『極道の妻たち』シリーズの映画は、1986年から1998年に渡って全10作が作られている。
第1作の配給収入7.5億円が、おそらくシリーズ最高で、最後の方は2~3億なら良い方だったのではと思う。
私も、テレビで何作か見たが、結構面白かったと思う。
ちなみに、『劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク』は今月(2025年5月)には14億円(興行収入)を突破している。
※配給収入=配給会社の売り上げ。興行収入=映画館の売り上げ。

『極道の妻たち』シリーズで、私が唯一憶えているセリフがある。
それは、どこかの組のボスの奥さんだと思うが、中年過ぎの女性が、「神様仏様に手を合わせる気持ちがなくなったら終わりや」である。
それほど盛り上がる場面でもなく、さりげないセリフであったと思うが、私は「いいこと聞いたな」と今でも思っている。

唯一憶えているセリフと言えば、私は『あしたのジョー』の中で「お嬢様」白木葉子のセリフでたった1つ憶えているのが、「世の中、ギブアンドテイクです」だ。まあ、思い出そうと思えば、他にも思い出せるが、私がこの漫画で最も印象的なセリフでもある。
その時、私は中学生だったが、単に、ギブアンドテイクという言葉を知らなかったから憶えていたということもあると思うが、いまだ印象的に思うセリフだ。
と言うのは、あの「お嬢様」がそんなことを言うのは、なかなか凄いと思うからだと思う。
彼女の立場で、あの若さなら、「テイクアンドテイク」か「ギブアンドギブ」だけで、「もらったからあげる」「あげるからちょうだい」なんて発想はないのが普通だ。
だから、「お嬢様というのは馬鹿」という不文律があるのだ。
おそらく、賢い葉子お嬢様は、神様仏様に手を合わせているのだろう。ただし、自主的にね。

野球とかサッカーとかの大きな試合で、国歌斉唱の時、特にアメリカの選手は皆、胸に手を当てるが、あれは良いと思う。美しい姿だ。
あれもまた、「神様仏様に手を合わせる」気持ちと同じだと思う。

では、「神様仏様に手を合わせる気持ち」と同じと思える、「ギブアンドテイク」や国歌斉唱で胸に手を当てることのエッセンスは何かというと、「自分は偉くない」という気持ちで、謙虚と言うか、当たり前の気持ちだろう。
人間の心とか自我の最大の欠点は、自分が一番偉いと思うことで、自分を最上位に置きたがることだ。
「天上天下唯我独尊」を地でやってしまうと、神仏より自分が重要で価値があるし、テイクアンドテイクになるし、国家より自分を優先する。

「天上天下唯我独尊」と思っているお嬢様も、他の人も「天上天下唯我独尊」と分かれば良いのだが、なかなかそうはいかず、分からないうちはただの馬鹿である。

自分ただ一人が「天上天下唯我独尊」と思うこと、つまり、自分が一番偉いと思うというのは、人間の心に組み込まれた、魂の力を制限するプログラムの働きである。
このプログラムを無効化すれば、魂の全知全能のパワー全開となる。
そのため、自主的に神仏に手を合わせたり、国歌を聴く時に自主的に胸に手を当てる者は能力が高いのである。
なぜなら、自分より上位の存在を認め、自分が一番ではないと認識しているからだ。
そんな者であれば、全ての人が「天上天下唯我独尊」だということも分かるのである。
このための、最も良い方法が、ナーマスマラナ(古代インドの言葉。ナーマ:名前、スマラナ:憶念)という、インドの伝統的な行法である神の名を唱えることで、念仏もその1つである。
なぜ良いのかというと、自分より上位の存在を肯定するからで、唱えるほどそれが自然になるからである。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)新版 歎異抄 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)
(2)選択本願念仏集 法然の教え (角川ソフィア文庫)
(3)ナーマスマラナ ~神の名前の不思議な力~
(4)あしたのジョー(1)(高森朝雄。ちばてつや)
(5)ラーマーヤナ(上)
(6)神統記(ヘシオドス)
(7)現代語訳 古事記 (福永武彦)

ミスティックローズ
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