映画や小説の傑作は、続きを考えると面白い。
有名な映画評論家だった淀川長治さんは、アラン・ドロン主演のフランス・イタリア映画『太陽がいっぱい』を400回以上見て、その度に必ず涙を流したという。
それは、淀川さんの生い立ちに、そうさせるものがあるからで、単に感性が鋭いといった問題ではない。
そうった場合、「どうしても欲しい何かが得られなかった」か「大切なものを奪われた」かの、いずれかだったわけで、それは不幸な出来事なのだろうが、淀川さんについて言えば、そんなことがあったから、彼はあれほどの人間になれたのである。
『太陽がいっぱい』のラストは、アラン・ドロン演じる主人公トムが、豪華な屋敷でくつろぐ場面だった。
友を殺し、友の財産を騙し取り、若くて素晴らしい女性を騙し、全てはうまくいき、幼い時から貧しく、見下され、辛い想いをし続けてきた自分が、ついに勝った。
そんな満足感に浸り、「いい気分だよ」と微笑む。
だが、破滅はすぐそこまでやって来ていて、次の瞬間には「かつてよりずっと下に落ちる」。
トムが逮捕される場面は描かれなかった。
ところで、誰か、そのトム逮捕の瞬間、あるいは、その直後を想像しなかっただろうか?
案外というか、誰も、そんなことを考えていない・・・興味がないのだ。
しかし、私の最大の関心事はそこだった。
そして、解らなかったことが解る。
逮捕される瞬間は、確かに、トムは慌て、少しは抵抗するかもしれない。
しかし、明白な証拠を掴まれてしまっていることを理解すると、観念するしかなくなる。
その時、トムはどうするだろうか?
1つは、今回もまた努力が報われなかったことに、激しく落胆するだろう。
しかし、心の奥では、ほっとするのだ。
だが、そのほっとする気分は、普通の人では全く分からない。
同時に、惨めにもなるが、その惨めさも、普通の人には決して分からないのだ。
その両方を、淀川長治さんなら解るかもしれない。
すると、トムの嘘が解る。
全てうまくいったと思い、ゆったりとくつろぎ「いい気分だよ」と言ったのは、いつわりの「いい気分」だった。
心はいい気分だったが、魂(深い心)はストレスの限界だった。
そして、魂は破滅の現実を引き寄せてしまったのだ。
友人フィリップの遺体が、船の網にからまっていたのは、偶然のように見えて、トムの魂がわざとやったことだろう。
では、トムは元々、どうすれば良かったのだろう?
別に、フィリップの子分扱いされることに満足する卑屈さを持つ必要はない。
その時はその時で、なりゆきにまかせ、楽しい気分でいるべきだった。
焦って無理な・・・不自然なことをしなくても、自分はフィリップらをものともしなくなる。いずれ。
邪魔だったのは、子供の時から叩き込まれてきた貧乏根性だった。
トムはあなたなのだ。
本当は、最初からいい気分でいれば、そして、なりゆきにまかせていれば天国は待っている。
「明日を思い煩うな」
「願いは叶ったと思え」
「天国は約束されている」
イエスの言った通りである。
有名な映画評論家だった淀川長治さんは、アラン・ドロン主演のフランス・イタリア映画『太陽がいっぱい』を400回以上見て、その度に必ず涙を流したという。
それは、淀川さんの生い立ちに、そうさせるものがあるからで、単に感性が鋭いといった問題ではない。
そうった場合、「どうしても欲しい何かが得られなかった」か「大切なものを奪われた」かの、いずれかだったわけで、それは不幸な出来事なのだろうが、淀川さんについて言えば、そんなことがあったから、彼はあれほどの人間になれたのである。
『太陽がいっぱい』のラストは、アラン・ドロン演じる主人公トムが、豪華な屋敷でくつろぐ場面だった。
友を殺し、友の財産を騙し取り、若くて素晴らしい女性を騙し、全てはうまくいき、幼い時から貧しく、見下され、辛い想いをし続けてきた自分が、ついに勝った。
そんな満足感に浸り、「いい気分だよ」と微笑む。
だが、破滅はすぐそこまでやって来ていて、次の瞬間には「かつてよりずっと下に落ちる」。
トムが逮捕される場面は描かれなかった。
ところで、誰か、そのトム逮捕の瞬間、あるいは、その直後を想像しなかっただろうか?
案外というか、誰も、そんなことを考えていない・・・興味がないのだ。
しかし、私の最大の関心事はそこだった。
そして、解らなかったことが解る。
逮捕される瞬間は、確かに、トムは慌て、少しは抵抗するかもしれない。
しかし、明白な証拠を掴まれてしまっていることを理解すると、観念するしかなくなる。
その時、トムはどうするだろうか?
1つは、今回もまた努力が報われなかったことに、激しく落胆するだろう。
しかし、心の奥では、ほっとするのだ。
だが、そのほっとする気分は、普通の人では全く分からない。
同時に、惨めにもなるが、その惨めさも、普通の人には決して分からないのだ。
その両方を、淀川長治さんなら解るかもしれない。
すると、トムの嘘が解る。
全てうまくいったと思い、ゆったりとくつろぎ「いい気分だよ」と言ったのは、いつわりの「いい気分」だった。
心はいい気分だったが、魂(深い心)はストレスの限界だった。
そして、魂は破滅の現実を引き寄せてしまったのだ。
友人フィリップの遺体が、船の網にからまっていたのは、偶然のように見えて、トムの魂がわざとやったことだろう。
では、トムは元々、どうすれば良かったのだろう?
別に、フィリップの子分扱いされることに満足する卑屈さを持つ必要はない。
その時はその時で、なりゆきにまかせ、楽しい気分でいるべきだった。
焦って無理な・・・不自然なことをしなくても、自分はフィリップらをものともしなくなる。いずれ。
邪魔だったのは、子供の時から叩き込まれてきた貧乏根性だった。
トムはあなたなのだ。
本当は、最初からいい気分でいれば、そして、なりゆきにまかせていれば天国は待っている。
「明日を思い煩うな」
「願いは叶ったと思え」
「天国は約束されている」
イエスの言った通りである。
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