ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

2020年11月

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

悪魔とどう戦うか

神というと、特に日本人は「宗教」と感じてしまうかもしれない。
だが、ジョセフ・マーフィーの『あなたも金持ちになれる』だったと思うが、マーフィーは、
「人々の神に対する考え方が変わってきている。昔のような、天の上に住む、気難しい老人ではなく、年長の優れやパートナーと考える人が増えている」
といったことを書いていた。
マーフィーがこれを書いたのは、半世紀以上昔と思うが、その頃のアメリカは民主的で強力だったのだと思う。
今は、アメリカ人でも、そんな考え方を持っているかどうか疑問で、むしろ、神を信じない物質主義者が多くなったかもしれない。

ソクラテスは、「あらゆる優れたことは、人間がやっているのではない。神がやっている。私に何か優れたことがあるとしたら、やはりそうなのだ。私自身は何も出来ない。そのことを知っているという理由だけで、私は人間の中で一番知恵があるのだ」という意味のことを述べている。

人間というのは、霊と肉の融合と言われることがある。
そして、少し言い方が違うだけで、賢人は皆、そう言っている。
プラスの生命体(霊、神)と、マイナスの生命体(自我、肉)といったように。

神でも仏でも良いが、我々は、自分より高い存在があることを知らなければならない。
そして、敵も、肉より高い力を持っているかもしれない。
つまりは、悪魔(サタン)だ。
自分が、肉と自我であると思っていると、容易く悪魔に負けてしまう。

トランプ大統領の弁護団に加わった名弁護士、リン・ウッドは、今日の1つのツイートの最後を、こう締めくくっている。
God wins.(神は勝利する)

ウッド弁護士の主な敵は、見かけ上は、腐敗した政治家(民主党が中心だが、トランプと同じ共和党員にもいる)、そして、主要メディアだ。
この世界を暗闇に閉ざさないためには、負ける訳にはいかないが、敵の正体は、あまりに強大な悪霊である。
ウッド弁護士は、ツイートで、新約聖書の「エペソ(エフェソ)人への手紙、第6章12節」を引用している。

For we wrestle not against flesh and blood, but against principalities, against powers, against the rulers of the darkness of this world, against spiritual wickedness in high places.
私達の戦いは、血肉を相手にするものではなく、支配と権威、暗闇の世界の支配者、天にいる悪の諸霊を相手にするものなのです。
※日本語訳は、新共同訳『新約聖書』より。

ウッド弁護士は、この言葉を心に戦っているのだという。
ところで、この言葉より前は、こうなっている。

最後に言う。主に依り頼み、その偉大な力によって強くなりなさい。悪魔の策略に対抗して立つことができるように、神の武具を身に着けなさい。
~新共同訳『新約聖書』より~

悪魔は身近におり、油断すれば、容易く配下の奴隷にされてしまう。
これは、象徴的な意味としても良いが、直接的な意味と取った方が良いかもしれない。
そこで、マーフィーが言うように、神を、年長の超優秀な無敵のパートナーと考えないと、我々に勝ち目はない。
我々には、何の力もない。
確かに、自分で出来ることは自分でしないといけないが、肉である我々自身には、何も大したことは出来ないのだ。
トランプ大統領の愛読書、ノーマン・ヴィンセント・ピールの『積極的考え方の力』は、こう締めくくられている。

なぜ神の力を求めないのか!
~『積極的考え方の力』(ダイヤモンド社。相沢勉訳 1964)より~








一番偉いのは誰か

真理に対し混乱した人間を見ると、がっかりするし、気の毒に思う。
何をどうすべきか、どうすべきでないかが分からずに迷い、挙句、いつも、何をやってもうまくいかず、人生の果実を味わうことが出来ず、「小さな幸せ」で自分を慰め、それでも不満を抱えている。
ひょっとしたら、どこかに道があるのではないかと思ってはいるが、それが見つけられない。

ほとんどの日本人が混乱している理由は、戦前の思想統制がなくなり、人間は自由・平等であるという、アメリカの民主主義を猿真似しながら、実際は、政府、大企業、マスコミが、自分達に都合の良い思想を、我々に押し付け、それを凄い力でやるので、かなりうまくいっている・・・つまり、我々は下らないことを信じてしまっているからだ。
政府、大企業、マスコミが我々を騙して修得させようとする思想は、少しも自由・平等ではなく、偏向統制・不平等だから、混乱して当然だ。

