アメリカNo.1の現代作家と言われるカート・ヴォネガットや、現代のイギリスの世界的作家であるコリン・ウィルソンが最高の作家と称賛したのが、イギリスのSF作家H.G.ウェルズだった。
また、現在でも堂々通用するSF『ヒューマノイド』(1947)の著者であるジャック・ウィリアムスンは、12歳まで学校に行かず、20歳で師範学校(教師になるための学校)を中退して作家になったが、後に、H.G.ウェルズに関する論文で文学博士号を取得している。惑星を地球環境化する「テラ・ホーミング」という言葉を作ったのはウィリアムスンである。
このウェルズの『奇跡を起こせる男』という短編小説を読んだ時、私は非常に鮮明な印象を受けた。
30歳の冴えない凡人の男が、イエスを遥かに凌駕するほどの奇跡を起こすこのお話を、全くあり得ることと思ったのだ。
なぜなら、私も似たような奇跡を、それまでに何度も起こしていたからだ。
その、いかにもつまらない30歳の男フォザンゲーの奇跡の起こし方は極めて単純で、言葉で「こうなれ」と命じるだけである。
たとえば、自動車を空中に浮かび上がらせたければ、自動車に向かって「浮かび上がれ」と言うのである。
それだけで、彼はいかなる奇跡でも起こせた。限度はあるのかもしれないが、地球を静止させることだって出来た。
ウェルズは、異世界のことを描いた『堀についたドア』といい、ただの与太話(根拠のないデタラメな話)を書く作家ではない。
人類の中で、タイム・マシンの概念を初めて示したのも、彼の『タイム・マシン』という作品であった。
『宇宙戦争』のような火星人は存在しないかもしれないが、地球の生物とは根本的な構造が違う生命体の存在や、人類よりはるかに進んだ文明の存在も描き、また、人類の未来をリアルに描いた作品『世界はこうなる』もある。

『奇跡を起こせる男』は、分かり易いお話にしたところはあるが、魔法のような奇跡を起こす上で重要なことが書かれている。
そして、人間は本来、そんなことが出来るのであると思う。まあ、私はやっていたわけだが。
あなたは、愚かなフォザリンゲーと違い、奇跡の力を思慮深く世界に適用しなければならない。
彼のように、「銀行口座の預金額が2億円になれ」というやり方は、物凄く無責任だ。
そのような世界にするには、世界の同意を得なければならない。
それには、今朝も書いたが、私が子供の時にやったように、「僕の銀行口座には2億円の預金があるんだ」と言わなければならない。
誰かにでもいいが、本当は自分に言って、自分の同意を得るわけだ。
ある意味、嘘をつくのだが、皆さんもご存じのように、悪い嘘はいけないが、良い嘘はつくべきなのである。
顕在意識が、ワクワクする噓と感じれば、潜在意識は受け入れるのである。
たとえば、「凄い美人の彼女が出来たんだ」と言うようにである。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)タイム・マシン ウェルズSF傑作集 ※『奇跡を起こせる男』収録
(2)タイタンの妖女(カート・ヴォネガット)
(3)ヒューマノイド(ジャック・ウィリアムスン)
(4)賢者の石 (コリン・ウィルソン)
(5)世界はこうなる 上(H.G.ウェルズ)

精霊が棲む館
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「精霊が棲む館」
Kay

  
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