ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

2020年05月

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

無理に勉強やトレーニングをしない方が良い、いや、してはいけない

どうも人間は、無理に勉強しない方が良いようだ。
いや、スポーツや武道の訓練もそうだと思う。

どういうことかというと、無理に何かを覚えたり、無理に何かを出来るようにならない方が良いということだ。それは実は不合理なのだ。
学校の試験や、受験のための勉強は頭を悪くしてしまうのである。
一方、何かを、好きで淡々と繰り返すうちに自然に習得すると、それは役に立つ能力になる。
そもそも、試験のための勉強ほど役に立たないことはないだろう?

武道でも楽器の演奏でもスポーツでも、基本と言われるものがあるが、その基本が実は間違っていて、「昔はこんなことを基本だと言って真面目に練習してたんだ」と笑いながら言うこが多かったし、これからも多いはずなのだ。
それで言えば、下手な指導なんて受けない方が良い。
だいたい、人間の脳には、ミラーニューロンという機能があり、これによって、他の人がやることを自分もやれてしまうのである。
例えば、こんな話がある。
ある、ゴルフが上手い人が、文明に縁遠い場所で、ゴルフクラブを見たこともない人々にゴルフをやらせることにした。
そのゴルフが上手い人が、良いショットを1回見せてから、それらの人々にやらせてみたら、老人から子供まで、全員が、ちゃんとクラブをボールに当てて、それなりに飛ばした。
これが、ミラーニューロンの働きだ。
~『サイコパス・インサイド』(金剛出版)より~

勉強は、例えば計算のやり方を、言葉で説明して覚えさせようとしたら、教わる方は苦痛だし、教師が嫌いな場合は、もう絶対に覚えない。
いや、教師が嫌いでなくても、教わることには、いろんな抵抗がある。
世界一のオンライン学習「カーン・アカデミー」を作ったサルマン・カーンは、最初、12歳の従妹にPCを使った1対1の遠隔授業をしていたのだが、ある時、授業のビデオを作って従妹に見せたら、従妹は「あなたに直接教わるより、ビデオの方が良い」と言われて落ち込んだが(笑)、結局、ビデオを繰り返して見た方が効率が良いことが解り、それによって、今日のカーン・アカデミーの成功があるのだ。
目一杯集中して1度見るより、気楽に何度も見た方が深く理解出来、応用も効く。ただし、その学習が面白いことが前提であり、退屈極まりないビデオ授業では駄目だ(笑)。
「カゲロウデイズ」で面白いほど覚えられるシリーズが評判が良いのも、あれなら、面白く何度でも繰り返せるからだ。

そして、「引き寄せ」の本も、ナポレオン・ヒルの重厚な本を1回読むより(あれを何度も読むには人間離れした忍耐が必要で、だから成功者が少ない)、面白い引き寄せの本を何度も何度も何度も何度も(笑)読めば、人生、思うがままになるだろう。













当ブログオーナー、KayのAI書。2020年5月30日発売。
AIを作ることは少しも難しくないと思いますが、「AIに何が出来るか」「AIに何をやらせるべきか」「AIを使うための考え方は」「AIを使うには何が必要か」が分からないといけません。
それらも、高校生でも解ることを目指して、日常的な言葉で書きました。
ほぼ全ての実習が出来るデータを作れるExcelマクロを出版社サイトから無料ダウンロード出来ますので、気楽に繰り返すうちに、AIを作れるようになるのではと思います。
この本を、一種のプログラミングの実習教材として、高校や大学で採用していただけたらと思います。アカデミックとは程遠いですが、きっと楽しく有意義であると思います。

触発の神秘

「20世紀最大の詩人」と言われたW.B.イェイツは、詩『再来』で、「再来」という言葉を思うと、感情が高ぶるのか、視界がグラグラするみたいなことを書いているが、私は今朝、「触発」という言葉を思ったら、そうなった(笑)。

触発・・・なんちゅう、神秘な能力じゃ!

