日本人には、筋肉がたっぷりついた、いわゆる「ムキムキな身体」というのは似合わないと思う。
と言うのは、日本のスポーツ選手の男性で、西洋のスポーツ選手のように、逆三角形の上半身といった選手は滅多に見ないし、一流選手でも、どこか丸っこい身体をしている。
プロレスは身体がよく見えるが、プロレスが本当の格闘技ではないとしても、常人には不可能なほど鍛えているのは確かなのに、やはり、マッチョマンはいない。
たまにいても、そんな人は、固形物は一切食べずに食事は全部プロテインにしているとか、それに近い人ばかりのような気がする。
あるいは、西洋人の血が1/4以上混じっているという人には、西洋人的な身体(顔もだが)をしている人がいる。

日本人の骨は、西洋人に比べ、厚みや太さが薄く細いらしく、その影響で、それほどには筋肉が付かないし、そもそも、筋トレが向いていないらしい。
これは、骨の形成に重要なカルシウムの所要量が、日本人が600mgに対し、アメリカ人が1000mgと倍近い差があり、そもそも、日本という国土がカルシウムが多くないという歴史的事情も影響していると考えられている。
もっとも、日本人の骨粗鬆症の割合は西洋人と比べて低いらしく、日本人の骨は薄く、細いが、質は高いのではないかと思う。
イチローは、筋トレはしなかったし、細身だったが、パワーはアメリカの選手の中で見ても十分だったと思う。
一方、筋トレに力を入れる日本人選手は、野球に限らないが、割に骨折し易いように思う。筋肉のパワーに骨がついてこないのかもしれない。
イチローを見ても、日本人のパワーは、筋肉だけでない特殊なもののように感じる。
江戸時代に日本に来た西洋人が、日本人は米と漬物しか食べないのに身体が強いことに驚いたといった記述を残しているという話もある。

日本人は、筋トレで身体を痛める人が多いように思う。
私も、それほどの負荷ではない、スクワットや腕立て伏せを熱心にやっていたら、肩、腰、膝が度々痛むのに高校生の時から悩んだ。そんな人は多いらしい。
これは、きちんとしたやり方をしていないからと言われるかもしれないが、自重しか使わない軽い負荷だし、専門家がしっかりついていないと駄目というなら、それこそ筋トレなんか出来ない。
西洋人が書いた自重筋トレの本にも、重い負荷は怪我の元だから自重筋トレが良いと書かれていたものがあったが、日本人は、その自重筋トレでも駄目かもしれない。
昔の日本の武士も、腕立て伏せやランニングといった西洋的な運動はしなかったそうだが、強い武士は多かったと思う。
養老孟子さんの昔の本にも書かれていたが、日本人は運動をしなlくても、毎日よく歩いたり、正座をすることで身体がよく鍛えられて強かったそうだ。
つまり、日本人は、身体に軽い負荷を長時間かけ続けることで強くなるのだと思われる。
西洋ですら、重い負荷で鍛えるのではなく、筋肉に弱い刺激を与え続ける運動が注目されているという話があるが、それが害のない良い運動なのかもしれない。

歩く程度の負荷の運動を長時間行えば、特に日本人には理想的な鍛え方になるが、昔の日本人は、腕を振らずに歩いていたことが知られている。
西洋式の行進では、腕を足と反対に身体をねじりながら振るのでエネルギー消費が大きく疲れるが、日本人は腕を振らずに歩くことで、楽に長時間歩けた。また、そのような身体の近い方をするので、効率がよく、それが身体の強さにつながっていたのだと思われる。

日本人は腕振り運動や四股のような運動が合っていると思うが、四股にしろ、昔の力士は、今と違い、腰の位置が高く、足裏が常に地面を向いていると言われるように、脚を高く上げることはなかったようだ。
佐川幸義流四股となると、ほとんど足踏みであると言う佐川のお弟子さんもいる。
こんな運動で、ムキムキの身体になるわけではないが、別の意味で美しい強い身体になるのだろう。
私は少し前から、プランクという負荷の軽い筋トレを面白がってやっている。プランクは、肘を伸ばしたハイプランクの方が負荷が少ないが、こちらの方がインナーマッスルに効くという話もある。

負荷の軽い運動ではダイエットに不向きという話もあるが、ダイエットはほとんど食べ物で決まると思う。
ジュースや甘い炭酸飲料が最も太るという話が、私は案外本当だと思う。これらは、簡単に血糖値を高めるようだ。
アメリカの研究では、甘い飲み物をやめただけで痩せたという話もある。
もちろん、甘い食べ物の食べ過ぎも良くないが、甘い飲み物をよく飲む人は、飲むものを水やお茶に替えると良いと思う。

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(1)月刊 秘伝 2022年 03月号 [雑誌] ※佐川直伝の佐川幸義流四股解説有り
(2)すごい! ナンバ歩き(矢野龍彦)
(3)超訳甩手功(スワイショウ、うで振り)
(4)四股鍛錬で作る達人(松田哲博)

雨の日
AIアート1999
「雨の日」
Kay

  
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