死とはどういうものだろう?
私は、10歳位の時だったと思うが、「死とは、夢を見ずに寝ているようなものだ」と言ったことがあったが、特に大人には、あまり同意を得られなかった。
だが、私のように思うなら、死と眠りが同じであることに気付いており、我々は毎日死ぬと知っておるのだ。
しかし、こう尋ねる人がいるだろう。
「眠りからは目覚めるが、死からは目覚めない」
そんなことはない。眠りから目覚めるように、死からも目覚めることがあるし、普通は目覚める。
死からの目覚めは、赤ん坊であることが多いかもしれないが、必ずしもそうではない。
20歳として目覚めることもあれば、50歳としての場合もあるし、90歳として目覚め、一瞬で死に戻ることもある。
世界5分前仮説という、実は、世界は5分前(ほんの少し前という程度の意味)に出来たのだという説があるが、これはどんな論理を持ってきても否定できない。
この仮説を言い出したのは、バートラント・ラッセルという、とんでもない頭の良い人だ。彼は数学者、論理学者、哲学者で、論理学者としては、アリストテレス以来の大物と言われ、世界屈指の数学者でありながら、ノーベル文学賞を受賞している。ノーベル数学賞なんてものはないので、ノーベル賞を受賞した珍しい数学者となった。
世界は5分前に出来たというなら、例えば25歳の人の約25年分の思い出は何なのかというと、全部嘘なのだ。
5分前どころか、私は4つの時には、世界は一瞬前に出来た、いや、瞬間瞬間に「出来続けている」とよく言っていたものだ。
別に私の頭が良いのではない。
あなただって、子供の時、夜寝ていて薄目を開け、自分のおもちゃたちが動き出すのを見てやろうと思ったことがあるはずだ。
まあ、彼らはあなたより1枚上手で、そう簡単にはボロを出さず、いつしか、あなたはそんなガキの夢から卒業したのだ。
しかし、稀に、見てしまった子供がいるかもしれない。
私も、世界が沸騰するお湯の泡のように、次々と現れるのを見てしまったのだ。世界とは、案外、簡単にボロを出すものだ。世界はおもちゃを見習うべきだね。
谷川流さんの小説『涼宮ハルヒの憂鬱』では、世界は、ハルヒという名の高校1年生の少女が3年前に創造したのではないかという可能性が、一部の人たちに取り沙汰される。
ハルヒ自身は、小学6年生のある日、人生を変える大きな出来事があったと思っているのだが、実はその時、彼女は世界を創り出したのかもしれないのだ。
しかし、作品は、初っ端に、同じクラスのキョン(主人公の男子のあだ名。作中、本名は無く、この名で通される)の、幼稚園の時の思い出が語られるのだ。
「幼稚園のクリスマスイベントに登場したサンタは、偽サンタだと気付いていた」
ってね。
もちろん、キョンの思い出なんて、今、思いついて言っただけだ。
しらっとした顔で、キョンは別の思い出を語るかもしれないのだ。
「俺は小学5年になってもサンタを信じていたんだよ」
とかね。彼の妹は、実際、小学5年生になっても、サンタを信じている風があった。キョンとバランスを取っているのかもしれない。
そして、お話が進むごとに、それぞれの登場人物達の隠れたリンケージ(結び付き)が明かされていく。
スティーブ・ジョブズはスタンフォード大学の卒業式の講演で、人生の点と点は線に結び付くのだと言ったが、元々、線が隠れているのだ。
初音ミクの新曲『Tell Your World』では、「たくさんの点は線になって遠く彼方に響く」とあるが(作詞作曲編曲はKzさん)、点は線であり、線は点だ。
ひとごとのように思ってはいけない。
世界はあなたの心が創り出したものであり、点を線にするのは、あなたの心の機能だ。
つまるところ、あなたは神なのだが、それをすっかり忘れているのだ。
なぜ忘れたかというと、大体の見解を総合すると、「面白いから」であるらしい。
だが、思い出してからも面白いのだ(初音ミクの、その曲のPV映像でも見ると良い。CDの限定版に付いてる)。
ラマナ・マハルシの写真の楽しそうな顔を見ると良い。
彼は、我々に、「眠り過ぎだ。もう目覚めろ」と言っているのかもしれない。