ちなみに、触発とは、辞書によると、
「物に触れて、発動・発射したり爆発したりすること」
「なんらかの刺激を与えて、行動の意欲を起こさせること」
で、ここで取り上げたいのは2つ目の「なんらかの刺激を与えて、行動の意欲を起こさせること」だ。

クリプトン・フューチャー・メディア(初音ミクさんの会社。以下「クリプトン」)の伊藤博之社長のツイートで、クリプトンの技術者が、大阪追跡システムに触発されて似たシステムを作ったので、無償公開したということが書かれていた。
早い話が、大阪追跡システムとは、新型コロナウイルスのクラスター追跡のためのITシステムで、例えば、コンサートに来た人にQRコードからメールアドレスを登録してもらっておけば、そのコンサートの観客で新型コロナウイルスに感染した人がいれば、コンサート来場者全員にメールを送り、PCR検査を受けることを要請する・・・みたいなもので、これに付加機能を加えると、いろいろ便利で効率的なことが出来る。
ミクさんの会社の技術者の方が作ったものは、きっと、ミクさんが現れて「検査受けてね!」と言って・・・くれたりはしないだろうが(笑)、後で詳しく調べてみる。
このように、「触発」によって、良いことが起こるのである。

阪急に対して東急って、あるだろう?
阪急電鉄に対し、東急電鉄。
阪急ホテルに対し、東急ホテル。
東宝(阪急)に対し、東映(東急)。
真似もいいところだが、これは、東急創始者の五島慶太(ごとうけいた。愛称:強盗慶太)が、阪急創始者の小林一三を大変に崇拝していて、小林一三のビジネスに触発されたと言うべきかもしれない。
いや、やっぱり強盗慶太の名の通り、猿真似が大きいかもしれないが(笑)、邱永漢は「真似でも立派」と称賛している。まあ、当然だが。

思い出すのが、昨年(2019年)4月に亡くなったミュージシャンのwowakaさんが、よく、kzさんの『Last Night, Good Night』を引用し、例えば、2008年くらいのことを言う際に「『Last Night, Good Nighr』の頃ですね」みたいな言い方をしていたと思う。
wowakaさんは、『Last Night, Good Night』で、沢山の楽器が見事に駆使されて絶妙のハーモニーを奏でるのを聴き「これを1人でやったのか!」と感動したのだと思う。
これに触発されて、wowakaさんも精細緻密ながら高度に共鳴する音楽を作るようになったのだと思う。
どうでも良いが、私も『Last Night, Good Noght』は大好きで、私の中では讃美歌扱いであり、私が死んだら葬式はいらないから、枕元で流して欲しいものである。

そして、「触発」で私がぐらっと来たのは、長谷敏司さんのSF『BEATLESS』のこんな話を思い出してのことだ。
主人公、遠藤アラト(17歳)の父で、アンドロイド研究の第一人者の遠藤コウゾウ教授が、アンドロイド政治家、マツリを作ったが、超高度AIであるヒギンズが、マツリに触発されて、やはり、アンドロイド政治家イライザを設計したことだ。
AIが人間の作品やアイデアに触発される・・・そんなことがあるかというと、触発という言葉の定義次第ではあるが、あると思う。
小説には書かれていなかったが、そもそもが、マツリ自体が、遠藤コウゾウが、何かに触発されて作ったのだと思う。
そして、触発というのは、実は、積み重ねの上に起こることなのだ。
遠藤コウゾウが、沢山の学習や経験を重ねる中で、何かを見て、それでぱっと閃いた(これを啓示と言う)・・・そのようなものが触発なのだ。
そう考えるなら、AIの方が人間より「効率的に」触発を起こすかもしれないとも思えるのだ。
これは、AIを自分で作ってみて、私はそう思った。
そこで、私が、誰でもAIを作れる(Excelが使えるWindows8.1/10パソコンは必要)本を書いたので、試してみていただけると幸いである。
ちなみに、『BEATLESS』の美しきヒロイン(アンドロイド)レイシアは、イライザを基に作られ、政治家のような側面を持っていることが興味深い。
私は、『BEATLESS』は名作と思うし、AIの理解のためにも読むことをお薦めする。




