の思考を消すことも出来たのだろう。
以下、この話が書かれた本『私の声はあなたとともに』に書かれていないことだ。
この本でも、著者は分かっておらず、肝心なことが書かれていない。
彼女は、不良男子をそこに座らせ、何か言ったらしいが、彼女は考えてそうしたわけではない。
両者とも心が消えているのだから、魂と魂の交流である。
そして、本に書かれている通り、この男子は卒業するまで、彼女の忠実な僕となり、他の不良からも彼女を守った。

これを催眠術で言う瞬間催眠のように思う人もいるかもしれないが、それは違う。
瞬間催眠とは、いきなり鮮やかに決まるものではなく、実際は、事前の入念な準備が必要である(これは、説明したがらない催眠術師が多い)。
また、催眠術であれば、いずれ解け、この男子生徒のように、ずっと彼女に忠実であることはない。

大き過ぎる椅子
AIアート97
「大き過ぎる椅子」
Kay


学者は知らないが、エリクソンの手法は、だいたい同じだ。
別に難しいことではない。
エリクソンの父親は、おそらく高校も出ていない農夫であったが、エリクソンの手法は父親譲りだと思われる。
彼の父親が、ミルトン・エリクソンの母親である妻に初めて会ったのは、彼が16歳で妻が13歳だった。
彼は、彼女に会った途端に、彼女に「今日から君は僕のものだ」と言い放った。
全く予想外のことを言われた彼女は思考が消え、それは彼も同じなので、お互いの魂同士が折り合いをつけたのだろう。
(魂同士と言っても、真相は一人芝居であるのだが)

以上のことが分かった上で『私の声はあなたとともに』を読むと、得るところが大きいと思う。








世界一の人物の秘法中の秘法(1/2)

私が最も高く評価する人物は、精神科医のミルトン・エリクソンだ。
彼は、自在に自分の思考を消し、他人の思考を消した。
まあ、もっと難しい言い方をしているが、沢山の学者達が彼の技術を研究しているが、誰も彼の真似は出来ない。
連中には分からないのだ。

こんな話が本にあったと思う。
エリクソンの所に、手の付けられない不良男子高校生が連れて来られた。
エリクソンは彼に、
「君が急に真面目になったら、皆、驚くだろうね?」
と言うと、彼は、
「そりゃ驚くだろうね」
と答えた。
エリクソンは、彼を連れて来た教師かカウンセラーに「もういい」と言って、彼を連れていかせた。
エリクソンが、早々に彼を見限ったのだと思われた。
とろろが、彼はすぐに真面目な高校生になった。
この本の著者は、NLP(神経言語プログラミング)の共同創始者のリチャード・バンドラーか、もう1人の方だと思うが、なぜその男子高校生が更生したかについて支離滅裂な説明をしていた。さっぱり分かっていないのだ。

ずっとそこにあった石
AIアート96
「ずっとそこにあった石」
Kay


だが、これは、きっとエリクソンがよく使う普通の手だと分かる。
その男子高校生は、「君が急に真面目になったら」という、驚くべきことを言われ、思考が消えたのだ。
人間は、予想も出来ないことを言われたりされたりすると、その程度に応じて思考が消えるのである。
思考が消え、魂が現れた男子高校生に「もういい」と言い、男子高校生の魂は「既に良し」の状態にしたのである。

お話は1つずつとし、もう1つは次回述べよう。
エリクソンの信条は、「予想出来るようなことをするな」だ。
予想出来ないことこそが、思考、あるいは、心を消すのである。
こんな実話がある。
言っては悪いが、チビで顔は不細工で、勉強もスポーツも駄目な男子中学生がいた。
ところが、学園のマドンナとも言われる美少女の方から、彼に告白してきたのだ。
どうしてそうなったのか?
もう分かるかもしれない。
彼は考えちゃったのだ。
あのマドンナが自分の彼女になるという、予想も出来ないことを。
それで思考が吹っ飛んでしまった。
そして、彼の魂(全知全能である)が、「それなら」と、マドンナの魂にアクセスしたのだ。
そのあたりの仕組みは、ちょっと人間には分からないが、だいたいそんなところである。
あなたも、予想出来ることなんか考えてはいけない。








