二コラ・テスラが、クロスボウという古代から戦争兵器として使われた弓矢を、若い時に、おそらく趣味でよく使い、腹が鍛えられたことを昨日も少し書いた。
クロスボウの底部を腹に押し当てつつ、両手で弦を引く形になる。
二コラ・テスラは技術的な天才であるだけでなく、肉体的に超人的なところがあり、プロの暗殺者を単独で退けたという話もある。
クロスボウの引く動作というのは、鍛錬のために良いものだと思う。
合気道には、船漕ぎ運動というものがあるが、これは合気道創始者として名高い植芝盛平も行っていた。
合気道の流派によってやり方はかなり異なるが、基本的には、オールで船を漕ぐ運動を繰り返す。
実は私も、１年近く前から、毎日船漕ぎ運動を行っているが、私のやり方は、とにかく、引く動作だけに注力し、一度に百回素早く行う。
これで、腕だけでなく、腹筋も確かに鍛えられ、肩甲骨周辺が柔らかく強くなり、効果は素晴らしいものだ。

何度も映画化されている『ベン・ハー』で、ユダ（ジュダ）・ベン・ハーは、旧友メッセラとの激しい戦車競技で勝つが、2016年版の映画では、ユダの勝因は、彼が何年も奴隷としてガレー船の船漕ぎをして鍛えた腕力であったと示唆されていた。

プロレスラーのジャイアント馬場さんは、若い修行時代にアメリカに行った時、フレッド・アトキンスという強豪レスラーに預けられ、徹底的に鍛えられたようだ。
50歳をとおに過ぎたアトキンスは、プロ野球で鍛え上げた22歳の馬場さんが、力でも全く敵わなかったと言う。
馬場さんが、そのアトキンスによくやらされたのが、リングのコーナーでロープを引っ張る運動で、形としては船漕ぎ運動と似ている。
馬場さんは、この運動を高く評価し、これをやったおかげで、歳を取っても体力が衰えず、腹も出なかったと言っていた。

船漕ぎ運動は、全身を効果的に鍛えるだけでなく、引く動作には、特別な効果があることが、二コラ・テスラのことを考えても想像出来る。
たとえば、何等かの脳機能の活性化や、それに伴う引き寄せ能力の向上である。
私は、佐川幸義の佐川流四股と共に、植芝流船漕ぎ運動をメインの運動にしている。
YouTubeで「船漕ぎ運動」と検索すれば、沢山の動画があるので、気に入ったものを参考に、自分独自のやり方を作っても良いと思う。
「鳥船の行 Torifune No Gyo」あたりが良いかもしれない。植芝盛平自身が船漕ぎ運動をする貴重な映像もある。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
（１）ベン・ハー（2016） [Blu-ray]
（２）ニコラ・テスラ 秘密の告白（二コラ・テスラ）

異国
AIアート2165
「異国」
Kay

  
このエントリーをはてなブックマークに追加   
人気ランキング参加中です 人気blogランキングへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ
タグ ：
#船漕ぎ運動
#二コラ・テスラ
#ベン・ハー