人工知能学会倫理委員会所属のSF作家、長谷敏司さんの2012年の、長編SF作品。
作品の時代は2105年。AIが人間の知性を超えて半世紀以上が経過した。
hIE(ヒューマノイド・インターフェース・エレメンツ)と呼ばれるアンドロイドが労働の大半を受け持ち、人間は人間らしいことを行う平和な時代。
世界は、人類は、どう変わっていくのか?
2018年、ほぼ小説に忠実に製作されたアニメが公開されている(現在、Amazonプライムビデオで視聴可能)。
追記:「レイシアはまだRedBoxだった」という続編書け・・・と私は言いたい



当ブログオーナー、KayのAI実習書。2020年5月30日発売。
数学、プログラミング、AI理論なしで、Excelが使えるスキルがあれば、誰でもAIを自分で作れるようになることを意図しました。
拍子抜けするほど易しい問題から始め(ただし、興味深いと思います)、その後は「モンティ・ホール問題」など、なるべく面白いテーマを選びました。
ほぼ全ての実習が出来るデータが作れるExcelマクロを出版社サイトから無料ダウンロード出来ます。

偉人達はこんな簡単な方法で魔法の力を得た

いかなる問題も解決出来るたった1つの手段があれば良いなと思うかもしれない。
しかし、現実はなかなか厳しく、そんな都合の良いものはない・・・と思ったが、やはりある。
実を言うと、そんな方法は沢山あるので、かえって解り難い。
では、どんな方法があるかというと、何でも良いのである。
自分がそれであると思い、一生やれるのなら。
念仏でも、「アジマリカン」の呪文でも、1日、少なくとも1時間、1年365日、欠かさずやれれば。
では、実際に、どんな方法があるのだろう?
伝説の中国の和尚、倶胝は、人差し指を立てることだった。
平安・鎌倉時代の僧、法然は、「南無阿弥陀仏」の念仏を唱えることだった。
江戸末期の偉大な神道家、黒住宗忠は、下腹に力を込めることだった。
明治・大正の教育家、岡田虎二郎は、腹に力を込めることだった。
中村天風は、肛門を引き締めることだった。

もちろん、法然と倶胝以外は、他にも沢山のことを教えたが、それらはごちゃごちゃしてて解らない(笑)。
優れた魔法というのは、脳が余計なことを考えるのをやめさせる・・・つまり、思考を消すことなのであるから、多くの偉人が、腹部のあたりに力を込めることを教えたのは、腹の周辺にある膨大な神経を刺激して神経の電気的エネルギーを集めることで、脳の思考のための神経エネルギーを奪って思考を消すためであったと考えると合理性がある。
また、倶胝の人差し指を立てることは、小指を締めることに通じ、小指を締めれば肛門が締まり、それで下腹に自然に力が入るのである。
「南無阿弥陀仏」の念仏も、マ行の音が2回あるが、マ行の音はいったん口を閉じないと発声出来ないが、口を閉じると、肛門が締まるのである。無声で唱えても同じ反応が起こる。

そんな訳で、トータル1時間、肛門か腹に力を込める、あるいは、結果的に、力が入ることをやれば良い。
肛門か腹に力を入れるのでは、どっちが良いかと言うと、どっちでも良い。
また、腹の場合でも、丹田だ何だとごちゃごちゃ言う人がいるが、どこでも同じだし、私としてはヘソが力を込め易いと思う。
松木草垣という、天人とまで言われた女性は、ヘソこそ天の座だと言われていた。
彼女の場合は、ヘソの周辺が燃えることを想像すると良いと言われていたそうだが、それも非常に良いと思う。