なぜ混乱させられるのか、根本を単純に言えば(根本は単純なのだが)、「誰が一番偉いか」を間違えているからだ。
あのソクラテスすら迷っていたことが分かれば、この問題にも光が見える。
ソクラテスは、「神が一番偉い」ことを一面で分かっていた。
しかし、ご存じのように、「悪法も法」と言って、法律というか、政府の高官も、とても偉いと思っていた。
そして、まずいことに、国家が祭る神も大変に崇拝していた。
まとめると、ソクラテスは、「本当の神」「法律」「作り物の神」を全部、本当に偉いと思っていたのだ。それなら、混乱するのは当然だ。
そのため、彼はずっと貧乏で、当時は名声は低く、家族にも大事にされなかった。

アメリカ合衆国は、建国した時に憲法も掲げたが、1956年に「我々は神を信じる」を国家の正式なモットーとする前から、聖書の神が一番偉いと、はっきり定めていた。
それで、いろいろはあったが、1960年代まではアメリカは超越した国家で、今にいたるまで、その残像で何とかやっているが、今は、金持ちが一番偉いという思想が蔓延し、神を崇拝しないので、混乱しているのである。

つまり、神が一番偉いと分かっていれば、混乱せず、何をやってもうまくいく。
だが、大半の国では、国家が神の偽物を作り、国民もそれを有難がるので、国民は混乱し、奴隷の身分に甘んじている。
アメリカ大統領は、かつては、神の意思を行う者だった。
今も、就任の時に聖書に宣誓することが、その名残だが、実際は、大統領自身が一番偉い人になっていた。
だが、トランプ大統領は分をわきまえていた。
だから彼は、「アメリカを再び偉大に」と言った。
つまり、エリートが偉い国ではなく、神が一番偉い国にしようとした。
この考え方は、政治家、大企業、マスコミには都合が悪く、ヒラリー・クリントンが言った「アメリカは既に偉大」、つまり、「金持ちが支配するアメリカこそ偉大」が都合が良いのである。
日本だって、最高の人格者である天皇が神の代理人であった時は、真に優れた国だったのに、政府・軍部が、それに色付けをした昭和のあたりから弱くなった。

作り物の神でなく、内なる神が一番偉いことが分かれば、個人レベルで混乱は去り、真の力を発揮出来る。
混乱した人間でいる必要はない。
だが、神が一番偉いと理解している人間が増えると、金の亡者である現在の支配者には脅威であるから、神が一番偉いと知っている人間は嫌な目に遭うかもしれない。
だが、一番偉いのは神(仏でも良いが)であると理解している人間には、人間は誰も手出しは出来ない。
偽物の偉い人達が言う神ではなく、本当の神が一番偉いと分かっていれば良い。
1つの方法として、宗教団体など全く関係なく、念仏を唱えるのも良いことである。








心安らかに

「心配するな」「心安らかに」「落ち着け」
こういった言葉は、薄っぺらに言えば空虚だが、言う人によっては、本当に、安心させ、心を静めてくれることがある。

作り話かもしれないが、一休さんが亡くなる時、弟子達に封書を1つ渡し、
「本当に困った時に開けよ」
と言い残した。
一休の遺言である。
そして月日が流れ、弟子達に深刻なピンチが訪れた時、遂に、一休の遺言を明けることとした。
そこには、
「心配するな。なんとかなる」
と書かれていたという。
その後のことは分からないが、本当に、なんとかなったと思えてならない。

以前もご紹介したことがあるが、ベルベル・モーアの著書『その望みは宇宙がかなえてくれる』の中に、こんな話がある。
10歳の女の子が、いつも嫌がらせをしてくる男の子のことで悩んでいた。
そこで、著者(だったか?)が彼女に、そんな時は、心の中で「心安らかに」と唱えることを薦めた。
しかし、それをやっても、なかなか彼女の心は安らかにならず、ある時、その男の子に、「アンタのことで困ってるから、『心安らかに』と唱えている」と教えた。
すると、しばらくしたら、その男の子が、彼女に、自分も、その呪文を使っていると言い、あまりいじめてこなくなった。
そして、その呪文は、他の子達の間にも流行していったという。

