吉本隆明さんの本で見たような気がするが、自殺したがっている人と面談した精神科医や心理カウンセラーが、自分が自殺したくなることが、よくあるらしい。
これも「共感」の力である。
自殺したがっている人の表情、身振りを見ていたら、その自殺願望者の脳内で起こっているのと同じことが、それを見ている精神科医の脳の中でも起こるのである。
この脳のメカニズムが、昨日も述べた「ミラー・ニューロン・システム」である。
親子は似ているとか、恋人や夫婦が似て来るというのも、ミラー・ニューロン・システムで説明出来る。
人間以外の動物には、猿にすらミラー・ニューロン・システムはないので、「ペットが飼い主に似る」のではなく、「飼い主がペットに似る」のである。
塩田剛三さんという合気道の達人は、金魚の動きを7年間観察して、極意を得たという話を聞いたことがあるが、人間のミラー・ニューロン・システムは、人間相手なら、一瞬で習得するはずである。
しかし、金魚の脳の構造が人間の脳にはないので、それと同じ働きをするニューロン構造を脳内に作り上げるのに7年かかったのかもしれない。
そういえば、塩田さんの動きを映像で見ると、何となく金魚に似ているような気がするし、普通の人間には出来そうにない動きだ。
いつも何を見るかはとても大切である。
サイコパスという、良心を持っていない人の取材を続けていたジャーナリストが、ある時、気付いたらしい。
自分もサイコパスになってきていると(笑)。
それは、気のせいではなく、本当だと思う。
サイコパスになりたくなければ、サイコパスのジャーナリストにはならないことだ(笑)。
ジクムント・フロイトは、物凄く熱心な精神科医で、沢山の精神病患者を沢山、長時間診たらしい。
なるほど、彼自身が精神病患者になってしまった訳で、彼は晩年になるほど、奇妙奇天烈なことを言っていたのもうなづけるのである。
それは、ユングやアドラーにしたって同じことだ。
異常者に接する精神分析学者や心理学者なんて、みんなどこか変なのだ。
それで、アブラハム・マズローは、異常者の研究が嫌になって、健康な人を研究したらしいが、それが良かったのかもしれない。
最近は、教師がおかしくなってしまっている。
それはなぜかというと、子供がおかしくなっているからで、なぜ子供がおかしくなっているのかというと、子供の親がおかしくなってしまっているからだ。
そして、まともな子供だって、学校に来たら、おかしな生徒やおかしな教師を見ているうちにおかしくなってしまうのである。
おかしな人を見ないこと、優れた人を見ることは本当に大切だ。
しかし、身近に優れた人がいない場合は、どうすれば良いだろう?
今は、ネットで、優れた人の映像を見ることが出来るので、それを見るというのも1つの方法だ。
野球選手になりたければ、理想的な野球選手の映像を追えば良いし、金持ちになりたければ、金持ちの映像を見れば良い。
ただ、おそらく、「良い見方」というものがあるのだろう。
塩田剛三が見た金魚は、どれも同じように動くが、人間は一人一人かなり違う。
よって、特定の誰かを見た方が良い。
野球選手ならイチロー、金持ちならビル・ゲイツといった具合だ。
しかし、彼らの様子の多くは「よそ行き」である場合も多い。本質をよく見極めることだ。
あるいは、聖書や仏典を読んで、イエスや釈迦のイメージを見るのは、おそらく、非常に素晴らしい方法である。
人間の想像力は神秘的で、きっと、内なる叡智・・・神に通じているのだからだ。
私は、フケーの『ウンディーネ』を読んでいるうちに、水の精ウンディーネにすっかり共感してしまい、ウンディーネのようになってしまった。
困ったことかもしれないが、本人は楽しいのである。
それは多分、『オンディーヌ』を書いたジロドゥも同じと思う。
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これも「共感」の力である。
自殺したがっている人の表情、身振りを見ていたら、その自殺願望者の脳内で起こっているのと同じことが、それを見ている精神科医の脳の中でも起こるのである。
この脳のメカニズムが、昨日も述べた「ミラー・ニューロン・システム」である。
親子は似ているとか、恋人や夫婦が似て来るというのも、ミラー・ニューロン・システムで説明出来る。
人間以外の動物には、猿にすらミラー・ニューロン・システムはないので、「ペットが飼い主に似る」のではなく、「飼い主がペットに似る」のである。
塩田剛三さんという合気道の達人は、金魚の動きを7年間観察して、極意を得たという話を聞いたことがあるが、人間のミラー・ニューロン・システムは、人間相手なら、一瞬で習得するはずである。
しかし、金魚の脳の構造が人間の脳にはないので、それと同じ働きをするニューロン構造を脳内に作り上げるのに7年かかったのかもしれない。
そういえば、塩田さんの動きを映像で見ると、何となく金魚に似ているような気がするし、普通の人間には出来そうにない動きだ。
いつも何を見るかはとても大切である。
サイコパスという、良心を持っていない人の取材を続けていたジャーナリストが、ある時、気付いたらしい。
自分もサイコパスになってきていると(笑)。
それは、気のせいではなく、本当だと思う。
サイコパスになりたくなければ、サイコパスのジャーナリストにはならないことだ(笑)。
ジクムント・フロイトは、物凄く熱心な精神科医で、沢山の精神病患者を沢山、長時間診たらしい。
なるほど、彼自身が精神病患者になってしまった訳で、彼は晩年になるほど、奇妙奇天烈なことを言っていたのもうなづけるのである。
それは、ユングやアドラーにしたって同じことだ。
異常者に接する精神分析学者や心理学者なんて、みんなどこか変なのだ。
それで、アブラハム・マズローは、異常者の研究が嫌になって、健康な人を研究したらしいが、それが良かったのかもしれない。
最近は、教師がおかしくなってしまっている。
それはなぜかというと、子供がおかしくなっているからで、なぜ子供がおかしくなっているのかというと、子供の親がおかしくなってしまっているからだ。
そして、まともな子供だって、学校に来たら、おかしな生徒やおかしな教師を見ているうちにおかしくなってしまうのである。
おかしな人を見ないこと、優れた人を見ることは本当に大切だ。
しかし、身近に優れた人がいない場合は、どうすれば良いだろう?
今は、ネットで、優れた人の映像を見ることが出来るので、それを見るというのも1つの方法だ。
野球選手になりたければ、理想的な野球選手の映像を追えば良いし、金持ちになりたければ、金持ちの映像を見れば良い。
ただ、おそらく、「良い見方」というものがあるのだろう。
塩田剛三が見た金魚は、どれも同じように動くが、人間は一人一人かなり違う。
よって、特定の誰かを見た方が良い。
野球選手ならイチロー、金持ちならビル・ゲイツといった具合だ。
しかし、彼らの様子の多くは「よそ行き」である場合も多い。本質をよく見極めることだ。
あるいは、聖書や仏典を読んで、イエスや釈迦のイメージを見るのは、おそらく、非常に素晴らしい方法である。
人間の想像力は神秘的で、きっと、内なる叡智・・・神に通じているのだからだ。
私は、フケーの『ウンディーネ』を読んでいるうちに、水の精ウンディーネにすっかり共感してしまい、ウンディーネのようになってしまった。
困ったことかもしれないが、本人は楽しいのである。
それは多分、『オンディーヌ』を書いたジロドゥも同じと思う。
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