時代を超えた超天才技術者ニコラ・テスラは、たまたまだが、腹に力を込める作業を毎日やっていたことがあり、腹がカチカチになったそうだが、それが、彼の偉大な知性に良い影響を与えたに違いないと思う。

何でも好きなようにやれば良いが、適当な方法を持たないなら、1日トータルで1時間、肛門を締めるか、ヘソの当たりに力を込めると良い。
それで運が良くなり、健康になり、モテモテになって、おまけに、ダイエットが出来る・・・私は本当にそう思っている。













当ブログオーナー、KayのAI書。本日(2020年5月30日)発売。
自分がやっていることに新しいテクノロジーを加えることで、力が千倍化することがあります。
かつてであれば、電気、電話、自動車、ファクシミリ、ワープロ、パソコンがそうでした。
インターネットはまだまだ使い道が沢山あり、これからも、新しい活用法が出て来そうです。
ところで、太古の昔から強く求められ、それを持つ者は高給を約束された能力である「予測能力」がテクノロジとなったのがAIです。このAIを、誰でも実際に作れるように、易しく、そして、理系でない人にもなるべく面白く書きました。よろしければ、読んでみていただければと思います。

カラスに騙されるタカであることをやめよう

新型コロナウイルスのために、プロ野球、サッカーJリーグが開幕延期になってる。
どうやら、両方共、無観客ながら開幕が出来ることになったらしいが、これが開催中止となった場合、主催者である新聞社や保険会社等が、当面の収益はもちろんだが、本当に恐れてることが何か分かるだろうか?
それは、人々が、野球やサッカーが自分達にとって必要なものではないことに気付くことだ。

アメリカの光明思想家ヴァーノン・ハワードの『スーパーマインド』(日本教文社)の冒頭に、こんな素晴らしいお話がある。
深い教訓を秘めた、全ての人が知っておくべきものだ。

あるカラスの一族は、トウモロコシの栽培をしていて、大量のトウモロコシを継続的に買ってくれる顧客を探していた。
そこで、悠然と大空を飛びながら平和に暮しているタカを見つけ、彼らを顧客にしようとした。
カラス達は、「タカ達が俺達に頼らずに生きていけないようにする」ことにした。
その戦略はこうだ。

・俺達のトウモロコシが絶対の必需品だとタカ達に信じさせる。
・タカ達に、トウモロコシがないと、愛がなくて、淋しくて、途方に暮れてしまうぞと説得する。
・俺達がトウモロコシを作っていることを知らなかったなんて、なんて間抜けだったのだろうという罪の意識をタカ達に持たせる。

全ての集団営業戦略がこれであることは業界機密だ(笑)。
タカ達は、必死でトウモロコシを手に入れて食べ、飛ばなくなり、羽が弱くなり、地上を歩くと衝突し、争いが起こった。
だが、ある鋭いタカが気付く。
何かがおかしい。
楽しくない。
皆、そして自分も、不満が多く、冷淡だ。
トウモロコシは自分達には美味くない。
鋭いタカは仲間達に「こんなことはやめよう」と言うが、他のタカ達は彼を嘲笑い、馬鹿にした。
「俺達は、他に何も出来ない。それが分かることが大人ってものだ」
そこで、鋭いタカは、羽を伸ばし、飛んでみた。
なんだ!ちゃんと飛べるじゃないか!
彼は山に還り、悠然と、勇ましく空を飛び、煩いなく、幸せになった。

