ITスペシャリストが語る芸術

アントワーヌ・ド・サン＝テグジュペリの有名な『星の王子さま』の中で、私が特に好きなお話は、「ぼく」が王子様に山羊の絵を描くよう頼まれるところだ。
「ぼく」は絵が上手くないので、どうしたって王子様が気に入る山羊を描けない。
そこで「ぼく」は下手な箱の絵を描き、王子様に「この中に君が望む通りの山羊がいる」と言うと、王子様は大喜びで満足する。

何のことはない。
王子様に山羊の絵なんて必要なかった。
なぜなら、王子様の心の中に、理想の山羊がいるのだからだ。
あなたも同じである。
理想の彼氏や彼女を引き寄せたい時、阿呆な頭で理想を定義したり、貧しい想像力で理想の彼氏や彼女の姿をイメージしても仕方がない。
「理想はわが胸にあり」だ。

１億円を引き寄せる時、札束だの銀行口座の残高表示だのといったチンケ（程度が低い。劣っている）なイメージを想像したり、「私は１億円を持っている」みたいなこっ恥ずかしい（笑）文言を唱えても、なかなかうまくいかない。
心配しなくても、胸の内に完璧なイメージが既にある。
そして、その完璧なイメージは既に現実なのだ。
あなたはただ、微かに笑い「よし」と言えば良いだけである。
もう一度言うと、あなたはただ、微かに笑い「よし」と言えば良いのである。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
（１）星の王子さま （新潮文庫）
（２）世界はどうしたってあなたの意のまま（ネヴィル・ゴダード）


AIアート2169
「静かな場所」
Kay