アメリカ合衆国初代大統領ジョージ・ワシントンの逸話に勝利の鍵、引き寄せの秘訣がある。
2つのお話であるが、両方共、作り話であるとも言われる。しかし、広く知られるお話には真実が秘められていることがある。
その2つのお話は、共に、ワシントンが少年だった時のものだ。
1つは、ワシントンが地面の大きな穴に落ちてしまうか何で、大人達が心配して「大丈夫か?」と彼に尋ねた時の話だ。
ワシントンは「将来、アメリカを救う英雄になる僕が、こんなことくらいでどうにかなるはずがないじゃないか」と言ったらしい。
これは、一般的には、ワシントンの決意とか信念として語られることだろう。
また、ある意味、未来予測とも言える。
だが、注意しなければならないのは、ワシントンは、将来が英雄であるだけでなく、今の自分も未来の英雄に相応しい力があるので大怪我をしないと言っているのだ。
彼が将来、英雄になるという証拠は何もない。
つまり、早い話が、嘘なのである。
一般的には「いや、彼は嘘をついたのではない」「彼は嘘を言うつもりはなかった」と言われるだろう。
しかし、彼は自覚的に嘘をついたのだと思う。
そして、これこそが勝利の秘訣なのだ。
そして、ワシントンのもう1つのお話が、まさに嘘に関するものだ。
少年のワシントンは、新しい斧の切れ味を試したくて父親が大事にしていた木を切った(桜の木という話もあった気がする)。
後で父親が怒って「誰がやった?」と尋ねた時、ワシントンは正直に自分がやったと言った。
つまり、ここではワシントンは嘘をつかなかったのだ。

そのような「正直な嘘つき」が強い力を持つ。
つくべき嘘とつきべきでない嘘が分かる者が魔法使いだ。
それが分からない者が凡人であり、何も出来ない者だ。

「若い頃はモテた」と言うオジサン、オバサンがよくいる。
それは嘘である。
しかも悪い噓だ。
それは「今はモテない」という事実を作り上げるからだ。
ある意味、「今はモテない」という嘘を言って、それを実現させているのだ。
一方、「女子大生の彼女なんていくらでもいる」という嘘を言うオジサンがいたが、本当になった。
彼は普段は嘘を言わない人正直者である。
彼は貧乏だった。
それなら「金がない」なんて嘘を言わず「金がいくらでもある」という嘘を言えば良さそうなものだ。それはついていい嘘だ。

引き寄せなんて本当は「嘘をつく」ことなのだ。
そして、正直で誠実な者でなければいい嘘はつけない。
見栄っ張りが嘘つきであることはご存じだろう。そんな下らない嘘をつく者に引き寄せは出来ない。
つまらない嘘を言うくらいなら黙っていれば良い。

荘子はこう言ったのだ。
「今から嘘を言うぞ。そう思って聞け」
そんな荘子の言うことは全部、本当になる。
英文学者の加島祥造さんが著書にこう書いていた。
「老子は嘘つきだが、荘子は大嘘つきだった」
あなたもこう言えば良い。
「嘘だと思えばいいが、君は僕の彼女になる」
人類最高の精神科医ミルトン・エリクソンの父親が使った手だ。
エリクソンの父親は16歳の時、初めて会ったエリクソンの13歳だった母親に言ったのだ。
「君は今から僕のものだ」
彼女は「嘘ばっかし」と思ったことだろう。それで本当になるのだ。

さあ、嘘つきになれ。どんどん嘘を言え。ただし、正直であれ。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)私の声はあなたとともに: ミルトン・エリクソンのいやしのストーリー
(2)荘子: ヒア・ナウ(加島祥造)
(3)最後のロマン主義者 イエーツ訳詩集 (加島祥造セレクション1)
(4)新釈 荘子 (PHP文庫)
(5)タイム・マシン ~ウェルズSF傑作集~(H.G.ウェルズ)

私の花
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「私の花」
Kay

  
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