カラスとタカが何を意味するかは、お分かりと思う。
日本人の野球好きは、昔の梶原一騎氏原作の漫画・アニメ『巨人の星』の影響が大きい。
梶原一騎氏は天才作家で、他にも、『タイガーマスク』でプロレスブーム、『空手バカ一代』で空手ブーム、『あしたのジョー』でボクシングブームを作った。
(サッカーは、選手に関しては『キャプテン翼』の影響が大きい場合もあるが、Jリーグはマーケティング戦略で成功したのであり、常に新しい話題が必要であり、1シーズン興行が中止になると、容易く忘れられる。)
昔、この『巨人の星』などの、いわゆる「スポ根」ものは教育者にも推奨され、普段は子供に漫画やアニメを決して見せない教育熱心な親ですら、『巨人の星』の時間には、わざわざ子供を呼びにいって見せたという話があるが、おそらくであるが、これは、国民の洗脳のために、誰かが広めた作り話である。
なぜなら、一連の梶原一騎作品は、あまりに馬鹿馬鹿しいものなのだが、どういう訳か、当時も、そして、今ですら、これらの話が馬鹿話だということが、なかなか理解されず、時に、こう言うと、攻撃すらされるのであるから、洗脳とは恐ろしいものだと解る。
もちろん、これらの作品は、全てが馬鹿話なのではなく、「強烈に良いと感じる話」を埋め込み、その余韻を効果的に使い、巧妙に、全体が物凄く素晴らしいと思わせるようになっている。
これは、現代でも、あらゆる広告マーケティング戦略に使われており、梶原一騎氏というのは、本当に人間についてよく知っていたと思う。だが、残念ながら、それを悪用したのだと私は考える。
梶原一騎氏は、『巨人の星』を書くまで、野球に興味がなく、全く知らなかったようだし、それは、その後も変わらなかったという。また、漫画担当の川崎のぼる氏は、子供の時に野球遊びをしたことすら、一度もなかったらしい。

さあ、カラスに騙されるタカであることを止めよう。













当ブログオーナー、KayのAI書。本日発売!
KIndle版は11日から販売中。紙の本も昨日から売ってますが…
決して、AI技術者を目指す、数学、プログラミングに強い理系の方のために書かれたのではありません。
Excelが出来る位のスキルがある、文系も含めた方が、自分でAIを作れるようになることを目的としました。
しかし、ひょっとしたら、下手な技術系の人より、上手くAIを味方にし、AIを自己を拡張する仲の良いパートナーに出来るかもしれません。

自分を見限ったら責任を神様に押し付けろ

自分を見限る(自分に見切りをつける)って言葉がある。
それで私が思い出すのは、ネットで見た、クリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之社長のインタビューだ。
伊藤さんは北海道の人だが、北海道の若者が沢山、ミュージシャンを目指して東京に行ったが、(多分ほぼ全員が)モノにならずに30歳くらいで戻ってくるが、その歳ではつぶしも効かない。
だから何って話だったか忘れたが(笑)、ひょっとしたら、夢に人生を賭けちゃいけないって話だったかもしれない(違ってたら申し訳ない)。
ところが、ある有名なボカロPは、学生時代に音楽を熱心にやっていたが、卒業する頃には「自分にプロは無理」と見切りをつけ、普通のサラリーマンになったが、初音ミクさんが発売されたことをきっかけに再び音楽をやり、今度は成功してしまった。
他にも、プロサッカー選手や野球選手を目指して、若いうちは夢を持って頑張っていたが、歳を取るごとに、だんだん現実が見えてきて、ほとんどの者が自分に見切りをつけてしまう。
もっとありふれた例では、物理学者を目指して、そこそこの大学に入り、大学院も出たが、そこまで行けば、自分の能力が見えてしまい、そこで未練がましく博士を目指せば、将来真っ暗だから止めたって人を知っている。

ところが、こんな話がある。
ある女子大学院生が、ハーバード大学の世界的心理学者である教授の元で研究をしていたが、その教授が、その大学院生に見込みはないと判断し、彼女を研究生から外し、彼女は大学を辞める。
だが、彼女は単独で研究を続け、30年後、優れた研究を発表し、自分を捨てた教授の名を冠した賞を受賞した。
それで彼女が幸せを感じたかどうかは知らないが。
彼女は自分に見切りをつけなかったのかもしれないが、そうしたからといって、彼女のようにうまくいくとは限らないし、むしろ、うまくいかない場合が多いだろう。彼女が成功したのもたまたまと思う。

