呼ばれただけで、すぐにびっくりしてしまうといった敏感な反応をする人が時々いる。あなたがそうかもしれない。
そんな人は、おそらく、親が批判的な人間なのだろう。

こんな人がよくいるかもしれない。
テレビで犯罪者のニュースを見ると、その犯罪者を口汚く批判する。
政治への批判も好きで、政治家の汚職はもちろん、政策や外交の不手際を横柄に非難する。
自分の好みに合わないタイプの歌手は、「なんて格好してるの!」「なってないね」とけなす。
街中等でも、マナーの悪い人や、無神経な人を見ると罵らざるを得ない。

こういった人が親であれば、子供の欠点を見逃すはずがない。そんな親であれば、子供は、呼ばれることに恐怖を感じるようになって当然である。
そんな子供は、正常な人間関係を持つことが難しくなり、引きこもりになる場合も多く、大人になっても修復出来ない可能性が高い。

優れた人間は他人を批判しないものだ。
ただ、人間というのは、放っておくと怠惰な方向に流れるように、精神を緩めっぱなしにすると批判的になる。なぜなら、自我というのは他を見下すことで相対的に自己の価値を高めて自己満足したがるからだ。

ジョージ・アダムスキーというポーランド生まれのアメリカ人で、宇宙人とのコンタクティー(接触者)として有名な人がいる。
彼の世界的評価は最悪で、大方においてペテン師扱いであると思う。しかし、彼がペテン師であるという根拠を持っている人はおそらくいない。
アダムスキーは、太陽が本当は冷たい星であるとか、金星や土星に知的生命が文明を築いていると主張していた。それは我々の持つ常識に大いに反するだろう。ただ、考えてみれば、我々は、我々の常識が正しいという根拠を本当には持ち合わせていないことが分かる。太陽が核融合により超高温であるとか、金星が硫酸の降り注ぐ高温高圧の星であるとか、土星はガス状の星であるといった知識は持っていても、別に自分で確認したわけではない。
また、仮に、アダムスキーに批判すべきところがあるとしても、人間誰しも欠点はあるし、アダムスキーの業績の主要なものである哲学、思想は驚くべき素晴らしいものかもしれないのに、それを読まずにアダムスキー本人を批判している場合が大半と思う。
たとえば、最近では、小沢一郎さんに関し、別に私が言うまでもなく識者の多くが語っているが、多くの人が彼を犯罪者のように思い込んでいるのはマスコミの扇動に過ぎず、彼が何か悪いことをしたという根拠となると、ほとんどの人が全く何も持っていないのである。重大な悪事を行ったわけではないのに、長期に渡って、場合によっては死ぬまで(死んでも)、激しく虐げられ続けた人は大勢いることを知っているはずだ。それでも我々は学べないのである。

繰り返すが、怠惰な心が批判に走るのである。
食欲を支配せずに甘やかすと肥満になるように、心を甘やかすと批判的になる。
自分の心を支配できる賢い人は批判が少なく、高度な人間ではほとんど、あるいは、全く批判をしない。
ところで、前のブログでも書いたが、私の今年の目標は批判をしないことであった。食を慎む習慣のおかげで、甘い自己評価であるが30点は与えても良いと思う。以前の私は過激なまでの他への批判を止められなかった。更に精神を鍛えようと思う。

世界的に批判されることも多いが、信奉者も多い著者の書を2冊ご紹介する。





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