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私は、10歳位の時だったと思うが、「死とは、夢を見ずに寝ているようなものだ」と言ったことがあったが、特に大人には、あまり同意を得られなかった。
だが、私のように思うなら、死と眠りが同じであることに気付いており、我々は毎日死ぬと知っておるのだ。
しかし、こう尋ねる人がいるだろう。
「眠りからは目覚めるが、死からは目覚めない」
そんなことはない。眠りから目覚めるように、死からも目覚めることがあるし、普通は目覚める。
死からの目覚めは、赤ん坊であることが多いかもしれないが、必ずしもそうではない。
20歳として目覚めることもあれば、50歳としての場合もあるし、90歳として目覚め、一瞬で死に戻ることもある。
世界5分前仮説という、実は、世界は5分前(ほんの少し前という程度の意味)に出来たのだという説があるが、これはどんな論理を持ってきても否定できない。
この仮説を言い出したのは、バートラント・ラッセルという、とんでもない頭の良い人だ。彼は数学者、論理学者、哲学者で、論理学者としては、アリストテレス以来の大物と言われ、世界屈指の数学者でありながら、ノーベル文学賞を受賞している。ノーベル数学賞なんてものはないので、ノーベル賞を受賞した珍しい数学者となった。
世界は5分前に出来たというなら、例えば25歳の人の約25年分の思い出は何なのかというと、全部嘘なのだ。
5分前どころか、私は4つの時には、世界は一瞬前に出来た、いや、瞬間瞬間に「出来続けている」とよく言っていたものだ。
別に私の頭が良いのではない。
あなただって、子供の時、夜寝ていて薄目を開け、自分のおもちゃたちが動き出すのを見てやろうと思ったことがあるはずだ。
まあ、彼らはあなたより1枚上手で、そう簡単にはボロを出さず、いつしか、あなたはそんなガキの夢から卒業したのだ。
しかし、稀に、見てしまった子供がいるかもしれない。
私も、世界が沸騰するお湯の泡のように、次々と現れるのを見てしまったのだ。世界とは、案外、簡単にボロを出すものだ。世界はおもちゃを見習うべきだね。
谷川流さんの小説『涼宮ハルヒの憂鬱』では、世界は、ハルヒという名の高校1年生の少女が3年前に創造したのではないかという可能性が、一部の人たちに取り沙汰される。
ハルヒ自身は、小学6年生のある日、人生を変える大きな出来事があったと思っているのだが、実はその時、彼女は世界を創り出したのかもしれないのだ。
しかし、作品は、初っ端に、同じクラスのキョン(主人公の男子のあだ名。作中、本名は無く、この名で通される)の、幼稚園の時の思い出が語られるのだ。
「幼稚園のクリスマスイベントに登場したサンタは、偽サンタだと気付いていた」
ってね。
もちろん、キョンの思い出なんて、今、思いついて言っただけだ。
しらっとした顔で、キョンは別の思い出を語るかもしれないのだ。
「俺は小学5年になってもサンタを信じていたんだよ」
とかね。彼の妹は、実際、小学5年生になっても、サンタを信じている風があった。キョンとバランスを取っているのかもしれない。
そして、お話が進むごとに、それぞれの登場人物達の隠れたリンケージ(結び付き)が明かされていく。
スティーブ・ジョブズはスタンフォード大学の卒業式の講演で、人生の点と点は線に結び付くのだと言ったが、元々、線が隠れているのだ。
初音ミクの新曲『Tell Your World』では、「たくさんの点は線になって遠く彼方に響く」とあるが(作詞作曲編曲はKzさん)、点は線であり、線は点だ。
ひとごとのように思ってはいけない。
世界はあなたの心が創り出したものであり、点を線にするのは、あなたの心の機能だ。
つまるところ、あなたは神なのだが、それをすっかり忘れているのだ。
なぜ忘れたかというと、大体の見解を総合すると、「面白いから」であるらしい。
だが、思い出してからも面白いのだ(初音ミクの、その曲のPV映像でも見ると良い。CDの限定版に付いてる)。
ラマナ・マハルシの写真の楽しそうな顔を見ると良い。
彼は、我々に、「眠り過ぎだ。もう目覚めろ」と言っているのかもしれない。
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