私が催眠術にかからず洗脳されない理由

最近は、このブログでは、思考(心)を消せば万能であるということを書いている。
そうすると、催眠術のことを思い出す人もいるかもしれない。
催眠術では、思考を消すことで無意識状態にすると言われる。
そして、確かに催眠状態になった人間が驚くべき力を発揮することもあるが、一方、催眠術師に不当に操られたり、心身の力を制限されたりで、あまり喜ばしくない、あるいは、無残な状態になることも多い。
たとえば、自分の名前や年齢を忘れたり、大人なのに自分を7歳だと思い、7歳のように振舞ったりという催眠術パフォーマンスがある。
中には、催眠術師を自分の父親や夫、あるいは、憧れのスターだと思い込ませるというものもある。

だが、催眠術に関しては、一般には、あまりに雑でいい加減な説明がされている。
催眠術に関する、いかにも正確な知識を提供していると主張しているような本でも、やっぱりかなりいい加減なものがほとんどと思う。

古い家のバルコニー
AIアート95
「古い家のバルコニー」
Kay


ちなみに、私は、催眠術パフォーマンスを使うセミナー講師や自称超能力者に沢山会い、催眠術をかけてもらったが、私に催眠術をかけることに成功した人は1人もいない。
集団催眠を行った場合も、私だけはかからない。
ある、当時、超有名だった自称神の代理人とでも言いたげな経営コンサルタントの陰に居た催眠術師の力は凄く、知り合いが、水を「これは酒です」とその催眠術師に言われて飲んで酔っ払ったり、これは聞いた話だが、女性をその場で性的エクスタシーの状態にすることが出来るらしい。
それならと、私もお願いしたが、やはり私にはさっぱりかからず、その催眠術の達人は笑って誤魔化していたが、焦っていたと思う。

私も催眠術の専門家ではないが、催眠術というのは、睡眠状態や気絶状態に近い状態にして、無意識ではなく、自我(心)の深い部分に暗示を刻み込むのだと思う。
なぜ私が催眠術にかからないのかというと、私は意識を失わない・・・つまり、睡眠や気絶の状態にならないからだ。
一般に言う「意識を失う」は、正しくは、「自覚を失う」ということで、簡単に言えば、気絶(失神)したり、眠ってしまうことである。

「私は誰か?」と問うていると、眠っていても自覚を保てるようになる。つまり、意識を失わない。
もちろん、自覚はしていても、心(あるいは脳)は眠っているので、眠っている状態のことは頭では憶えていないが、意識は気付いているのである。
自覚を失わないようになれば、一切の洗脳を受けなくなる。
その結果として、特定のアイドルやスターやカリスマに傾倒することもなくなる。
それなら、邪な新興宗教にも騙されなくなる。
逆に言えば、そういった状態(カリスマに熱狂する等)は、催眠術にかかった状態である。
容易すく自覚を失う人間は洗脳し易い。
ちなみに、私の初音ミク好きは自覚的なものであり、いつでも忘れることが出来る。








わけのわからない言い方をするのは馬鹿か詐欺師である

道元の『正法眼蔵』の解説書か何かで見た覚えがあるが、こんなことが書かれていた。
「仏教の目的は自己を忘れることである。だが、自覚はなくてはならない」
こんな書き方をする者が多いと思う。
しかし、こんなわけのわからない書き方をいつまでも続けているのは、恥ずかしいとか愚かというより、解説を書いている人がさっぱり理解していないのだろう。
こんな意味不明な文章を書いた責任も感じることが出来ないのだと思う。
上の文は、
「仏教の目的は思考を消すことだ。ただしそれは、気絶したり眠っているといった無意識の時のことではない」
と、誰でも分かる簡単な言い方が出来るのである。
これなら、いろいろな直観的な言い換えも出来る。
たとえば、
「意識がある時に、頭の中のおしゃべりを止めることで本当の能力を取り戻せる」
などである。

