ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

2021年12月

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

一番気持ちの良いこと

『からだの設計にミスはないー操体の原理』という本があるが、1978年が初版ながら、現在もロングセラーを続けている。
書いたのは、橋本敬三さんという、大正時代に医者になった人で、1993年に亡くなられている。
医者と言っても、橋本さんは、医者になる際、臨床の指導を受けたり、インターンなんてものはなく、学校で学んだだけで、いきなり現場に出て、相当苦労したというより、難しい治療には無力だった。
それで、鍼や按摩や、その他の民間療法の名人を呼んで治療してもらったり、その治療のやり方を教えてもらううちに、そんなロングセラーの本を書くような名治療師になったわけである。
彼のやり方は、おそらく現代医療から見れば間違いも多いだろうが、凄い成果を上げたから有名になったとしか思えない。

私は、随分前にこの本を流し読みし、覚えている箇所は1つだけだったが、それが実に重要であることが最近分かった。
それは、こんな話だったと思う。
ある船員の男が、マストから落ち、甲板に額をぶつけ、打ったところが平(たいら)になっている。つまり、陥没骨折だ。
橋本さんは、これは自分の手には負えないと思ったが、ふと、額と反対側あたりを押さえていくと、ある部分を押した時、その船員は気持ちが良いと言う。
気持ちが良いなら、もっと押せと毎日押していたら、額の骨が出て来た。それを続けていたら、2~3か月で治ってしまった。
その他の治療の経験から、橋本さんは、「気持ちのいいことをするのが一番」と理解し、それで間違いなかったようだった。
ただ、気持ちが良いことと言っても、後味が悪いものは本物ではない。
例えば、美味しいものを食べると気持ちが良いと言っても、食べ過ぎると、確実に気持ち悪いことになる。つまり、後味が悪い。
酒なら、もっとそうだ。ある程度までは、飲むと気持ち良いかもしれないが、限度を超えると気持ち良くないし、後で、気持ち悪くなる。
セックスだって、「一晩中燃えて」なんて言っても、気持ち良いのは最初のうちだけで、翌日は、女(男)を見るのも嫌になる。

幸いに、私は、何の祟りか知らないが(笑)、今月(2021年12月)5日頃から体調最悪になり、腕を自由に動かせないので、頼みの腕振り運動やヒーリングコードも出来ない。
実は、乾癬(かんせん)という、私が幼い頃からの皮膚病(本当は、最初はアトピーだったが、10年程前に乾癬に変わったと思う)が、なぜか強烈にぶり返したのだ(近年はかなり収まっていた)。
この乾癬で、腕の付け根の皮膚の病状が酷く、腕を動かせなかった。
しかも、今回の乾癬は、ほぼ全身に及ぶという、なかなかのものだった。
炎症のためもあるが、入浴後、肌が乾燥すると地獄の苦しみのため(笑)、何日も入浴出来ないこともあった。
もっとも、本人は、この状況を興味深く観察していて、見事に治す秘法を編み出そうと、虎視眈々だった(笑)。
病因に行くなど、もっての他で、そもそも、医者に乾癬は治せない。
医療においては、アトピーにしろ、乾癬にしろ、医者ごとに言うことが違い、正反対のことを言う医者すらおり、また、「いくらなんでもこれは嘘だろう」と素人でも分かる嘘を平気で言う医者もいて、そんな医者が本を書いているのだから、個人的には、医療は全く信用出来ないと思う。
では、橋本式で行こう。
皆さんの、最も気持ちの良い経験とは何だろう?
飲食やエッチなのは、先程書いたように、後味が悪いのでなしにして(笑)。

で、こんなことを思い当たらないだろうか?
男性なら、床屋に行った時、顔の余分な毛を剃る前に、蒸しタオルを顔にかけてくれることがあると思う。
美容院の場合は、シャンプー後に、首に蒸しタオルを当ててくれると思うし、ただ蒸しタオルを渡されるのも、「首に当てて」という意味と思う。シャンプーの時の姿勢で凝った首や肩をほぐすためだ。
いずれにしろ、蒸しタオルを当てると、「物凄く」気持ち良くないか?
丁度、プリンアラモードさんが、29日のコメントで、蒸しタオルを使った治療法である『すごい熱刺激』の本のことを書いてくれたので、「これだ!」と思ってやってみたら・・・治りました(笑)。
しかも、面倒だから、顔(額から目の少し下)に数分、蒸しタオルを当てただけだ。
必ずかどうかは分からないが、悪い部分が沢山あっても、1つの所に蒸しタオルを当てると、他の所も治ってしまうことが多いらしい。
蒸しタオルは、柔らかめのタオルを湿らせて、レンジでチンした(笑)。私の場合、600Wで1分20秒。まあ、それでは、かなり熱いので、ちょっと冷ましてから使ったが。
詳しいやり方は、『すごい熱刺激』をご参照していただきたい。
蒸しタオル・・・確かに、これ以上気持ち良いものは、そうはない。
腕振り運動も、柔術式四股も気持ち良いので、これらも大いにやると良いだろう。
しかし、蒸しタオルが一番だ(笑)。




