ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

2022年02月

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
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無意識が描いた絵画

1人の人間が世界を支配する力の大きさは、その人が、無意識をどこまで解放するかで決まる。
無意識の一部が、瞬間的に出てくるだけでも、奇跡のようなことが起こることがある。
では、どうすれば、無意識が解放されるかというと、意識(自我)が消えることによってだ。
しかし、例えば、酒を飲んで「意識が消えるほど」酔っぱらっても、全く超人になるわけではない。
同様に、興奮した人間に鎮静剤を打ち、意識を弱くしたら天才になったなんて話も、あまり聞いたことはない(あることはあるのだが)。
また、諜報機関や、場合によっては警察が使うという自白剤という特殊な薬物を注射された人間も、自我意識は弱くなるが、むしろ、心身の能力は著しく低下する。

確かに、芸術家には、覚醒剤の使用により無意識を表出させることで、優れた創造性を発揮する者もいるのだが、覚醒剤が良好な効果を見せることはむしろ稀で、大抵は酷いことになる。
サルトルでさえ、覚醒剤を試してみたら、ロクでもないことにしか、ならなかったという。

一方で、こんな注目すべき話がある。
ルドルフ・シュタイナーが、心神喪失した後のニーチェに会った時、ニーチェは確かに、通常の知的能力を失っていたが、シュタイナーは、ニーチェの偉大な英知を感じ深い感慨に襲われたと言う。
それは、シュタイナーの認識違いや妄想だったのだろうか?
そうではない。もし、信じることが出来るなら、シュタイナーは高次元を知覚する能力を持っており、ニーチェの霊的英知が輝いているのを見たのだ。
とはいえ、人間は、直観的な確信が持てない限り、何も信じることは出来ないので、この話を無闇に信じるわけにはいかないが、疑わない方が可能性は広がる。

話がややこしくならないうちに、正解を述べなくてはなるまい。
簡単に言えば、自我意識が隠れただけでは、相変わらず凡人なのだ。
酒を飲んだり、失神したり、眠ったり、麻薬でラリっていても、すぐに自我意識は戻ってくる。そんな者は、高い能力を発揮することはない。
確かに、危機一髪の時に異常な能力を発揮する、いわゆる「火事場の馬鹿力」といった場合もある。
この場合は、自我が隠れたのではなく、自我の周波数が変わったのだ。
そして、自我の周波数を変えるのは、生命体の力だ。
たとえて言えばだが、周波数が変わらない自我は、「隠れても臭い」のである。
だが、周波数が変わってしまえば、無臭か、あるいは、香しいものになる。まあ、あくまでたとえだが。
ニーチェは、自我の周波数が高くなり過ぎて、脳の、化学的・電気的な機能に適応出来なかったのである。
まあ、それは特殊な作用の結果であり、我々がそんな状態になることはない。
そこで、我々は、自我の周波数を高め、自我と共存しながら無意識を解放すれば良い。
そのためには、腕振り運動を、自分が振っているという自覚のない、限りなく静かで自然な状態でやれるよう、日々励むのが、最も易しい方法なのだと思う。
ついでに言えば、優れた芸術作品は全て、度合いはあるが、芸術家が無意識状態の時に描かれている。
そんな作品は沢山あるが、例えば、ギュスターヴ・モローの『ヘーラクレースと水蛇(ヒュドラー)』は、完全無意識状態で描かれたものだ(特に、線画の習作の方が良いのだが)。
モローの作品は、特に無意識を感じるが、それは、彼が、画家が名声を掴むための場所であるサロンを拒否したことに関係するのだと思う。








腕振り運動で簡単に無意識状態になる

最近、このブログで、無意識状態(催眠状態)になれば、異常に高い能力を発揮出来ることを述べてきた。
この無意識状態(催眠状態)を、失神している時とか、催眠術をかけられて操られている時と区別するため、トランス(変性意識)状態、超越意識状態などと言うこともある。

