私は、「コスパ」というものが大嫌いだ。
私は、コスパ悪くやりたいし、生きたい。
もちろん、会社で働く時は、コスパ良くやらないといけない。
ただし、それは、会社のお金とか資源を使うという意味においてで、自分が楽をするためのコスパのことではない。
いや、こんな言い方では分からない人が多いだろう。
と言うのは、コスパ信者が多くなってしまったからだ。

コスパが悪いことの代表は何か?
それは「親身になること」だ。
今や、誰もがコスパに走り、親身になることがなくなった。

ダスキンという会社の経営理念の中に、

自分に対しては
損と得とあらば損の道をゆくこと

という部分がある。
この言葉の中に全てが語られている。
これほどコスパの悪い理念はない。

ただ、こんなことを言えば「サビ残をやれってことか」と言われるかもしれない。
それに関しては何も言わないが、確かに、無理矢理サビ残をやらせるとか、サビ残をせざりを得ない状況に追いやってはならない。
だが、こんなことも言える。
私は会社勤めをしていた時、半年ほど、休日ゼロで朝7時半から深夜0時近くまで働き、一切残業申請をせず、勤務記録としては定時出社定時退社の残業ゼロで休日は全部休んでいることにした。
ただし、これは自主的に勝手にやったことだ。
楽しくはなかったが(笑)。
ただ、愛に欠けていた、つまり、誰かに親身になったわけではなかったので、宇宙の加護があまりなかったのか、倒れてしまった。
だが、これで、私は実力が大幅に伸び、その後、スカウトされた。
コスパの悪いことをしない限り、こうはならなかったと思う。
親身でなかったとはいえ、部署の成績を上げようとは思っていたのだ。そうすれば、部署の人達の立場が安泰になる。

コスパの悪いことをやれば、つまり、敢えて損を取れば、動機が善(少なくとも前向き)である限り、宇宙と言うか神と言うかは自由だが、報いてくれるのだと思う。

コスパ信者が大勢を占める国は衰退し、コスパに極振りした会社は不要になり、コスパを最優先する人間は悪魔の奴隷になる。
もちろん、他人の百円や勤務する会社の千円は、ウルトラ・コスト・パフォーマンスを発揮させるよう努力しなければならない。
自分のお金や労働に関しても、そうであることを願うが、魂の声に従えば、自ずとコスパは最悪になり、親身になるだろう。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)敗れざる者 ダスキン創業者・鈴木清一の不屈の精神
(2)徳を積む経営――損の道は損にあらず(駒井茂春)
(3)思考するカンパニー: 欲望の大量生産から利他的モデルへ(熊野英介)

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