昨日も書いたが、『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』というアニメは、軽い感覚のギャグアニメ、ユーモアアニメと言って良いと思うが、私は非常に貴重なものを感じた。
再掲すると、ほぼこんなストーリーで始まる。

相沢梓(あいざわあずさ)という名の27歳のOLが過労死するが、彼女は不老不死の17歳の姿の魔女アズサとして転生し、高原の家で平和に暮らす。
アズサは生活費稼ぎのために、スライムというぷるぷるとしたゼリー状の姿の、ごく弱いモンスターを倒し続けた。
コンピューターゲームでは、モンスターを倒す度に、モンスターの強さに応じて自分が強くなるが、最弱とはいえ、スライムを300年間倒し続けることで、アズサは最強の魔女になってしまう。

スライムを思考と考えると、我々も実質同じことが出来る。
インドの聖者ラマナ・マハルシの口述の小冊子『私は誰か?』に、真我実現(解脱、悟り)の方法として、こんなことが書かれている。

想念が起こる度に「この想念は誰に起こったのか?」と問う。
答えは「私」に決まっているので、即座に「私は誰か?」と問う。
すると想念は消えてしまう。
これをたゆまず行う。

これはなかなか難しいと思う。
静かに座って瞑想している状態でもなければ、現実的にはなかなかやれない。
マハルシは、このやり方を、戦で城を落とすことに喩えている。
想念を敵の兵士に喩え、
「城から敵が出て来る度にそれを倒せば、やがて城は落ちる」
と言う。
つまり、想念が出て来る度に、上に述べた方法で消していけば、やがて真我を実現出来るのである。
『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』で言えば、弱いスライムを地道にコツコツ倒していけば、300年かかったが最強の魔女になったようなものだ。

つまり、想念(思考も同じだろう)が起こる度に「出たな!スライム!」とでも思って「私は誰か?」攻撃で倒し続ければ、300年かけずとも、レベルMAXになるのである。
だが、スライムのように簡単に目につくものであれば良いが、想念・思考はついつい見過ごし放置してしまう。
実際、やってみると難しいし、正直、楽しくない。

そして、マハルシも、普通の人には、このやり方が難しいと感じたのか、晩年には、心で「私、私、私」と言うよう教えるようになったのだと思う。
この非常に簡単な方法で、上に述べたやり方と同じ結果に導かれる。

想念・思考が起ころうが起こるまいが、常に「私、私、私」と心で唱えるのである。
それは、マントラ(真言)を唱えるのと似ているが、実際、マハルシは「私」をマントラとして良いし、それどころか、「私」こそ最高のマントラなのであると言う。
そして、考えてみれば、想念・思考が起こらないことは滅多にない。
スライムは常に現れている。
それなら、常に「私」攻撃を行えば、いずれ敵は全滅するのである。

「私は誰か?」が大型レーザー砲なら「私、私、私」は小型レーザーガンのようなものかもしれない。
大型レーザー砲でしっかり仕留めても良いが、小型レーザーガンで撃ちまくる方が簡単だ。

第二次世界大戦の時の日本の戦闘機ゼロ戦は、小型軽量でエンジンのパワーが小さいので、機関銃と爆弾の両方を同時に装備出来ず、必要に応じて機関銃と爆弾を付け替えた。
ある時、日本の空母の近くにアメリカの空母がいることを探知し、それを攻撃しようとする。
そこで、普段、機関銃を装備しているゼロ戦を爆弾装備に切り替えるが、敵戦闘機が既に飛んでいることが分かり機関銃に戻そうとする。だが、そうしているうちに敵戦闘機が来てしまい、日本の空母がやられてしまった。
最初から機関銃装備のまま敵空母を叩くべきであったと悔やまれた。
アメリカの戦闘機B-29のようにパワーがあって、爆弾と機関銃両方装備出来る人、つまり、「私は誰か?」と「私、私、私」の両方がやれる人もいるだろうが、私はゼロ戦的なので、機関銃特化、つまり、「私、私、私」特化でいこうと思う。
言い換えれば、大型レーザー砲ではなく、小型レーザーガンを撃ちまくるのである。
『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』のアズサも、そんな感じだったのだと思う。

余談であるが、アズサの前世である相沢梓は、最高50連勤したと言うが、私は少なく見て150連勤をしたことがある。
しかも、これも相沢梓以上と思うが、朝7時半出社、夜0時近くの退社であった。
その時、私も倒れたが、死ななかった(笑)。
私の場合、別にそんな勤務の仕方を強制されず、全く自主的に行い、しかも、残業や休日出勤の申請を全くせず、記録上は定時出勤定時退社ということになっていたのである。
それで業績を上げ、会社もそんな事実を知っていたが(私の直属の上司である課長がバラした)、会社は何も報いてくれなかった。その後、私は有力ベンチャーにスカウトされ、その会社は潰れた(実質吸収の買収をされた)。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました ※Amazon Prime Video dアニメストア
(2)ラマナ・マハルシの教え(山尾三省翻訳)

重さがない子
AIアート2907
「重さがない子」
Kay

  
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