無意識状態で、超人的能力を発揮することについて、よく知られているものに「火事場の馬鹿力」がある。
火事になった時、か弱い女性が、我を忘れて、男が数人でも動かせないような家具を運び出したとかいうものである。
類似の話は多い。
自動車の下敷きになった息子を救うため、50kg少々しかない母親が、その自動車を持ち上げたが、同じことを、腕力のある大男が2人がかりでも出来なかった。
あるいは、2階の窓から幼い自分の子供が落ちかけているのを見て、母親が駆け寄り、直後、落下したわが子を下で受けとめて救ったが、後で物理学者が計算したら、その平凡な主婦は、サンダル履きのまま、オリンピック金メダリストより速く走ったのだという。

催眠術により、無意識状態にされた人に、後で、「催眠状態の時、どんな感じだったか?」と尋ねると、「自覚はあったし、覚えている」と言う。
ただし、催眠術師が、「(催眠状態にした時のことを)忘れろ」と暗示をかけて忘れさせることは出来る。
だが、表向きには記憶を封印しても、実際には記憶は消えていないし、その覚えていない記憶が、その人に影響を与えることもある。
例えば、催眠状態で、「ハサミを見たら靴を脱ぐ」と暗示をかけ、暗示を忘れさせる。
すると、その暗示をかけられた人にハサミを見せると、その人は靴を脱ぐ。
そこで、「あなたはなぜ靴を脱ぐのか?」と尋ねると、靴を脱いだ人には分からないし、靴を脱ぐのが、あまりに当たり前なので疑問にも思わない。
このような催眠術は悪用が可能だし、実際、悪用されることも多い。
催眠術は、かけられ易い人と、かけ難い人がいる。
私は、催眠術の名人や、催眠術を利用するセミナー(より、かけ易い集団催眠を使うことも多い)に何度も行ったが、私に催眠術をかけることが出来た人はいない。
下に書いたことをやれば、あなたも簡単にそうなる。

優れた人間は、無意識と親しくなり、味方にするのである。
まず、難しい方法で言うと、技を磨くことだ。
武術や芸術、その他、あらゆることに、無意識の助けなしには達しえない高い領域がある。
そんな達人の領域に達した者は、無意識を味方にしている。
達人の境地を描いた短編小説が、中島敦の『名人伝』で、これは元々、中国古典の『列子』にある話だ。
『名人伝』は一度、読んでおくと良い。
だが、普通の人は、達人になる修行はなかなか出来ない。
しかし、腕振り運動を行えば、もっと簡単に無意識を味方に出来る。
そのためには、なるべく力を抜いて腕振り運動をするのだ。
どんどん力が抜け、自分の力で振っているのではなく、自動で腕が振られている状態になった時、無意識が腕を振っている・・・つまり、無意識に腕を振らせているのだ。
その状態を、なるべく長くし、馴染み、心地良くあれば、あなたはもう、無意識と親しくなっている。
そんな時、無意識に対し、
「無意識よ(あるいは、「内なる私よ」でも良い)、体重を5kg減らして欲しい」
と頼めば、簡単にダイエットが出来る。
ただし、欲をかくと、自意識が強くなり、無意識が隠れるので、欲張らないことだ。








無意識の魔力

昨年(2021年)10月に亡くなられた漫画家、白土三平さんの、『サスケ』(1961~1966)という忍者漫画作品は、今も、紙の本、電子書籍、アニメ化作品のDVD、blu-rayがロングセラーを続けている。
『サスケ』の主人公は、少年忍者サスケで、サスケは、子供ながら実力ある忍者だ。そして、サスケの父、大猿は超一流の忍者である。
どこかで少し見ただけだが、『サスケ』のアニメで、人間の潜在能力の偉大さと、その使い方を示す、とても面白い話がある。
サスケの父、大猿が、敵の策略にかかったのだと思うが、一時的に目が見えなくなる。
ところが、そこで、大猿は大勢の強い敵と戦うことになる。いかに大猿が強くても、目が見えないなら勝ち目はない。
すると、大猿は、刀で自分の腕を傷付け、血を滴らせた。
血がぽたぽたと落ち、大猿はその音をじっと聴いている。
そして戦いが始まる。大猿は全く無表情で、無駄な動きがなく、リラックスしているように見えるが、敵の攻撃を正確に交わし、恐るべき鋭い剣さばきで敵を切り捨てていく。
何が起こったのかというと、大猿は、血がしたたる音に集中して、自分を催眠状態にし、無意識に心身を支配させたのだ。
これが、無意識に心身の支配権を渡した人間の強さである。

