WHO(世界保健機関)は、2023年に、最も進んだ科学的・医学的根拠をもって、少量であってもアルコールは健康リスクがあるとし、適量なら問題はないとか、少量ならむしろ身体に良いといっ俗説を否定した。
しかも、アルコールの害は、深刻で致命的である証拠も示した。

また、YouTubeで、スーパーやコンビニで販売されている食品の多数が恐ろしく身体に悪いことを訴える動画が数多く再生されている。
加工肉(ハム、ソーセージ)、カップラーメン、菓子パン、菓子類の多くを、まるで毒のような扱いをする動画が珍しくない。

タバコは、もうかなり以前から麻薬並の扱いで、今や喫煙者は完全に少数派で、喫煙場所も極めて限定されている。
まるで、タバコを吸う者は健康と寿命を捨てている愚か者のような扱いだ。

だが、そういったことに、納得出来る面はもちろんあるが、疑問も感じる。
完全に健康的な食事をしている者が、病気はなくても全然元気がなかったり、また、案外に病気になって早死にしていることもよくある。
一方で、酒をたしなみ、タバコもすぱすぱ吸いながら、90歳を過ぎても元気いっぱいという人もいる。

統計的な話では全くないが、酒を飲み、忙しくて食事をカップラーメンで間に合わせているような者の方が元気で生き生きしていることが多いように感じる。

原作が梶原一騎だから信頼性はないと私も思うのだが、その中でも何とも怪しいと感じる漫画で、非常に印象深い場面があった。
それは、かなりの怪我を負ったヤクザのボスが、庭に掘った穴の中に汚物を満たし、その中の飛び込むところだ。
ヤクザのボスは汚物に漬かりながら静かな顔で言う。
「わしにも理屈は分からんが、こうやると確実に治りが早い」
これには、主人公である空手家も顔をしかめ、ボスに「先生も一緒にどうかね?」と誘われても尻込みする。
梶原一騎はデタラメも多いが、ストーリーが面白いだけでなく、作品の中に真理の中の真理もあり、だから時代を動かした作家になれたのかもしれないと思う。
この汚物が怪我を治すということに関し、高藤総一郎のこれまた怪しい(と私が感じる)気功・仙道関係の本で、中国や台湾で、昔、怪我をした箇所に汚物を付けるというのは割と普通に行われているという話があった。

ドナルド・トランプは、確かに酒、タバコは一切やらないが、その他の食事は世間的にはデタラメで、取材した記者が「真似したら俺は1週間も生きられない」と言ったという話がある。
ダイエットコーラを毎日1ダース飲み、1日中、スナック菓子のドリトスを食べている。
夕食は、マクドナルドハンバーガー、ケンタッキーフライドチキン、ビーフステーキを日替わりで回す。
ビーフステーキはケチャップで食べる。
野菜は全く食べない。
睡眠は1日4時間。
これで、80歳の今でも米大統領の仕事を精力的に行い、休みはほとんどなく、休みがあればゴルフをしている。
私には、彼は、身体に悪い食事や生活だからこそエネルギーに溢れていると思える。

健康的なだけでは人間は駄目かもしれない。
私もずっと、超健康的な生活をしていたら、元気がなくなり、歳を取った気分になった。
以前、毎日夕食はカップヌードル1個だった時は元気で、健康診断もオールAだった。
バイオ企業の経営者で作家の執行草舟氏は、昔のエネルギッシュな人間は酒、タバコを大いにたしなんだと言う。
コーヒーはもちろん、紅茶も日本茶も身体に悪いところはあるが、だから良いのだと言う。
昔のアメリカでは、カウボーイの仕事は過酷であったが、酒、タバコ、コーヒーの大量摂取があったから出来たと言う。
酒、タバコを禁じられ、食べ物も健康志向が定着したら、麻薬が蔓延して国が滅ぶと言う。

「毒も必要」
これが人間の大いなる真理ではないかと確かに思う。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)生くる(執行草舟)
(2)根源へ(執行草舟)
(3)自分の中に毒を持て(岡本太郎)

悪いことしましょ
AIアート3203
「悪いことしましょ」
Kay

  
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