特に女性にとって、「人形のよう」というのは、やはり最高の誉め言葉になる。
この場合の人形とは、暗に、一流の職人が心を込め、最大の手間暇をかけ、能力と情熱の全てを捧げて創った高級な人形を意味するのだからだ。
一流の人形職人は芸術家に他ならないし、その作品は間違いなく芸術作品である。
芸術家たる優れた人形創りは、儲けようとして創るのではなく、最高の美を現すため、あるいは、それを持つ人に至上の喜びを与えるために創るのである。
そんな人形にたとえられることはまごうことなき栄誉である。
時には、「何もできない人」という意味で人形のようだと言うこともあるのだろうが、その言葉にすら、「美の象徴ではあるが」という意味合いがあるのだし、それは、「こんなに美しいのに、惜しいことだ」ということなのだが、この「惜しい」は「愛(いと)しい」から来ているのである。
つまり、どんな場合であろうが、価値のない人に「人形のよう」とは言わないのだ。
「人形にはなりたくない」と言う場合は、そこに自我(個我)が現れている。
人形であることを厭わない時、その人は自我のない天使のようなものになる。
初音ミクをリアルな映像にする時、あえて人形らしさを表現しているように思えるのも、制作者の深い意識の中に、人形に対する憧憬があるのだと思う。
優れた人形には、神と言って差し支えないような高級な霊が宿る。
悪霊が宿るのは、見ている者の意識に悪霊が作用しているのである。
ところで、人形の真似をすることで、自分を芸術的なものにしていくこともできる。
人形とは、無感情で動かないものだ。
そのようなものになれば、物質世界と霊的世界をつなぐ扉となり、現象世界の女王、もしくは、王になる。
マイケル・ジャクソンがステージ上で、蝋人形のように静止するというパフォーマンスをしていたが、それは、最高のダンスに劣らないものであることが分かると思う。
初音ミクや巡音ルカが全く動かずに静止した姿が、ため息が出るほど美しいものがよくあった。
『最後のミクの日感謝祭』の『ワールズエンド・ダンスホール』の最初のところで、後ろ向きでポーズを取り、完全に静止した巡音ルカの美しさに惹き込まれ、見ている私の心は沈黙する。
また、2012年の『イーハトーヴ交響曲』の『銀河鉄道の夜』の最後、初音ミクがぴたりと静止してポーズを決め、長い髪だけが静かに動くその神秘的な美に楽園を感じた。
これが、静止するものの美である。
価値のない人間はせわしなく動いている。
逆に、高度な人間はあまり動かず、人形のように見えることが多い。
人形の真似をすることで人を超えるとは不思議だが面白いことである。
あなたが真似るべき価値のある人形の姿が分かる本を下にご紹介しておく。
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この場合の人形とは、暗に、一流の職人が心を込め、最大の手間暇をかけ、能力と情熱の全てを捧げて創った高級な人形を意味するのだからだ。
一流の人形職人は芸術家に他ならないし、その作品は間違いなく芸術作品である。
芸術家たる優れた人形創りは、儲けようとして創るのではなく、最高の美を現すため、あるいは、それを持つ人に至上の喜びを与えるために創るのである。
そんな人形にたとえられることはまごうことなき栄誉である。
時には、「何もできない人」という意味で人形のようだと言うこともあるのだろうが、その言葉にすら、「美の象徴ではあるが」という意味合いがあるのだし、それは、「こんなに美しいのに、惜しいことだ」ということなのだが、この「惜しい」は「愛(いと)しい」から来ているのである。
つまり、どんな場合であろうが、価値のない人に「人形のよう」とは言わないのだ。
「人形にはなりたくない」と言う場合は、そこに自我(個我)が現れている。
人形であることを厭わない時、その人は自我のない天使のようなものになる。
初音ミクをリアルな映像にする時、あえて人形らしさを表現しているように思えるのも、制作者の深い意識の中に、人形に対する憧憬があるのだと思う。
優れた人形には、神と言って差し支えないような高級な霊が宿る。
悪霊が宿るのは、見ている者の意識に悪霊が作用しているのである。
ところで、人形の真似をすることで、自分を芸術的なものにしていくこともできる。
人形とは、無感情で動かないものだ。
そのようなものになれば、物質世界と霊的世界をつなぐ扉となり、現象世界の女王、もしくは、王になる。
マイケル・ジャクソンがステージ上で、蝋人形のように静止するというパフォーマンスをしていたが、それは、最高のダンスに劣らないものであることが分かると思う。
初音ミクや巡音ルカが全く動かずに静止した姿が、ため息が出るほど美しいものがよくあった。
『最後のミクの日感謝祭』の『ワールズエンド・ダンスホール』の最初のところで、後ろ向きでポーズを取り、完全に静止した巡音ルカの美しさに惹き込まれ、見ている私の心は沈黙する。
また、2012年の『イーハトーヴ交響曲』の『銀河鉄道の夜』の最後、初音ミクがぴたりと静止してポーズを決め、長い髪だけが静かに動くその神秘的な美に楽園を感じた。
これが、静止するものの美である。
価値のない人間はせわしなく動いている。
逆に、高度な人間はあまり動かず、人形のように見えることが多い。
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