なぜ気分が良いと成功するのか

涼宮ハルヒ(※)は、
「恋愛感情なんて一時の気の迷い。病気のようなもの」
と言ったが、「いい線」を言っている。
※谷川流さんの小説『涼宮ハルヒシリーズ』のヒロイン。高校1年生。

例えば、ある女性の前に1人の男性が現れたとする。
女性は、「なんて素敵な人。この人の彼女になりたい」と思う。
涼宮ハルヒ流には、この感情は、一時の気の迷いで、病気のようなものだから無視すれば良い。
しかし、多くの女性は、この男性の気を引こうと、いろんなことを考え、実行する場合も多い。
だが、事実はこうだ。
この女性の頭の中の何かが、「素敵な男性だ。この人の彼女になるべきだ」というメッセージを発し、女性の自我に、自分がそう思ったように錯覚させるのである。
そして、そのメッセージが、涼宮ハルヒが言うように、「一時の気の迷い。病気のようなもの」である可能性が高いのだ。
一方、女性の勘の良さというのも本当で、
「この人を一目見た時、私はこの人と結婚するのだと分かりました」
と言う人がいて、それが良い結婚になっていることがある(まあ、悪い結婚になっている場合もあるが)。

脳の中の何かが送ってくるメッセージを、自我は、「私がそう思った」と錯覚する。
そして、そのメッセージが良いものである場合もあれば、悪いものである場合もある。
詐欺的な新興宗教の勧誘を受けた時、「この宗教は良さそうだ。きっと、私が求めていたものを与えてくれる」と思うかもしれない。
しかし、自分を信用してはならない。
自分でそう思ったように錯覚しているだけで、それが正しいかどうかは分からない。
ところが、詐欺的な新興宗教に誘う側の手口を見れば、答が分かってくる。
彼らは、「うつむいて歩いている人」「表情が暗い人」に目を付け、勧誘するのである。
「顔を上げて歩いている人」「明るい表情の人」は、騙し難いことが分かっているからだ。
顔を上げて明るい顔で歩いている人を勧誘したら、何が起こるのだろう?
その顔を上げた明るい顔の人の脳内からは、その勧誘に対し、「怪しい。無視しろ」というメッセージが発せられ、その人は自分が「怪しい。無視しよう」と思ったと錯覚するのだが、良い錯覚である。

18歳の時のビル・ゲイツは、ハーバード大学に入り、家はお金持ちで、ユダヤ教を信仰する家庭は明るく、彼はハンサムで、自信と希望に溢れていた。
そんな時に、コンピューター雑誌で、史上初のパソコン「アルテア8080」の広告を見た時、ゲイツの頭の中の何かが、「これにBASIC言語を乗せろ。それは世界を発展させる」というメッセージを起こした。ゲイツは、それを自分の考えであると錯覚し、後に、「アルテアの広告を見た時、これにBASIC言語を乗せたら面白いと思ったんだ」と言ったのである。
たとえ才能があっても、自信も希望も持っていない人がアルテアの広告を見ても、脳の中の何かは、「なんだ、このオモチャ!下らないものを作るやつがいたものだ」というメッセージを送り、その人は、自分でそう思ったと錯覚し、結果、何もせず、パソコン嫌いにもなるのだ。

気分が良ければ・・・顔を上げ、笑顔でいれば成功する理由はこうである。








幸せな操り人形になるには

ここ2回ほど書いたが、人間というものは、自分で考えているのではなく、自分で考えていると錯覚させられているのである。
これは科学的事実であるらしい。
就職活動をしている者が、A社とB社から内定を受ける。そして、熟考の上、A社に入社を決める。この場合も、本人は自分でA社を選んだつもりだが、実は、選ばされただけなのに、自分で選んだと錯覚しているのである。
「いや、客観的に考えて、明らかにA社が良いと判断出来たからA社にした」
と言うかもしれない。
ところが、
「客観的に考えるとA社が良いが、B社に入ろうと思う」
と言う場合もあるのである。
この場合も、「条件は悪いが、私はB社に入る」と自分で決めたと思ってはいても、やはり、自分で選んだと錯覚しているだけだ。

