29日に結婚式を挙げた英国のウイリアムス王子は、気軽に人々の前に現れたり、キャサリン妃を乗せたオープンカーを自分で運転して沿道を走るなど、身近な王室を人々に印象付けたが、関係者をさぞヒヤヒヤさせたことだろう。
ところで、現在も北朝鮮から韓国を訪問する等、積極的な外交活動を行っている86歳の元米国大統領ジミー・カーターは、1977年の大統領就任時、史上初めて、就任式会場である議事堂からホワイトハウスまで家族と歩いて世界を驚かせたが、以降、多くの大統領がこれに倣っている。
いずれも、スコットランドヤード(ロンドン警視庁)や米国シークレットサービスは大変であったろうが、当のウイリアムス夫妻や大統領に緊張感は無かった。
危険を避ける秘訣は恐怖感を持たないことだ。
たとえば、猛獣も、こちらが恐怖感を持っていなければ襲ってこないという。
中村天風が、猛獣の檻の中に平気で入ってみせたという話があるが、猛獣が聖者を襲わないという話はよくある。
インドの聖者ラマナ・マハルシは、南インドのアルナチャラの洞窟に住んでいた時、洞窟の外で瞑想していると虎が現れたことがあったらしい。後年、マハルシは、「虎はしばらく辺りをうろつき回っていたが、やがて去っていったよ」と平気で語ったという。マハルシは猛獣を決して恐れず、猛獣もマハルシを傷つけることはなかったという。マハルシの前では、全ての人が平等であったことはもちろん、人と動物も共に平和で、野生の猿が人間の赤ん坊を傷つけることもなく、構っていることがよくあったという。
ドイツ出身の精神法則指導者C.K.トーチェの「トーチェ氏の心の法則」にも、毒ヘビを全く恐れない子供には、毒ヘビも楽しい遊び相手になっていた話を紹介している。この本は、元々、1959年に、ある企業のため、百部だけ印刷されたのだが、やがて世界中で読まれるようになったというものだ。
精神を極めた者が、戦場で、飛び交う砲弾の中で平然としていたという話はよくある。良い武道家は、敵意を持たない。そして、敵意の無い相手に挑んだ時には既に敗れている。
この世に、悪をなす者がいないとは言わないけれども、悪意などというものは見たことがない。我々は、他人の中に悪意を空想し、勝手に敵意を持っているだけだ。妄想を止めれば、敵もまた幻想でしかないのだろう。
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ところで、現在も北朝鮮から韓国を訪問する等、積極的な外交活動を行っている86歳の元米国大統領ジミー・カーターは、1977年の大統領就任時、史上初めて、就任式会場である議事堂からホワイトハウスまで家族と歩いて世界を驚かせたが、以降、多くの大統領がこれに倣っている。
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危険を避ける秘訣は恐怖感を持たないことだ。
たとえば、猛獣も、こちらが恐怖感を持っていなければ襲ってこないという。
中村天風が、猛獣の檻の中に平気で入ってみせたという話があるが、猛獣が聖者を襲わないという話はよくある。
インドの聖者ラマナ・マハルシは、南インドのアルナチャラの洞窟に住んでいた時、洞窟の外で瞑想していると虎が現れたことがあったらしい。後年、マハルシは、「虎はしばらく辺りをうろつき回っていたが、やがて去っていったよ」と平気で語ったという。マハルシは猛獣を決して恐れず、猛獣もマハルシを傷つけることはなかったという。マハルシの前では、全ての人が平等であったことはもちろん、人と動物も共に平和で、野生の猿が人間の赤ん坊を傷つけることもなく、構っていることがよくあったという。
ドイツ出身の精神法則指導者C.K.トーチェの「トーチェ氏の心の法則」にも、毒ヘビを全く恐れない子供には、毒ヘビも楽しい遊び相手になっていた話を紹介している。この本は、元々、1959年に、ある企業のため、百部だけ印刷されたのだが、やがて世界中で読まれるようになったというものだ。
精神を極めた者が、戦場で、飛び交う砲弾の中で平然としていたという話はよくある。良い武道家は、敵意を持たない。そして、敵意の無い相手に挑んだ時には既に敗れている。
この世に、悪をなす者がいないとは言わないけれども、悪意などというものは見たことがない。我々は、他人の中に悪意を空想し、勝手に敵意を持っているだけだ。妄想を止めれば、敵もまた幻想でしかないのだろう。
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