水の精
AIアート94
「水の精」
Kay


旧約聖書の中に、
「心を静め、自分が神であると知れ」
という言葉があるらしく、その言葉をアファーメーションにしている人がいるようだ。
しかし、これは、詩編46の、
「静まって、私こそ神であると知れ」
と、神が言ったことの誤った引用なのかもしれない。
確かに、心が完全に静寂に帰せば神である。
だが、「心を静める」って、どうすればそんなことが出来るのか分かっているのだろうか?
まあ、「心を静め、自分が神であると知れ」と1日1万回も唱えていれば、脳が疲れて心が静かになる可能性があるかもしれないが、もう少しマシな言葉を選んだ方が良い。
だって、「自分が神であると知れ」と言う(思う)度に、自分が神とは思えないという想いが湧いてきて、かえって心が乱れるだけである。

心を静かにするには、思考を消す以外には方法はない。
そして、思考を消す最も簡単で確実な方法は「私は誰か?」と自分に問うことである。
思考は「私」に起こるのだから、思考を「私」という思考に固定してしまえば、それ以上思考することは出来ないからである。

わけの分からない言い方で、いかにもありがたいようなことを教えるのは、私は詐欺師と思っている。
良く言えば商売であるが、お客様を決して幸福にしない商売は、やはり詐欺だと私は思う。








達人・超人のノウハウは1つ

私は、ラマナ・マハルシがこう言ったことについて深い感慨は持っていたが、意味がはっきりしなかった。
「その事業家は大きな事業を成しつつある。しかし、彼は何もしていない」
「国の財務長官は、責任感を持ち細心の注意を払って務めを果たしている。しかし、彼は何もしていない」
だが分かった。
共に、思考していないという意味だ。
「事業家は思考しないことで大きな事業を成す」
「財務長官は思考しないことで大きな責任を果たす」
もちろん、世間一般の常識とは真逆である。
いや、世間一般どころか、スピリチュアルなことが好きな人達ですら納得しない。
だが、こういう言い方なら、まだ受け入れてもらえる。
「事業家は無意識(あるいは潜在意識)にまかせることで大きな事業を成す」
「財務長官は無意識(あるいは潜在意識)にまかせることで大きな責任を果たす」
しかし、これなら、「どうすれば無意識にまかせることが出来るのか?」という問題が残る。

天使はなぜ飛べるか?
AIアート93
「天使はなぜ飛べるのか?」
Kay


世界最高の精神科医であり、「魔法を使って治している」とまで言われたミルトン・エリクソンは、こんなことを述べている。
「私は仕事の山を前に無意識に入る。すると、経過は全く憶えていないが、気がついたら仕事は片付いている」
エリクソンは難しいと言われる。
彼のテクニックは、彼が死んで半世紀近く経つ今でも研究が続けられている。
一般的に言っても難しいのは、やはり、彼の「無意識に入る」である。
彼は簡単に無意識に入り、他の人も無意識に入らせることが出来た。
しかし、どうすればそれが出来るのかが分からないというわけだ。
何のことはない。
思考を消せば無意識に入ることが出来る。
だから、上記のエリクソンの言葉を言い直すとこうだ。
「私は仕事の山を前に思考を消す。すると、経過は全く憶えていないが、思考が戻ったら仕事は片付いていることが分かった」

それに、「無意識に入る」「無意識になる」という言い方は間違いである。
思考は消さなければならないが、「意識はある」のである。
「意識がない」、つまり、眠ったり、失神していては何も出来ない。
言葉とは大切である。
言葉がいい加減であるために、何十年も、ことによっては、何百年、さらにそれ以上も誤解を与え続ける。

意識を保ったまま、思考を消す最上の方法は「私は誰か?」と自分に問うことである。
思考のし過ぎで、そろそろ人類は終焉を迎えようとしている。
だが、思考を消した者は何も困らない。
それを分からず、誰も「私は誰か?」と問わず、思考の範囲で分かることをしたがる。
手遅れになるかもしれない。








プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


当ブログは第1期ライブドア奨学生ブログです。
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