映画『荒野の7人』で、ガンマンの1人がこんな思い出話をする。
「昔、裸でサボテンの中に飛び込んだ男がいた。そいつに、なぜそんなことをしたのかと聞くと、そいつは言った。その時はそれでいいと思ったと」
この話の中の、
「その時はそれでいいと思った」
は、
「なぜか、その時はそれでいいと思った」
と正確に言うと、それこそが、人間の有り様なのである。
これも、本当のところは、
「その時はそれでいいと思わされた」
のである。
何かにね。

ビル・ゲイツは、ハーバード大学生だった18歳の時、発売されたばかりの史上初のパソコンであるアルテア8080用にBASIC言語を作ったら面白いと思い、マイクロソフト社を立ち上げ、友人のポール・アレンとそれ(アルテア8080用BASIC)を作り、それがヒットして金持ちになった。
続いて、IBMがパソコン用の本格OSを作ってくれないかと相談してきた時、ゲイツはそれを引き受け、既にパソコン用OSを完成していた会社から、そのOSの権利を買い取り、技術者も引き抜いて、そのOSを改良し、新しいOSを完成させた。そして、IBMに、このOSの権利を売り渡さず、パソコンが1台売れる度に、マイクロソフトからOS1つを買うというライセンス販売の契約をした。すると、IBMのパソコンだけでなく、IBMのクローンパソコンも販売数は爆発的に伸び、それらのパソコンが売れれば売れるだけ、マイクロソフトのOSも売れ、ゲイツはとんでもない富豪になった。
時が流れ、IBMが、「次のOSは共同開発しよう」と言ってくると、ゲイツは、なぜか、それを受け入れた。そのOSがOS/2だった。
しかし、OS/2開発と並行して、ゲイツは部下にWindowsを開発させ、OS/2がなかなか普及しない中、Windowsが売れまくり、ゲイツはさらに金持ちになる。ここまで、敗北無しのゲイツだった。
しかし、インターネット時代が始まった時、ゲイツは、インターネットの可能性を低く見て、インターネットにあまり多くの力を注がず、インターネット市場をグーグルやアップルに占領されてしまった。
これらのゲイツの判断も、ゲイツは自分で行ったと思っているが、彼も操り人形に過ぎないのである。
それは、アップルのスティーブ・ジョブズも、グーグルのラリー・ペイジも、そして、メタ(フェイスブック)のマーク・ザッカーバーグも、テスラのイーロン・マスクも同じである。

では、我々も、ゲイツやジョブズ、あるいは、マスクのように操られたいものであるが、それが、誰にでも良いこととは思えない。
しかし、間違いだらけの選択をさせられ、惨めで悲しい状況ばかり味わうのも御免である。

では、どうすれば良いか?
それはこうだ。
ギャンブルの秘法というものがある。
決して負けない神がかったギャンブラーがいて、彼は滅多に勝負しないが、希に行う勝負はいつも大金がかけられ、そして、彼は勝つのである。
やり方はこうだ。
勝負は一対一。
敵にとって、負けたら破滅するほどの額を賭ける。
そして、ルーレットの赤黒で勝負をするなら、必ず、相手に選ばせる。
敵は、自分で赤を選んだ気になる。
しかし、敵の頭の中の何者かが、彼に赤を選ばせ、それを彼は、自分が選んだと錯覚するのだ。負ける選択を。

お分かりだろうか?
勝とうと思っていると、あなたの操り主は、負ける選択をあなたにさせるのだ。
好奇心を満たそうと思っていると、英知があなたの味方をするのである。
好奇心を満たすことをやる時は、楽しい、面白い、ワクワクする・・・などと感じるものである。
だから、楽しい、面白い、ワクワクすると感じることを第一にすると、あなたの操り主は、幸福になれる選択を、あなたにさせるのである。








