30年ほど前の古いテレビドラマであるが、有料配信されているので(ネタバレを避けるため)タイトルは述べない。
その中でこんな話がある。これだけで価値があるので取り上げる。
ある画廊で従業員の募集をしていた。名のある画廊に相応しい者でなければ採用されない。
そこに1人の男が応募に来た。
きちんとしたスーツ姿でないなかりか、小汚い格好で、礼儀を弁えない態度で椅子にふんぞり返って座っている。
画廊のオーナーである女性が現れ、男の履歴書を眺め、美大を出ているわけでもなく、絵に関わる仕事をした経験もないという男を見下した様子ながらもこう言う。
「チャンスだけは公平に与えましょう」
そして、女性オーナーは2枚の絵を男に見せ、
「どっちが値打ちがある絵ですか?」
と尋ねる。
男は即座に、片方の絵の方向を指さす。
それを見て女性オーナーは冷ややかに笑いながら、男が選ばなかった方の絵について、
「これは有名な画伯の作品で数百万円の値がつくものです」
と言い、男が選んだほうの絵については、
「一介の画学生が描いたものに過ぎない」
と言う。
だが、男は目を閉じ、微かに笑う。
採用となった。
男が選んだ絵を描いた画学生は、この女性オーナーの若い時の恋人で、その時に事故で亡くなったのだった。

もし私が、この男と同じ状況なら、私も同じ絵を選ぶ。
彼女にとって、どっちの絵に価値があるかなんて分からないはずがないからだ。
この男は画廊ではなく、諜報機関で採用されるべきだろう。諜報機関では、こんな男を探しているのだ。
そんな男が、国家の、そして、世界の運命を決めるからだ。
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの有名な『星の王子さま』に、「本当に大切なものは目に見えない」と書かれていることはよく知られてる。
そして、今や猶予はなく、大切なものが分からなければ終わりである。
以下の2冊を読むことをお勧めする。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)星の王子さま (新潮文庫)
(2)自己信頼(ラルフ・ウォルドー・エマソン)

幼なじみ
AIアート3223
「幼なじみ」
Kay

  
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