日本人の、引き寄せにおける欠点と言うより「欠陥」は、神という言葉に抵抗があることだ。
これは、本当に深刻であると思う。
日本人は、真面目に、神とか仏と言うのが恥ずかしく、真面目な顔で言う者は「頭がおかしなやつ」と思われる。
そうではないだろうか?
そして、なぜそうなったのかというと、第二次世界大戦直後、GHQ(General Headquarters:連合国軍最高司令官総司令部)が、日本人の宗教を禁じたからだ。
こう言うと、「いや、新渡戸稲造が明治時代に、『日本に宗教はないが武士道あり』として、英語で『武士道』を書いている」と言う人もいるだろうが、武士にだって、儒教や神道、仏教といった宗教はあった。だが、日本人の信仰の仕方が、西洋人には宗教に見えなかったので、西洋人に日本独自の精神文明を説明するために、新渡戸は『武士道』を書いたように思える。

時々、宗教を取り上げられた日本人は、お金を神のように崇めるようになったと言う者がいるが、そうではない。庶民は、お金には弱いが、お金が嫌いだという面もある。
そうではなく、戦前よりずっと前から、欧米では、宗教を取り上げられた庶民は権力者を崇めることが分かっていたのだ。
それで、日本人は、権力者、すわなち政治家を、自分達が選んでいるという意識が希薄で、自民党に票を入れるか、選挙に行かないという者が多いのである。
欧米でも、庶民はかなり宗教を取り上げられていて、熱心に信仰する者はあまりいないし、そもそもが宗教界自体が、伝統化権威化して腐っているのである。

日本でも欧米でも、庶民においては、宗教は実質的になく、崇めるべき権力者も嫌いだから新興宗教に走るところは同じである。
そして、信仰がないと引き寄せって出来ないのだ。
なぜなら、信仰がないと、物理的に確認出来ない引き寄せの力が信じられないからだ。
つまり、引き寄せの力を「神の力」として信じられたら、千倍も引き寄せを信じ易いのだ。
イーロン・マスクは庶民だったが、子供の時に、ダグラス・アダムスの『銀河ヒッチハイク・ガイド』を読み、頭が良かったこともあるだろうが、たまたま壮大な宗教的ビジョンを得て、「見えない力」を信じてしまったのだと思うのだ。

私の場合、E.E.スミスの『銀河パトロール隊』を読み、それに登場するアリシア人に神のイメージを見たことで引き寄せが出来るようになったが、イーロン・マスクのように悲惨な目に遭ったことがなく、反発心がそれほどでないので、彼のような無茶はやらないが、働かずに贅沢するくらいは出来るのである。金は持ち過ぎると税務署が恐いということも実際に経験したので、あまり持たないようにしている。そもそも、車もファッションもグルメも好きでない私は、それほど金を必要としない。
SFって、案外に神のイメージの宝庫なので、アメリカのビッグテック(巨大テクノロジー企業)創業者はじめ、成功者にはSF好きが多いのである。
皆もSFを読もう。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)銀河ヒッチハイク・ガイド ~銀河ヒッチハイク・ガイドシリーズ1~(ダグラス・アダムス)
(2)銀河パトロール隊 ~レンズマン・シリーズ1~(E.E.スミス)
(3)月は無慈悲な夜の女王(ロバート A ハインライン)
(4)ファウンデーション 銀河帝国興亡史(アイザック・アシモフ)
(5)俺だけレベルアップな件 1 ※カラー漫画

夢見
AIアート1942
「夢見」
Kay

  
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