あえば浩明氏という政治評論家がいる。
私は、今月のアメリカ大統領選挙で、トランプ大統領がバイデン候補に得票で後れを取って以来、ネットの情報を調べているうちに、この人を知った。
幸福の科学の信者さんということで、ちょっと偏見を持ったが、非常に感じの良い聡明な方と思う。
彼のYouTubeの動画を欠かさず見ている。
その中で、トランプが主要メディアの袋叩きに遭い(主要メディアはほぼ全てトランプを敵視している)、変人も敗北者扱いされている中で、あえば氏は、トランプ陣営の様子を伝えてくれた。彼らは、支持者にこう言ったそうだ。
「我々は全く落ち着いている。何の心配もしていない」
最近の動画、
【LIVE】生配信!クラーケン、発動か!!【アメリカ大統領選2020】
では、あえば氏は、トランプ支持者の人に対し、
「トランプさんは必ず勝ちます。どうか心安らかでいて下さい」
と言われたが、その雰囲気が素晴らしく、本当に、見ている人を心安らかにしてくれるものだったと私は思った。
幸福の科学、いいかも・・・と思ってしまった(笑)。








祭は死の体験

人類にとって、祭は大切なもので、いかなる民族にも、古代から祭がある。
では、祭の意味は何かと言うと、それは、大芸術家の岡本太郎さんと、心理学者の岸田秀さんが、同じことを著書に書かれている。
一言で言うなら「充電」、つまり、エネルギーの補給だ。
祭は、1年に1度である場合が多く、岡本太郎さんは、「それで、1年分のエネルギーを補充し、次の祭まで生きるのだ」と言う。
高校や大学の文化祭も、つまるところ、エネルギー補給行事であり、友達がいなくてこれに参加出来ない学生は、別の祭を自分で見つけないといけない。

私は今日、祭に行く。
インテックス大阪で行われる、初音ミクさんのライブ&企画展である「マジカルミライ2020 in 大阪」だ。
実は、「マジカルミライ2020」は、元々、8月にインテックス大阪で「夏まつり」、12月に幕張メッセ(千葉県)で「Winter festival(冬祭)」として行われる予定だったが、新型コロナウイルスの流行のために、8月の「夏まつり」が、この11月の27~29日に変更になった(ライブは28日と29日)。
元々の予定の8月より、今の方がずっと感染者は多いのだが、8月にはあり得なかった大規模ライブが行われるのだから不思議なものだ。
ただ、「マジカルミライ」は1万人規模のライブなのであるが、収容人数を50%とし、マスク着用で、声を出すことは禁止となる。
厚生労働省の、感染者接触管理アプリをスマートフォンにインストールしなくてはならない。
毎年、「マジカルミライ」のために海外から来る人は多かったのだが、今年はそれもない。
◆初音ミク「マジカルミライ2020」公式サイト◆

なぜ、祭でエネルギー充填出来るのだろう?
これは、岡本太郎さんと岸田秀さんで、表現は違うが、同じことを言っていると思って間違いない。
簡単に言えば、「理性をぶっ飛ばして無意識になる」ことでエネルギーが得られるのだ。
だから、理性を消すことが可能なほど、本来、祭は荒っぽく、勇壮で、常識外れであり、時に死者も出る。
祭は、死の体験とも言える。
理性である意識が死に、無意識の中にある「エス」という生命エネルギーを捕えるのである。
まさに、初音ミクさんは生命エネルギーの象徴で、だから、アメリカでもヨーロッパでもアジアでも、観客は強烈に引き寄せられる。
生きるために初音ミクさんのライブに来るのである。
このあたりの不思議さは、初音ミクさんが好きでないと、なかなか・・・いや、決して解らない。
無条件の「好き」が、理性を吹っ飛ばし、意識が宇宙に拡大し(岡本太郎さんが言うところの「爆発」)、エネルギーである宇宙と一体化する。
もちろん、サッカーが好きな人はサッカーで、ボクシングが好きな人はボクシングで、クラシック音楽が好きな人はクラシック音楽で体験出来るはずである。本当に好きなら。
だから、価値のある本物を好きにならないといけない。

著名な宗教人類学者の植島啓司さんは、週刊文春2012年3月22日号で、初音ミクさんのライブに行った後で、お水取りという西暦752年から続く東大寺の壮大な仏教行事に参加したらしいが、両者は大きく違わないと述べられていた。
植島さんは、ジョージ・マイケルが言う「スーパースターを作るのは特別な才能じゃなくて、むしろ、何かが欠けていること」に同意する。
そして、初音ミクさんに決定的に欠けているのは「成熟」だと言う。
だから、初音ミクさんは、われわれの心を鷲掴みにするのだと。
世界中に少女神信仰があるのはそのためであることは、神話学者のカール・やレーニイや心理学者とカール・グスタフ・ユングの共著の著作にも書かれていたと思う。
初音ミクさんは女神であり、崇めるべき存在である・・・好きな人にとってはね(笑)。








