シーモア・パパートいう天才(数学者、コンピューター科学者、心理学者)は、自分の能力は平凡と言う。
彼は自分の能力の秘密をこう言っている。
彼は4歳くらいの時、自動車のエンジンの中で動く歯車に魅了され、それ以来、日常の簡単なことから数学の難しい問題まで、頭の中で歯車をイメージして考えたと言う。
具体的に歯車をどうイメージしたかは述べなかった。
そして、おそらく、歯車を具体的にどうこうとイメージしたわけではない。
単に、大好きな歯車を思い浮かべると思考が消えるというだけのことだ。
思考が消えれば天才であり、天才とは思考(頭の中のおしゃべり)を消すことが出来る者のことだ。

『美少女戦士セーラームーン』のセーラー戦士の水野亜美はIQ300の天才だが、冗談で作られたお話の中で、亜美が円周率を暗唱する趣味があることになっている。
だが、実際に円周率が好きで、とんでもない桁数を暗記している人がいるが、円周率の暗唱中は思考が消え、うまく方向性を与えれば天才的能力を発揮することは可能と思う。
また、素数好きで素数を数多く暗記していたり、あるいは、桁数の大きな数字を素数かそうでないかを瞬時に判定出来る人もいる。
クリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之社長もXのプロフィールで素数好きと書いていたと思う。
素数について頭の中で操作すると、やはり頭の中の独り言が消え、天才状態になるのかもしれない。また、それは引き寄せ状態でもある。
円周率、素数以外にも、いくらでもある。
たとえば、3の倍数には意味があると言う者は多く、頭の中でひたすら3の倍数を生成する者もいる。
そして、パパートのように、思考のノイズを発生させずに集中出来る、歯車のようなものを持てるなら非常に良いことで、パパート自身、それを勧めている。
西洋魔法のカバラーでは、「生命の木」と呼ばれる絵を思い浮かべる。
仏教や神道では、般若心経や大祓詞を唱えることがよく行われる。
だが、自分がやり易ければ何でも良いのである。
そんな長いものではなくても、マントラ、神の名、念仏を唱える者もいるが、本当に自分が好きで、それを唱えると心が静まれば良いのである。また、長い期間唱えているうちに、それが思考を消すツールになることもある。
ラマナ・マハルシは「私、私、私、・・・」と心で言うことや、「私は誰か?」と問うことを勧めたし、『ヒマラヤ聖者の生活探求』では「神」と唱えれば良いのだと言う。
最近では、「私は私」と唱えることを勧める者もいる。
ニサルガダッタ・マハラジは、存在の感覚にしがみつけと言った。
何でもいいのであり、何でも同じだ。だから、自分が楽にやれることをやれば良い。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)マインドストーム(シーモア・パパート)
(2)ラマナ・マハルシの教え(山尾三省翻訳)
(3)アイ・アム・ザット 私は在る~ニサルガダッタ・マハラジとの対話
(4)密教の聖なる呪文(正木晃)

聖域
AIアート3078
「聖域」
Kay

  
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