世界の構造が分かれば、どう生きればいいか分かる。
そもそも、世界には何もない。
人が目を向けると、そこに物質世界が一瞬で構築される。
コリン・ウィルソンの『右脳の冒険』では、世界を瞬間で造る存在を「内なる魔術師」と呼んでいるが、その言い方が気に入ったので、私はそれを採用している。
まあ、見る目であるとか身体とか脳も本当はないのだが、目覚めた瞬間に、内なる魔術師がこれらを構築するのだろう。
美術館で名画を見たということになったら、目の前に名画が一瞬で現れる。
つまり、名画を描いたのは内なる魔術師だ。
本を読んでいることになったら、その本は、やはり内なる魔術師が一瞬で作り上げるのである。

自分の頭の後ろには何もない。
首を回して後ろを見たら、その瞬間に内なる魔術師が後ろの世界を創るのだ。
インドの詩聖タゴールも言っていたらしい。
「人が見ていなければ月は存在しない」
科学的にも、量子力学にそのような論があり、支持者が増えているらしい。

天才発明家だった高橋健氏(理学博士)も、世界は映画に過ぎないのだから、気に入らなければ、当時の言い方で言えば「フィルムを変えれば良い」と本に書いていた。
H.G.ウェルズが『ポリー氏の人生』で述べた、「人生が気に入らなければ取り換えればいい」は、コリン・ウィルソンの座右の銘であるようだ。

どうすれば世界を好きなように変えられるのかというと、まずは何をおいても、世界が上に述べたようなものであると見なすところから始めるしかない。
それは難しくはない。私は4歳の時からやっている。
目の前のものをぼんやり眺め、「これはたった今、私の中の魔法使いが作ったのだ」と思うことだ。
そして、その魔法使い(魔術師)と親しむことだ。
その魔法使いこそ本当の自分であり、自我である自分の上位の存在である。
それを認めれば、魔法使いが困ったことなんか起こすはずがない。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)右脳の冒険(コリン・ウィルソン)
(2)超物理学―四次元へのパスポート(橋本健)
(3)変な人が書いた成功法則 (斎藤一人)

後ろは虚無
AIアート3086
「後ろは虚無」
Kay

  
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