大成功者に心棒者が多いと言われる『大きく考える魔法』(古い翻訳のタイトルは『大きく考えることの魔術』)という本がある。
世界で750万部売れたというから、自己啓発書の中でトップクラスと思う。
私も昔、この本を読んだことがあるが、この本の最初のあたりに、同僚の3倍だかの成績を上げたセールスマンのことについて、その会社のマネージャーが、「彼がなぜ3倍売れたのかというと、3倍大きく考えたからだ」みたいなことを言う話があったと思う。
読めば、納得出来る部分もあると思うが、「大きく考える」なんて、ふわっとして曖昧なところがあると思う。
セールスマンであれば、売上目標がこれまで3000万円だったら、それを9000万円に変えるとか、年収の目標がこれまで800万円だったら、それを2400万円に変えるといったことも、大きく考えることだろう。
しかし、それは、自己啓発本や引き寄せ本を読んだ人は、既にやっていることだろう。そして、うまくいかなかっただろう。
それは、あくまで目標を3倍にしただけで、3倍大きく考えたとは言えないかもしれない。

やはり、「大きく考える」なんて抽象的で曖昧でふわっとした概念では、何をすればいいかはっきりしない。
そりゃ、成功する素質や能力がある人が、ご立派な目標を達成するためには、丁度良い大きな考えを持つかもしれない。
だが、我々のような凡人なんて、そんな立派な目標を本気で持つことはない。
で、分かり易く言うと、大きく考えるってことは「大きな嘘をつく」ってことだ。
これでうまくいくのではないかと思う。
政木和三さんなんて、私にしか言わなかったと思うが、「私に身をまかせる女が百人いる」なんて大嘘を言ったのだ。おそらく、それで、そんなことがうまくいったことがあったのだと思う。
政木さんの親友だという某国立大学の著名な工学博士が「政木は嘘を言う男じゃない」と、これも私は直接聞いたが、私もそう思う。
あなたも女子高生・・・は不味いから女子大生のガールフレンドがいっぱいいると嘘を言えばいい。その通りになるから。
岡田虎二郎は、お金に困っているという男性に、「金?腹に力が付けば金はいくらでも出来ますよ」と嘘を言ったものだ。
だが、それは本当になる。腹に力がつくとは、ちゃんと嘘をつくことなのだ。

嘘を磨きたければ、最高の詐欺師から学ぶと良い。
その詐欺師は、自伝も書いているフランク・アバネイルだ。
英文学者で画家でタオイスト(老荘思想家)の加島祥造さんは、「老子は嘘つきだが、荘子は大嘘つき」だと著書に書いている。
なら、荘子にも学ぶと良い。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)大きく考える魔法(デイヴィッド・J・シュワルツ)
(2)大きく考えることの魔術(ダビッド・J・シュワルツ。桑名一央翻訳)
(3)世界をだました男 Catch Me If You Can(フランク・アバネイル)
(4)キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(吹替版) ※Amazon Prime Video
(5)新釈 荘子 (PHP文庫)

透明な風
AIアート2974
「透明な風」
Kay

  
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