美男美女と思うのは錯覚

何を美しいと感じるか、醜いと感じるかは、人ぞれぞれだ。
それを、美男、美女について考えると面白い。
美男、美女という感覚は、本当に人それぞれで曖昧なものだが、1つの国では、ある程度共通している。
だが、日本人の子供がアメリカで育てば、アメリカ的な美男美女の感覚を持つようになるので、人種によって感覚が異なるのではないと思われる。
よって、美男美女の感覚は、後天的に決まるもので、おそらく、テレビが発達するまでは、1つの国でも、地域によって美男美女の感覚に、いくらか違いはあったと思われる。
また、1つの国でも、時代によって美男美女の感覚は異なり、それも、十年程度の短い期間でも変化があるのだから、美人美男には、流行というものがあると分かる。
日本人の中でも、例えば、20代と60代で、美人や美男と思うタレントはかなり異なり、20代の人が最も美しいと思う女優さんを60代の人が見たら、あまり美人と思わないということもあり得る。

ところで、美男美女について、もっと面白いと感じることがある。
それは、1人の人間においても、時と共に、美男美女の感覚が変わるということだ。
例えば、50代の人が、20代の時に、美しいと感じ、熱烈なファンだったアイドルを見て、
「全然美人とは思えない。なんで、この人が好きだったのだろうか?」
と不思議に思うことは、よくあると思う。これも、個人差があり、若い時の感覚とあまり変わらない人もいるだろう。

それで、美の感覚とは、錯覚であるのだと分かるのである。
誰かを見て、美人だと感じたとしても、それは、感じさせられただけである。
「美人は3日見れば飽きる」「ブスは3日見れば慣れる」という言葉があるが、それは嘘だろう。
美人と結婚し、ずっと妻を美人だと思う夫も少なくない。
ところが、夫の感覚が変わってしまい、妻を美人だと感じなくなることがある。
夫婦ではなく、高校生のカップルがいて、お互い相手を美男美女と思っていたが、男の子の感覚が急に変わり、彼女を少しも美人だと思わなくなるというのは、実際にあると思う。
それで、彼の自分の扱い方やサービスが急に悪くなり、彼女は不満を感じるが、彼には仕方がないことだ。
美男だから美女だからという理由で付き合うと、そういうことは起こり易い。
私は、小学5年生の時、ずっと可愛いと思っていたクラスメイトの女の子が、何かあったわけでもないのに、ほとんど急に、全く可愛いと思わなくなって、不思議なものだと思ったことがある。

メルヘンだが、女の子が、自分を魅力的に見える魔法を男の子にかけるというのを聞いたことがあると思うが、これは案外、本当のことかもしれない。
催眠術的なテクニックを無意識に使って、相手をマインドコントロールして自分を好きにさせることが出来る人もいるかもしれないが、マインドコントロールされた相手は、マインドコントロールした人を「美人だ」「美男だ」と、感じるのではなく、感じさせられるのである。
そして、それは、催眠術的なものではなく、超能力なのかもしれない。
クレオパトラや楊貴妃は、大勢の人に自分を美しいと思うようマインドコントロール出来る超能力を持っていたのかもしれない。
いくら美人だと言っても、たかが人間である、人間が美人だという理由だけで、極めて意思の強い人や、メディアも未発達な時代に、沢山の人を魅了出来るものではない。
そして、そのような力は、初めの方で述べたように、「私がこの人を美人だと感じた」と勘違いさせているものに作用するものだ。
そのやり方を知っている者は、数パーセントはいるから教えてもらうことは可能だし、それを意識的に使えば、かなり危険な武器である。








頭の中の宇宙人に逆らう

「分かっちゃいるけど やめられねぇ」というフレーズをどこかで聴いた覚えがあって検索してみたら、植木等さんが歌った昭和の大ヒット曲『スーダラ節』だった。
この、「分かっちゃいるけど やめられねぇ」に、人間の秘密を解き、幸福になる鍵があることに気付き、本当にはっとした。
この詩を書いたのは誰かと思ったら、俳優としても有名な作家、作詞家で、なんと、元東京都知事の(都知事としての評判は良くなかったらしいが)青島幸男さんだった。

この『スーダラ節』の中で、こんな話がある。
競馬に夢中になったサラリーマンが、負けても負けても馬券を買い、ついに、ボーナス全部を失ってしまう。
彼は思う。馬で金儲けしたやつなんかいないと分かっているけど、やめられない。
こんな馬鹿げた歌を作詞し、それが、80万枚の大ヒットになったのである。