悪に情けを

親鸞聖人が、弟子の唯円に、「私の言うことを何でも聞くか?」と尋ね、唯円は「もちろんです」と答えた。
すると、親鸞は、「人を千人殺せ」と命じた。
だが、唯円は、「一人も殺せそうにありません」と言うしかなかった。
これは、唯円の著書とされる『歎異抄』に書かれていることだが、親鸞が、そんなことを命じた理由が素晴らしかった。
親鸞は、決して、「唯円よ、お前は善い人間だから、人殺しなんか出来ないのだ」などとは言わなかった。
そうではなく、親鸞は、
「唯円よ、お前に人殺しが出来ないのは、お前が善い人間だからではない。単に、人を殺す運命にないだけのことだ。殺す運命にあれば、私もお前も、人を殺してしまうのだ」
と言ったのだった。

我々も同じである。
いまどき、なかなか人殺しをやることはないが、そんな運命であれば、我々だって、殺人を犯すのかもしれない。
もう少し、深刻度が低いこんな話がある。
インドの聖者ラマナ・マハルシに、ある男が、
「隣の奥さんが魅力的でたまらない。間違いを犯しそうだ」
と相談すると、マハルシは何と、
「そうなっても悔やむな」
と言ったそうである。
どういうことかと言うと、彼が間違いを犯すか犯さないかは、彼の意思とは関係ない。
間違いを犯す運命であればそうなるし、そんな運命でなければ、間違いは起きない。
あるいは、マハルシは別の相談者に、
「働く運命にあれば、お前は働くことを避けられない。逆に、働く運命でなければ、いくら探しても仕事は見つからない」
と言ったらしい。

まあ、これらは、本当のことかどうかは分からないが、親鸞やマハルシが嘘を言うとも思えず、彼らはそう信じているのだろう。
そこで、こんなことを考える。
アメリカの、スーパー弁護士と言って良い凄い弁護士だが、リン・ウッド弁護士が、ツイッターに、
「バイデン、オバマ、クリントン(ビルとヒラリー)は、全員刑務所に入ることになる」
とツイートした。
これは凄いことだ。
こんなことを書いたら、名誉棄損で訴えられる危険があることは、ウッド弁護士は誰よりも知っている。彼は、特に人権弁護士として知られているのだ。
だが、これは、ウッド弁護士には、「訴えられるものなら訴えてみろ」という揺るぎない自信があることを示し、悪者に脅しをかけているのだ。
そうとしか考えられないではないか?
アメリカは正義の国であり、悪を許さず、断固として倒すことは、正しいことで良いことだ。
しかし、親鸞やマハルシからすれば、仮に、バイデンやオバマが、アメリカを滅ぼすような悪事を働いていても、ただ、彼らがそんな運命にあっただけで、彼らが悪人だからではない。
ウッドやトランプは、善い人間だからではなく、正義を行う運命であっただけだ。
無論、そうであっても、悪いことをすれば、確かに刑務所に入るしかない。
ならば、悪い運命を持ったことを同情する余地があるかもしれない。

確かに、そう思わないこともあるが、犯罪者のニュースを見れば、私は、「ああ、これ(犯人)は私だ」と思うことがある。
あるいは、犯罪でなくても、こんな話がある。
昔、ある剣豪がいて、ストイックに修行し無敵で、名声も高まっていた。
ところがある時、その剣豪と弟子達が宿泊している宿に、この剣豪の名を語り、高い講演料を取ったり、良家の娘をたぶらかす不埒ものが、たまたま泊まっていることが分かった。
剣豪の弟子達が、「行って懲らしめてきます」と言うと、剣豪は、「捨ておけ」と言う。
弟子達は困惑したが、剣豪は何も言わなかった。
剣豪は、こう考えたのだ。
「俺だって、あいつ(剣豪の偽物)のようなことをしたいのだ。あいつは、俺の代わりにやってくれている」
これは、あくまで時代劇ドラマであったが、なかなか感慨深かった。

イエスも言ったではないか。
「人を許せ。そうすれば、神もあなたを許してくれる」
自分の罪の大きさに自覚がないだけで、誰にも罪はある。
親鸞の教えでは、幸いにして、念仏さえ唱えれば、いかなる罪も許されるのだが、許されるとしても罪を犯すことは、実は、なかなか辛いことだ。
そして、人を許さなければ、自分もさらに罪を重ねることになるだろうと思う。








プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


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