人間、運が全て・・・なのかもしれないと思う。
運が良くなることをテーマにした本は無限にあるが、そんなものを次々読んでいたら、これはという本を見つける前に人生が終わってしまいかねない。ここらは引き寄せの本と同じである。
そもそも、引き寄せと幸運は同じようなものだろう。

運を良くするには、幸運をもたらす法なんてものを求めず、これはと思う運の良い人物を見つけ、その人について学ぶ方が生きた知恵を得られる。
そんな、これはという人物は、身近な人でも良いし、直接は知らないが自伝や伝記で知ることが出来る人でも良い。
私にとっては、イーロン・マスクもその1人であるが、彼に関しては「少年時代にダグラス・アダムスの『銀河ヒッチハイク・ガイド』を読んで、人類を救う使命を自覚した」が全てで、他に特に調べたことはない。

トランプ大統領も非常に強運な人だろう。
昨年(2024年)の大統領選挙は圧勝だったと言われるが、ちょっとしたことで負ける可能性もあったと思う。敵さん(民主党)だって馬鹿じゃないし、資金はトランプ側よりずっと多かった。
トランプが7月13日にペンシルベニア州バトラーで演説中に銃撃された時は、彼がたまたま顔を右に向けたおかげで命拾いしたという強運だったし、それがきっかけで、イーロン・マスクが突如、トランプ支持を表明し、マスクから資金援助はじめ、多くの強力な助力を得たことで勝てたというのが実情と思う。
私は、トランプ大統領と、彼と並ぶ世界で最も有名な政治家であるロシアのプーチン大統領に関しては、彼らの哲学を一言でまとめている。
トランプ大統領は「常識」で、プーチン大統領は「妥協と他人の尊重」だ。
まあ、こう言ったら「どこが」と言いたい人も多いだろうが、そりゃ、完璧な人間はいないし、立場が高ければ汚く見えることもしないといけないのだと思う。

私が、最も大きな幸運モデルにしているのは、アンデルセン童話で知られるハンス・クリスチャン・アンデルセンだ。
彼を幸運だと思っていない人も多いだろうが、私にとって彼は、幸運であるべくして幸運だった、最も純粋なモデルである。
彼が14歳でオーデンセの田舎からコペンハーゲンに出て来た時は、全く当てもなく、右も左も分からない状態で、しかも彼は、逞しさと縁のない内気でか弱い少年だった。
アンデルセンは、そこで住居や保護者を得られたのも、その後の幸運も、全て神に祈ったことで得られたと言う。
彼は、役者や歌手を目指していて、才能はないながら、その方面の仕事に従事することも出来た。
さらに、彼の父親が夢にまで見て叶えられなかったラテン語学校に通うことが出来、さらに、大学にまで入れたのは奇跡と言って良いだろう。
確かに、学生時代は苦しいことが多かったが、若いうちはまだ耐え易い。
アンデルセンの職業が作家だと思っている人も多いだろうが、彼は執筆ではほとんど収入を得ていなかった。印税なんてものがなかった時代だからだ。出版社に作品を売った時にもらう一回切りの原稿料が作品から得られる収入の全てで、それも大した額ではなかった。
だが、作品によって名声は得られたので、デンマーク国王から年金を生涯に渡って与えられた。
とはいえ、贅沢三昧出来る額ではなく、僅かなものであったらしいが、それでも、働かずに生活することが出来たようだ。
おそらく、アンデルセンは、生涯に渡って労働というものをしたことがなかった。貧しい庶民の出であったことを考えれば、特に当時では奇跡としか言いようがないほど幸運である。

しかし、考えてみれば、そのアンデルセンより私が幸運な人物として師匠と崇めるのが俳優の丹波哲郎さんだ。
まさに、「働かずに食う」を見事に実演した素晴らしい(?)人物だ。
彼は、サラリーマン時代は、会社で席に居たこともなかった。出社はしたらしいが、すぐに遊びに行ったらしい。
それでも3年間クビにならず、会社が買収されるか何かの時にリストラされたが、その時、「何か楽な仕事はないか?」「それなら役者だ」というノリで役者になったらしい。
また、丹波さんの大学時代は終戦直後で、通訳が不足していたのだが、米軍のバーでアルバイトをして磨いた、極めて偏った英語ながらも素晴らしく聴こえる発音で騙して高額で雇われ、実際の英会話は出来ないので、職場の外務省のトイレの中に隠れていたらしい。
その他にも、彼の幸運振りは度を超えていた。
そんな彼には学ばざるを得ず、彼の著書『因果応報の法則』は私のバイブルである。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)アンデルセン自伝(岩波文庫)
(2)因果応報の法則(丹波哲郎)
(3)イーロン・マスク 上(ウォルター・アイザックソン)
(4)銀河ヒッチハイク・ガイド(ダグラス・アダムス)

ピンクの薔薇
AIアート1702
「ピンクの薔薇」
Kay

  
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