超困難な仕事をする最大のメリットは、自分の無力さを思い知ることだと思う。
自分の成長なんかじゃ、どうにもならない大きな問題があることが分かることが良い。

『美少女戦士セーラームーン』って作品はとても良く出来ていると思う。
どんどん強い敵が現れ、時には、全く歯が立たずに敗れることもある。
そんな時、セーラームーンは自分で成長するのではなく、強大な力を与えられて、そんな強い敵に打ち勝つ。
セーラームーンの良いところは、彼女は、その力は与えられたものであり、自分の力ではないことが分かっていることだ。
ある偉大な僧侶は、死の間際「わが力やない」と言ったらしいが、それと同じだ。

一休さんは、弟子達に、封に入った遺言を渡し、
「本当に困った時に開けよ」
と指示した。
後に、弟子達は、本当にどうしようもなくなった時、その遺言を開くと、そこには、
「心配するな、何とかなる」
と書かれていたらしい。
自分の力でなんとかなるのではなく、仏の力でなんとかなるということと思う。

妙好人、因幡の源左が19歳の時、亡くなる間際の彼の父親は「これからは親様を頼れ」と言ったらしい。
親様とは、阿弥陀如来のことだ。
源左は、その通りに生きて、安楽な生涯を送り、1930年に89歳で亡くなった。

H.G.ウェルズの『宇宙戦争』を原作とする映画『宇宙戦争』(1953)の最後のナレーションが印象的だった。
「万策尽きた時、奇跡が起こって人類は救われた。賢い神が作った小さな生命によって」
さて、奇跡が起こった時、人々は何をしていたのか?
教会で真面目にお祈りしていたのだ。頼ることが出来るのは神だけだったのである。

世界的ベストセラー&ロングセラーで、トランプ大統領の愛読書でもある『積極的考え方の力』で、トランプがこよなく敬愛する著者ノーマン・ヴィンセント・ピール牧師は、この本を「なぜもっと神の力を求めないのか?」という言葉で締めている。

私が一番最初にやった仕事は、性格的に全く向いていないセールスマンだったが、ジョセフ・マーフィーの『あなたも幸せになれる』(文庫版は『努力嫌いの成功法』)を読み、テクニックでは全くうまくいかなかったが、「宇宙の活力(コズミック・エナージャイザー)」が自分の味方だと思っていたから、いつも楽しく、セールスコンテストでも優勝した。
神とか潜在意識ではなく「宇宙の活力」という言葉が、私には少しはしっくりしたのだろう。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)努力嫌いの成功法(ジョセフ・マーフィー)
(2)積極的考え方の力(ノーマン・ヴィンセント・ピール)
(3)宇宙戦争(1953) スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
(4)心配するな、なんとかなる(無能唱元)
(5)The Cosmic Energizer(Joseph Murphy)『努力嫌いの成功法』英語版

花の妖精
AIアート1693
「花の妖精」
Kay

  
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