やりたかったことに見切りをつけ、別のことをやって成功した人は少なくない。
それも、最初に何かを強い熱意を持ってやっていたが、それが駄目になって、さほどの意欲もなく何の気なしにやり始めたことで成功したなんて話もよく聞く。
おそらく、成功した人には、たまたまやったことでうまくいったという人が案外に多いのだと思う。
だから、いろんなことを気楽にやれって話もある。
最初の、ミュージシャン志望の若者のように、1つの道に絞ってしまわない方が良い。よほど自信がある場合は別かもしれないが、人間って、自己採点は甘いものだ。だから、「自分なら出来る」って思ってしまうし、「叶わない夢なんてない」って、無責任なことを言う者も多いしね(笑)。

では、いよいよ自分に見切りをつけざるを得なくなったら、どうすれば良いだろう?
全ての望みが消えてしまった場合だ。
たまたま上手くいった人が成功するのだとして、不幸なことに、その「たまたま」が訪れてくれない・・・あまり幸運の女神に好かれていないと分かった場合だ。
もう、悟りでも開くしかない(笑)。
悟りを開ければ、いかなる成功よりも至福に包まれるだろうし、失敗して死んでも元々だ。もし、そう思えないなら、現実でもう一度やってみると良い。

アメリカの精神科医デヴィッド・R・ホーキンズは1939年という印象的な年に(いや、単にミク年という意味だが)、多分彼は少年だったと思うが、真冬のウィスコンシン州で新聞配達をしていた時、氷点下20度の中で猛吹雪で動けなくなり死にかけた。その時、意識が覚醒した・・・まあ、悟りの状態に近い体験をしたのだろう。
何とか命拾いをした彼は、その後、精神科医として成功したが、ストレスのため病気になり、死期が迫った。
その時、今度は本格的に悟りを開いてしまう。
それで、病気がたちまち治っただけでなく、老眼まで一瞬で治ってしまった。さらに、精神科医として、以前と桁外れに成功し、大病院をいくつも建てることになってしまう。
彼自身は成功したいとは全く思っていないのに、そうなってしまったようだ。
彼の著書『パワーか、フォースか』、『<わたし>』は、やや怪しい感じも受けたが、彼が、1973年にライナス・ポーリングと共著で『正常生体分子の精神医学』を書いたというので、一応信用した。

もう本当に駄目だと思ったら、悟りでも開くと良い。
その方法だが、私が昔崇拝していた世界的セールスマンだった夏目志郎さんの話が参考になるかもしれない。
彼は、中国から日本に来て(彼は中国人で、後に日本に帰化)、いろんなビジネスをやって大失敗し、膨大な借金を抱え込んだ。
それで自分に見切りをつけた・・・かどうかは分からないが、35歳の時、クリスチャンになっていた彼は、神様に、「今後の私の人生は、あなたが責任取って」と祈った。
つまり、これまでのどうしようもない人生の責任は自分にあるが、今後の責任は、神よ、あなたにあると言った訳だ。
すると、翌日に奇跡が起こった。そして、彼は成功への階段を昇っていく。
よく似た話に、『僕は、死なない。』という、末期癌が20日で消えた人の話がある。
彼は、医療では癌を治せないと分かったので、神様に降参してしまった。「もう全部まかせる」と。そしたら、治ってしまった。
全面降伏、人生の明け渡しが、一番簡単な悟りの方法だと私は思う。













当ブログオーナー、KayのAI書。
紙の本とKIndle版で販売中。
学術的、理論的な説明は必要最低限に、そして、厳密さより、解り易さを優先しました。
数学もプログラミングも出来なくても、実際にAIを作れるようになることを目的としたからです。
Excelくらいは出来ないと、AIに学習させるデータを作れませんが、逆に言えば、それが出来ればAIは作れます。
ほとんどの実習のためのデータを作ることが出来るExcelマクロを、出版社サイトから無料ダウンロード出来ます。
プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


当ブログは第1期ライブドア奨学生ブログです。
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