ミュージシャン、イラストレーター、画家、彫刻家、ダンサー、作家、詩人といったアートストになりたい人もいると思う。
だが、アーチストの本当の全盛期は20歳そこそこと思われる。
もちろん、30代、40代で大活躍するアーチストがいるが、それは、蓄積と経験の力を活用しているのであり、アーチストとしての能力は20歳位がトップで、後は残像みたいなものであると言われている。
これと同じことが、数学者についても言われるが、まあ、間違いないと思う。
スポーツ選手に関しても、似たようなもので、条件さえ整えば、二十歳くらいで生涯最高の成績を上げるものである。

だから何が言いたいのかというと、アーチストを目指していても、二十歳そこそこで芽が出なければ、さっさと諦めろということだ。
クリプトン・フューチャー・メディア(初音ミクの会社)の伊藤博之社長が「夢に人生を賭けるな」と言われていたのが、まさにそんなことを示しているのだと思う。
伊藤社長の地元北海道から、ミュージシャンを目指して東京に行った若者が、30歳くらいで諦めて帰ってきたのを、伊藤社長はよく見たらしいが、その歳ではもうやり直しが効かない。人生を棒に振ったも同じだ。
いくら何でも、25歳でそれなりの実績を積めなかったら、それ以上粘らず、さっさと諦めるべきと思う。

言い方は悪いが、米津玄師さんがいつまでも全盛なのは、彼が高機能自閉症という発達障害であることが関係していると思う。
それで思い出すのが、「20世紀最大の詩人」と言われたノーベル賞作家W.B.イェイツだ。
彼は、35歳を過ぎても叙事詩を書けた特異な詩人として知られている。
優れた叙事詩が書けるのは、せいぜい35歳までなのである。
そして、イェイツのいろいろな本を読むと、彼も間違いなく重度の発達障害であったと思う。
また、イタリア最大の文学と言われる叙事詩『神曲(原題:神聖な喜劇)』をダンテが書いたのも彼が40代の時だった。
ダンテが、11歳の時に出会った同い年のベアトリーチェを、全く相手にされなかったのに生涯慕い続けたという異常性は、やはり発達障害のためであると思える。
これに関しては、ベートーヴェンが、『エリーゼのために』という有名な曲のタイトルに示したエリーゼという女性に対する、彼の想いも似ている。彼も発達障害であったと思われる。
尚、アインシュタインも二コラ・テスラも発達障害であったと言われている。

アーチストになれるのは、仲間で盛り上がって楽しめるタイプではなく、発達障害と言うに相応しい孤独性な人だ。
米津玄師さんも、やはりパソコンの前で1人で黙々と音楽を作り続けるような人であるらしい。
ある世界的ミュージシャンが言っていたものだ。
「街角でハーモニカを吹いてさえいられたら満足出来るようなやつじゃないと、ミュージシャンになんかなれないんだ」

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)まだらの鳥 ※W.B.イェイツの自伝的未完小説
(2)ケルトの薄明(W.B.イェイツ)
(3)神曲 地獄篇 (ダンテ)
(4)新生(ダンテ)
(5)創作のミライ 「初音ミク」が北海道から生まれたわけ(伊藤博之)

透明な空気
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「透明な空気」
Kay

  
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