分かっているけど、やめられない。
それが人間の仕組み・・・システムなのだ。

反対側から見てみよう。
「分かっているけど、やめられない」は、正確に書くと、「やってはいけないと分かっているけど、やめられない」である。
そして、次のことも真実だ。
「やらないといけないと、分かっているけどやれない」
英語の読み書きが出来るようになりたいなら、毎日1時間でも勉強をすれば、1年もやれば、かなり出来るようになる。
今は、パソコンやスマートフォンで英会話の練習が出来、少しやれば、十分にマスター出来る。
それは分かっているのに、なぜか出来ない。
学校の夏休みの宿題だって、毎日、ちょっとずつやれば、夏休みの最後に大慌てしなくて良いことは分かっている。
しかし、なぜか、それが出来ない。
そして、なぜ出来ないのか、真面目に考えたことがある者は、滅多にいないのだ。

答はこうだ。
人間には、自由意志はないのである。
いきなり恐ろしいことを言うが(笑)、保証する。
例えば、「右か左か、好きな方を選びなさい」と言われた人が、「よし、左だ」と言う。
その人は、自分で左を選んだのだと思っている。
しかし、そうではなく、左を選ばされたのである。
このことは、科学的実験でも確認されていることは、よく知られている。
とはいえ、何によって意思をコントロールされているのかは分からない。
頭の中に、ナノサイズの装置があり、そこから脳神経に、コントロール信号が出されているのかもしれない。そして、そのナノサイズの装置は、外部から通信コントロールされているのかもしれない。
あるいは、ナノサイズの宇宙人が頭の中に居るのかもしれない。
または、昔から言われるように、霊に支配されるのかもしれず、その支配する霊は、我々をたまに支配するのではなく、ずっと支配しているか、沢山の霊が、交代で我々を支配するのかもしれない。
どう考えれば、多くの人間の行動を最も的確に説明出来るかだ。

優柔不断な人間っているだろう?
つまり、決断に時間がかかる人間だ。
食事に行って、注文をなかなか決められない者を見ると、私は非常にイライラする。
しかし、そんな優柔不断な者は、案外に、頭の中の宇宙人に逆らおうとしているのではないだろうか?
宇宙人は「ラーメン」と信号を送っているのに、その者は、「ラーメンにするか・・・いや待て、本当にそれで良いのか?」と反発しているのである。
ベートーヴェンは、楽譜を書き終わった後、それでよしとせず、何度も書き直し、結局、最初の楽譜の通りにすることがよくあったと言う。
ある時は、1つの音を、何十回と変え、やはり、最後は、初めに書いた通りの音にするのである。
彼もまた、意思の支配者に挑戦しようとしたのだ。
ピカソもそうだった。
ピカソは晩年、修正が可能な画法である版画にはまり、驚くほど何度も修正したが、修正するほど・・・悪くなった。
彼には、優れた画家の霊がついていたので、それに従っていれば良かったのに、彼は自由を求めて逆らったのだ。

逆に、あなたの頭の中の宇宙人が、あなたを画家にしたくないなら、絵を描いても、なぜか不本意な線を引き、なぜか、つまらない色を塗ってしまうのだ。

宇宙人か幽霊かは知らないが、その支配から免れると何が起こるのか?
それはすごいことが起こる。
明らかにそれに気付いていたのは、中村天風やアーサー.C.クラークだった。
おそらく、アーサー.C.クラークは失敗し、一時的には支配を逃れたが、すぐに再び支配され、おかげで、彼を長い間知る者には、彼は矛盾だらけの人間と思われている。
中村天風だって完全ではなく、だから、弟子の藤平光一に馬鹿にされたのである。

とりあえず、我々を支配しているのは宇宙人としよう。
では、宇宙人の支配を逃れる方法は?
簡単と言えば簡単だ。
宇宙人は、様々な信号を送ってくるので、自分で1つの信号を作り出して対抗すれば良いのだ。
中村天風の場合は、それが、「肛門を引き締める」ことだった。片時も途絶えることなく、それが出来れば、宇宙人の信号はずっと打ち消せる。
岡田虎二郎の場合は「腹に力を入れる」だし、法然の場合は「念仏を唱える」だった。
黒住宗忠は、「ありがたい」と唱えよと教えたこともあった。
マントラを唱える、神の名を唱える、「神様の奇跡が起こる」と唱える・・・どれでも、得意なものをやれば良い。
ただし、言っておくが、大抵、うまくいかない。
それならそれで、次の手もあるが、とりあえず、試してみてはどうだろう。








プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


当ブログは第1期ライブドア奨学生ブログです。
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