20世紀の邦画興行収入第一位の『もののけ姫』のキャッチコピー「生きろ」は、有名なコピーライターである糸井重里氏によるものらしい。
私は、ジブリ映画でまともに見たのは『天空の城ラピュタ』くらいで、宮崎駿監督を含めても『ルパン三世 カリオストロの城』までだ。
個人的には宮崎駿は好きではないが偉大な人だ。

『もののけ姫』の「生きろ」は、「生きることが何より大事」という意味と思って良いだろう。
それで思い出したのが、L.ロン.ハバードの『科学の進化』という本に書かれていた、「脳に組み込まれた唯一の指令は『生きろ』ということだけだ」という説だ。
L.ロン.ハバードは、カルト教団と言われることも多いサイエントロジーの開祖としても知られるが、サイエントロジーはトム・クルーズやジョン・トラボルタらが熱心に信仰していることで有名だ。
ハバードは著名なSF作家で、ホラー作品もあり、私も『フィアー』は読んだが、心底面白いと思った。
事実かどうかは分からないが、ハバードの本の表紙などに、レイ・ブラッドベリやスティーヴン・キングといったSF、ホラーの第一人者らがハバードを絶賛していると書かれているし、ヘミングウェイやスタインベックを超える出版数であるとも言われている。
本当なら大変なことだ。
実際、ハバードが書いた自己啓発分野の書籍『ダイアネティックス』は2000万部を超える出版で、この分野では歴代1位であると言われている。
正直、私も『ダイアネティックス』にはかなり傾倒したことがあり、少なくとも、この本を批判する人達よりは、この本の方がずっと良いと感じたものだ。

おそらく、人間の脳に組み込まれた唯一かどうかは分からないが、最高の指令は「生きろ」だというのは疑いないと思う。
お国のために命を捧げるとか、村を守るために生贄になるというのを、本当に喜んでやる者はおらず、やはり自分が生きることが何より大切なのだろう。
ただ、仲間を守るためとか、子供を守るために母親が犠牲になるという行為はよく見られる。これは、脳の最高の指令に反するからこそ崇高なのだろう。

だが、脳の最高司令である「生きろ」を守るのは難しくて厳しい。
「食べていくのは生易しいことではない」と言うわけだ。
ところが、ここからはファンタジーっぽいが、確かに人間の脳に組み込まれた最高の指令が「生きろ」だとしても、人間の最大の使命、いや、唯一の使命が「存在する」だと分かると、なぜか人生はイージーモードになる。
努力しなくても食べられるようになり、何も困らなくなる。
まるで神様や仏様が味方をしてくれているように、ものごとが良い方に、有難い方に流れていく。
過去の賢人達も全て、表現は違えど、そう言っているのだと思うが、普通は、「生きる」厳しさ、辛さを味あわないと、分からないようである。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)ダイアネティックス(L.ロン.ハバード)
(2)科学の進化(L.ロン.ハバード)
(3)フィアー(L.ロン.ハバード)
(4)世界はどうしたってあなたの意のまま(ネヴィル・ゴダード)
(5)アイ・アム・ザット 私は在る ~ニサルガダッタ・マハラジとの対話~

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