実話だが、昔、あるボクサーが世界チャンピオンに挑戦することになったが、相手の世界チャンピオンの公開練習でのスパーリング(練習試合)を見て、自分とのあまりの実力差に驚愕し、「こんなやつと戦ったら殺されてしまう」と思ったらしい。
それで、試合の時は、脚が震え、ゴングが鳴った後、恐怖で意識が吹っ飛んだが、気がついたら、世界チャンピオンはマットの上で伸びていた。KO勝ちで世界タイトル奪取だった。
もちろん、雑誌掲載用の脚色もあったかもしれないが、似た話は、案外多い。
最初の大猿の話も、もちろん、漫画的誇張はあるだろうが、無意識の力をうまく表現している。
湯川秀樹やアウグスト・ケクレが、夢で科学上の大発見をしたのも、無意識の力と言えると思う。

他のスポーツ、あるいは、大学受験、その他、あらゆることで、多くは偶然かもしれないが、無意識に入ることで、普段以上・・・と言うより、自分が本来持っている力を発揮し、勝利した話なんてのは、集めれば、何十冊もの本になると思う。
あなたも、是非、無意識と仲良くなるべきであるし、そのために、まずは、無意識(潜在意識と言う場合も多い)に興味を持つべきだろう。

拍子抜けするほど、簡単に無意識の力を使っている人もいる。
イギリスの大作家、ロバート・ルイス・スティーヴンソンがそうで、無意識についての知識を持っていたスティーヴンソンは(『マーカイム』という作品にそれが現れている)、無意識に直接、アイデアをくれるよう頼んでいたらしい。このことは、ジョセフ・マーフィーの本にも載っていたと思う。

ところで、私は、白土三平さんの描く女の子の可愛いさに驚くことがある。
シンプルに描いても、どこか違う、不思議な魅力がある。
これも、白土三平さんの無意識が描いているに違いない。多分(笑)。
そう言えば、水木しげるさんも、妖怪を描く時は無意識になると言っておられたように思う。

005_200

『ワタリ(1)』
(小学館文庫)

003_200

『カムイ外伝』
(虫プロ)
※古い本









超能力の鍵

催眠状態になれば(つまり、無意識が心身を支配すれば)、限りなく高い能力を発揮出来ることを私が理解したのは、中学1年生の時だった。
たとえば、ある大空手家の有名なパフォーマンスに、十円硬貨などのコインを指で折り曲げるというものがあり、これは、科学的には、人間に可能と不可能のギリギリの境界にあることらしい。
つまり、その大空手家は、もしかしたら、人類を超える能力を持っていたのかもしれないわけだ。
しかし、催眠状態では、誰でもこれが出来てしまうらしい。
ある、お金さえ出せば誰でも受講出来るセミナーで、受講者全員に、素手で自然石を叩き割るとか、電話帳(いまどき、あまり見ないが)を素手で引き裂くといった、超人的な人間にしか出来ないパフォーマンスをやらせていた。これも、自己催眠状態に入る、あるいは、無意識を表出させるテクニックを活用しているのだろう。
海外で有名なものでは、アンソニー・ロビンズが昔やっていた、セミナー受講者に火渡り(燃えている炭の上を素足で歩く)をさせるものがある。
何度も書いたが、私の場合、こういったこととは違うが、人間に不可能なパフォーマンスを小学生の時から散々やっていた。私は、自己催眠のテクニックを、誰にも教えられずに使えたのだろう。

精神科医で、自分や他人を催眠状態に導く能力が異常に高かったのがミルトン・エリクソンで、彼の治療実績も抜群だった。
エリクソンの催眠技術を研究し、活用したのが、リチャード・バンドラーが開発したNLP(神経言語プログラミング)だった(今のNLPはどうか知らないが)。
そして、エリクソンといい、バンドラーといい、重要なことは、一瞬で催眠状態にすることで、大半の催眠術の使い手のように、時間をかけることをしない。
子供の時から催眠技術を使っていた私には分かるが、催眠は、一瞬でやってこそうまくいくし、実用的なのだ。

