「嘘だけど、〇〇だ」と言えば、〇〇が実現するのは知恵ある者からすれば、少しも不思議なことではない。
それについては、かなり説明したので繰り返さない。
ただ、自分の力で出来ることで、このやり方を使って良いはずがない。
たとえば、合格の可能性が十分にある受験で、「嘘だけど、合格する」と言うのはおかしい。
政木和三さんも、「神に願う時は、一生かかっても叶わないようなことを願え」と言っていたものだ。
「嘘だけど、就職した」と言うのも駄目だろう。
特別な事情で就職出来ない場合を除き、自分の力でちゃんと就職すべきだろう。

変に聞こえるかもしれないが、「嘘だけど、〇〇だ」で現実を変えたい場合は、「嘘と言うに相応しい」ほど大きなこと、荒唐無稽なことでなければならない。
嘘を舐めてはならない。
そして、そうであればいいなと思う嘘、親しい人なら、あなたが嘘の通りになって欲しいと思う嘘であれば良い。
荘子は「デタラメを言うからデタラメに聞け」と言った後は、必ず壮大なことを言ったのだ。それを聞いて馬鹿にした人もいただろうが、荘子は陽気だったのだ。
「20世紀最大の詩人」と言われたアイルランドのノーベル賞作家W.B.イェイツの詩の中でも最も神秘的な詩と思われる『ラピス・ラズリ』で、「全ては破壊されるが、造り直す者は陽気だ」と言う。
つまり、陽気な嘘が世界を創る。
モーニング娘。の『LOVEマシーン』のように、「自分で言うくらいタダじゃない?」と言う者は陽気だから世界を変えるのだ。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)イェイツ(渡辺久義)※あぽろん社。評論
(2)最後のロマン主義者 イエーツ訳詩集 (加島祥造セレクション1)
(3)イェイツ詩集(対訳)
(4)新釈 荘子 (PHP文庫)
(5)中国の思想(12) 荘子(改訂版) (徳間文庫)

学びに相応しい時代
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