私は、NHK衛星第1テレビ(BS1)の「きょうの世界」のキャスターを務める丁野奈都子さんが好きで、あの番組を時々見るのですが、昨夜のその番組で、自分が老人になった時の姿の映像を作成するコンピュータソフトの話題がありました。まだ製品化される前のものですが、現在の自分の顔から、30年先の自分の顔を作成するといったものです。実験によると、そのソフトで老人になった自分を見た人は貯金を始めるのだそうです。老人になった自分を映像で実感することで、将来への不安や老いの恐怖を起こさせるのであろうということです。

手塚治虫さんと並び称せられる漫画家で、現在も人気がある仮面ライダーシリーズの作者である石ノ森章太郎さんは、子供の頃は「人生50年」の時代で、石ノ森さんも、「うまくいって50年」、そして、自分は40歳くらいまで生きればいいと思っていたようです。40歳以降は老人で、老いさらばえてまで生きていたくないと思っていたようです。
日本は高齢化が進んでいると言われ、20年後は、若者2人で65歳以上の老人1人を支えないといけなくなるとよく言われます。
世間の観念というものは恐ろしいものです。
なぜ65歳を過ぎたら「支えられない」といけないのでしょうか?
石ノ森さんが子供の頃、もう老人と考えられていた40歳は、現在では老人とは程遠く、1883年生まれのナポレオンヒルすら、リンカーン大統領がそうであったように、40歳以降から本当の人生をスタートさせた人々のことをよく取り上げています。
プロレスのジャイアント馬場さんは、「若い頃は、60歳といえばすごい年寄りだと思っていたが、自分がなってみたら、全くそんなことはなかった」と言います。
ただし、大部分の人は、子供の頃や若い頃に植えつけられた観念に従って、昔なら40歳、今でも、60歳になると老人になります。

40代や50代の女性でも美しくあれるのだという美容産業の宣伝をよく見ますが、あれを見ると哀れに思えてなりません。なぜ、40代や50代の女性が性的魅力を売り物にしないといけないのでしょうか?金のために彼女達の愚かな欲望を煽る者達にも問題はありますが、彼女達自身の浅はかさのために、不安と恐怖に怯える弱い存在に留まっていることに気付き、それを超えることが、本当に年齢に打ち勝つ道です。
斎藤一人さんは、200歳まで生きると言います。現在、60歳くらいの彼が子供の頃は、80歳まで生きると言うと笑われたそうですが、今はまさかそんなことはなく、80歳を超えて単に元気なだけでなく、高い能力を持って生きる人も多くいます。そんなことから考えても、200歳まで生きるということに、なんらおかしなことは無いと斎藤さんは言います。

冒頭にあげましたように、「老人になった自分を見る」コンピュータソフトのキャッチフレーズは「30年後の自分を見る」でした。
しかし、私は300年後を考えています。
画家の足立幸子さんは、進化した星では300歳、400歳でも若く、一生老けないし、我々も100歳、200歳でも若くいられると講演でよく言われていたそうです。
世界中で大いに誤解されていますが、実は高度な哲学者であったジョージ・アダムスキーが逢った宇宙人達は、やはり数百歳でも若く、地球的に換算すれば百歳を過ぎた女性が20歳以上に見えず、驚嘆するほど美しかったことを彼は著書に書いています。
1897年に書かれて、現在も世界で愛読され、ヘンリー・フォードが自分の成功の要因と言ったことで知られる、ラルフ・ウォルドー・トラインの“In Tune with the Infinite”(邦訳2冊を最後にご紹介しておきます)には、80歳を過ぎても、25歳以上に見えない女性の話も出てきます。
私は、政木和三さんが存命の時、政木さんに「君は千年生きることも出来る」と言われました。今では、当然、可能と思っています。
私は、1日1食で、肉や魚を食べることをやめてから急速に若返り、身体は17歳の時の数倍強くなり、それまで抱えていた一切の身体の不具合(アトピーやメニエール病)を消しました。高価で、私の考えではかえって身体を損ねる世間の美容法や健康食品は不要で、ただ、食を慎めば、誰でも同じことが起きます。そして、決して、食の楽しみを諦める苦行的な生活をする必要はなく、逆に、食の楽しさは以前とは比較にならないほど大きなものになります。空腹の時には、質素な食事も天国の食物ですから。

戦前に貯金に励んでいたのが、終戦時のデフレのために貨幣価値が急激に下がり、その預金は、それを降ろすために町の銀行に行くバス代にもならなかったという話がありました。
世間の保証なんてそんなものです。世間の権威、信念、教義、価値観に従う限り、安らぎはなく、不安や恐怖は大きくなるばかりです。
本当の保証は、言ってみれば宇宙の英知のみです。私は、世間より、真の英知を上位に置くことを始めました。古い自分を終わらせ、新しい自分を始めるとはそういうことです。







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