無意識に入る鍵は呼吸だ。
呼吸は、心臓や胃等の働きと同じく、自動で行われるが、呼吸だけは意識で制御出来る。つまり無意識に意識が介入出来る。
だが、意識が呼吸を無理に支配しても、あまり良い結果にはならない。
禅では、そんなことが分かっていたので、呼吸を数えることにしたし、仙道では、呼吸を観察することにした。
ちょっと難しいことを言えば、超能力を発揮するには、呼吸が自然に止まるようにやることが必要だ。
感動した時や、驚いた時には、自然に呼吸が止まるが、そんな状態を、意図的に起こすのである。
それが出来る能力があるかないかが、超能力者と凡人の違いなのである。
やり方は分かるが、無闇に教えて良いものか、疑問にも思う。
ただ、ごく当たり前の方法としては、好きなことに没頭することだ。ただし、本当に没頭出来るほど好きでないといけない。

無意識に入る訓練としては、やはり腕振り運動が良く、達磨も、超能力まで考えたかどうかは知らないが、健康法と言うよりは、能力開発法として考案したのではと思う。
つまり、意識せずに腕が振れるようになれば、もう、無意識に入っているのである。
それを習得するには、そこそこ時間がかかると思う。
毎日、励まれんことを。








無意識に入る

武術の達人は、真剣勝負の時には、無意識状態で戦っている。
今もあるとは思うが、昔の特殊な武術、忍術、あるいは、スパイなどの訓練所では、無意識に入る技術が訓練されていた。

無意識の戦いとはどのようなものかというと、私が好んで引用する話がある。
戦後、ある空手の達人が、真剣を持った凄腕の剣術家と決闘をした。
いかに空手の達人とはいえ、勝ち目はなく、空手家は「よし、死のう」と決心し、突進したが、その後のことを覚えていない。
空手家が我に返ると、目の前で決闘相手の剣術家は伸びていた。
この空手家は、無意識状態で戦ったのだ。

「魔法を使って治している」とまで言われた驚異的な精神科医ミルトン・エリクソンは、自分は無意識状態で治療していることを知っていた。
このように、無意識に入れば、人間の能力は平常時とは比べ物にならないくらい上昇し、奇跡のようなことも起こす。

私も、子供の時に、無意識に入ることが出来、いろいろ、あり得ないことを起こした。
沢山の星の中から土星を一瞬で特定したり(天文の知識は全くなかった)、交通量の多い車道に目をつぶって飛び込んだり、自分が録画したいドラマを放送させたり・・・何でもありである。

そして、無意識状態になって願えば、願いは叶う。
宇宙を動かし、現実を創造するのは無意識(あるいは潜在意識)だからだ。
では、是が非でも無意識に入る方法を習得したいものだが、催眠術関係の本は、いろいろ見てみたが、ほとんどの本には、あまり役に立つことは書かれていないと思えた。
無意識に入るには、昔から、いろんな方法がある。
木彫りをしたり、楽器を演奏したり、独特の身体の動きをする・・・などである。
もちろん、真言や呪文、あるいは、念仏を唱え続けるという方法もあるが、動いたり、せめて、何かのポーズをする方がやり易いのだ。

やればやるほど、うまく無意識に入ることが出来る方法がある。
それは、腕振り運動をすることだ。
数を数えながら、淡々と腕振り運動をすれば、千回とか2千回の中で、無意識になる瞬間がある。
腕振り運動の経験が短い頃は、そうならないが、1日千回を2週間も続ければ、少しは無意識に入るようになり、長くやればやるほど、無意識状態が長くなる。
腕振り運動をやると、難病が治ってしまうのは、運動効果と言うよりは、無意識になるからだ。
腕振り運動に慣れてきたら、座っていたり、寝ていても、ゆっくり落ち着いて数を数えると、腕振り運動をやっている時より簡単に無意識に入る。
また、腕振り運動をしっかりやっている者なら、息を吸って止めるだけでも無意識状態に入れる。
その時に、願いを無意識に伝えれば、それが実現する。
伝え方は、実現した状況をイメージするか、「豊かだ」「健康だ」「成った」などと、短い言葉を心で言えば良い。








プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


当ブログは第1期ライブドア奨学生ブログです。
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