前回に続き、驚異的な精神科医ミルトン・エリクソンの能力の謎を解き明かす。
ただ、今回は、エリクソン自身ではなく、高校教師であった彼の娘の話だ。
彼女は、新たに赴任した先の高校で、とんでもない不良男子高校生の担任にさせられたらしい。
他の教師がやりたくないので、何も知らない彼女に押し付けられたのかもしれない。
その不良男子は、暴力性とプロレスラーのような体格を備え、このエリクソンの娘の前に彼の担任をしていた男性教師は、この不良男子の強烈なパンチで病院送りになったらしい。
(学校の名誉のためということもあるが、高校生程度では子供と見なしてきちんとしつけようというマインドがあった時代でもあり、暴力犯罪として通報しなかったようだ)
尚、その気の毒な男性教師が、吹っ飛ぶほど殴られた経緯はこんな感じだったと思う。
その不良男子がその男性教師に「俺が先生を殴ったらどうなると思う?」と言うので、男性教師が「君は停学になるぞ」と答えたら、即座に殴られたようだ。
エリクソンの娘は女性としても小柄だった。
だが、彼女は、学校の外の誰もいない場所で、ばったりその不良男子と遭遇してしまう。
不良男子は彼女を見つけるとニヤニヤしながら近づいてきて言った。
「俺が先生を殴ったらどうなると思う?」
すると彼女は、不良男子を睨みつけ、
「お前を殺してやる!」
と叫んだ。
前回述べた通り、人間は、予想出来ないことに遭遇すると思考が消える。心が消えると言っても良い。
その時の不良男子がまさにそぅだった。
(対して、彼に病院送りにされた男性教師は、「全く予想通り」のことを言ったのだ)
そして、彼女はエリクソンの娘だけあり、自分の思考を消すことも出来たのだろう。
以下、この話が書かれた本『私の声はあなたとともに』に書かれていないことだ。
この本でも、著者は分かっておらず、肝心なことが書かれていない。
彼女は、不良男子をそこに座らせ、何か言ったらしいが、彼女は考えてそうしたわけではない。
両者とも心が消えているのだから、魂と魂の交流である。
そして、本に書かれている通り、この男子は卒業するまで、彼女の忠実な僕となり、他の不良からも彼女を守った。
これを催眠術で言う瞬間催眠のように思う人もいるかもしれないが、それは違う。
瞬間催眠とは、いきなり鮮やかに決まるものではなく、実際は、事前の入念な準備が必要である(これは、説明したがらない催眠術師が多い)。
また、催眠術であれば、いずれ解け、この男子生徒のように、ずっと彼女に忠実であることはない。

AIアート97
「大き過ぎる椅子」
Kay
学者は知らないが、エリクソンの手法は、だいたい同じだ。
別に難しいことではない。
エリクソンの父親は、おそらく高校も出ていない農夫であったが、エリクソンの手法は父親譲りだと思われる。
彼の父親が、ミルトン・エリクソンの母親である妻に初めて会ったのは、彼が16歳で妻が13歳だった。
彼は、彼女に会った途端に、彼女に「今日から君は僕のものだ」と言い放った。
全く予想外のことを言われた彼女は思考が消え、それは彼も同じなので、お互いの魂同士が折り合いをつけたのだろう。
(魂同士と言っても、真相は一人芝居であるのだが)
以上のことが分かった上で『私の声はあなたとともに』を読むと、得るところが大きいと思う。
ただ、今回は、エリクソン自身ではなく、高校教師であった彼の娘の話だ。
彼女は、新たに赴任した先の高校で、とんでもない不良男子高校生の担任にさせられたらしい。
他の教師がやりたくないので、何も知らない彼女に押し付けられたのかもしれない。
その不良男子は、暴力性とプロレスラーのような体格を備え、このエリクソンの娘の前に彼の担任をしていた男性教師は、この不良男子の強烈なパンチで病院送りになったらしい。
(学校の名誉のためということもあるが、高校生程度では子供と見なしてきちんとしつけようというマインドがあった時代でもあり、暴力犯罪として通報しなかったようだ)
尚、その気の毒な男性教師が、吹っ飛ぶほど殴られた経緯はこんな感じだったと思う。
その不良男子がその男性教師に「俺が先生を殴ったらどうなると思う?」と言うので、男性教師が「君は停学になるぞ」と答えたら、即座に殴られたようだ。
エリクソンの娘は女性としても小柄だった。
だが、彼女は、学校の外の誰もいない場所で、ばったりその不良男子と遭遇してしまう。
不良男子は彼女を見つけるとニヤニヤしながら近づいてきて言った。
「俺が先生を殴ったらどうなると思う?」
すると彼女は、不良男子を睨みつけ、
「お前を殺してやる!」
と叫んだ。
前回述べた通り、人間は、予想出来ないことに遭遇すると思考が消える。心が消えると言っても良い。
その時の不良男子がまさにそぅだった。
(対して、彼に病院送りにされた男性教師は、「全く予想通り」のことを言ったのだ)
そして、彼女はエリクソンの娘だけあり、自分の思考を消すことも出来たのだろう。
以下、この話が書かれた本『私の声はあなたとともに』に書かれていないことだ。
この本でも、著者は分かっておらず、肝心なことが書かれていない。
彼女は、不良男子をそこに座らせ、何か言ったらしいが、彼女は考えてそうしたわけではない。
両者とも心が消えているのだから、魂と魂の交流である。
そして、本に書かれている通り、この男子は卒業するまで、彼女の忠実な僕となり、他の不良からも彼女を守った。
これを催眠術で言う瞬間催眠のように思う人もいるかもしれないが、それは違う。
瞬間催眠とは、いきなり鮮やかに決まるものではなく、実際は、事前の入念な準備が必要である(これは、説明したがらない催眠術師が多い)。
また、催眠術であれば、いずれ解け、この男子生徒のように、ずっと彼女に忠実であることはない。

AIアート97
「大き過ぎる椅子」
Kay
学者は知らないが、エリクソンの手法は、だいたい同じだ。
別に難しいことではない。
エリクソンの父親は、おそらく高校も出ていない農夫であったが、エリクソンの手法は父親譲りだと思われる。
彼の父親が、ミルトン・エリクソンの母親である妻に初めて会ったのは、彼が16歳で妻が13歳だった。
彼は、彼女に会った途端に、彼女に「今日から君は僕のものだ」と言い放った。
全く予想外のことを言われた彼女は思考が消え、それは彼も同じなので、お互いの魂同士が折り合いをつけたのだろう。
(魂同士と言っても、真相は一人芝居であるのだが)
以上のことが分かった上で『私の声はあなたとともに』を読むと、得るところが大きいと思う。