旧約聖書の中で、イスラエルの民族指導者で預言者として知られるモーセに、神が名乗った言葉、
「エヘイェ・アシェル・エヘイェ」
は、
「I AM THAT I AM.」
と英訳するのが定番となってしまったようだ。
これは、イングランド王ジェームズ一世の命令で翻訳された「欽定訳聖書(ジェームズ王訳聖書)」で、そう訳されたからと思われる。
この英訳は、日本語訳では、
「私は、私は在るという者である」
「私は、在りて在る者である」
などと訳され、だいたいこんな感じのものが定番となっているが、こんな日本語があるはずがない。

W.E.バトラーの『魔法入門』の中で、バトラーは、あるヘブライ語学者の、
「 I Am The Ever-Becoming」
が、最も正しいのではないかと述べている。
これを、翻訳者の大沼忠弘氏は、
「われはつねに生成する者なり」
と訳している。
私の、幼い時からの経験的直観によれば、私もこれが最も腑に落ちる。

私はYouTubeで見たのだが、かつて、2ちゃんる掲示板で「生徒会長」を名乗る女性が、アファーメーションの冒頭句を、
「私は世界を作っている神である」
としていたが、これがまさに「エヘイェ・アシェル・エヘイェ」の意味ではないかと思う。
これは、私の経験や直観からなる主観であるが、ほぼ間違いないと思う。
私には「I AM THAT I AM」や「私は在りて在るものである」は、単に変な訳としか思えない。

もちろん、自我としての私が、
「私は世界を作っている神である」
と言えば、本来、間違いなのであるが、そう唱えていれば、内側の神が心に浸透し、心が神に浸透すると思う。
それが、エマーソンが言った、「神の魂が私の魂の中に入り込み、私の魂が神の魂の中に入りこむ。その瞬間は忘れられない」ということと思う。
密かに保持する隠し呪文として使えばどうかと思う。

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