「コスパがいい」という言葉を若者も多用するようになったが、これはゾッとする言葉だと思う。
コスパとはコストパフォーマンスという意味で、少ない費用で大きな成果を上げることである。
たとえば、チョコレートを作るためのカカオの実の収穫を、安い賃金で、子供達に危険な仕事を長時間やらせることが出来る国で行うことが「コスパがいい」ので、実際にそれが行われている。
資本主義社会では、儲ければ儲けるほど良く、コスパが最重要になり、思いやりのようなものは全く価値を置かれない。ただし、見せかけの派手な思いやりは大いに利用される。
資本主義社会では、コスパ最優先に徹し、それをうまく行える者が利益を独占し、一部の者がどんどん豊かになり、それ以外の者はどんどん貧しくなる。その中で、弱い立場の者は超貧困となる。
貧困層への施しは行われるが、必要最低限よりはるかに下の量しか行われない。
貧困層に施すより、超富裕層に支払われる利益の方がずっと優先されるからだ。
資本主義社会では、コスパ至上主義で、思いやりとか人間らしさがなくなり、利益を生まない人や制度を敬わなくなる。
たとえば、利益を生まない知識や知恵は、どれほど素晴らしいものであっても軽視され、それを努力して得た者を「コスパが悪くね」と蔑むことが普通になる。
利益を生まない行いは意味がなく、それはコスパが悪い馬鹿がすることという思想が蔓延っているのである。
さらには、思いやりがある者が、思いやりのある行動をすることが禁止されることも多くなっている。
だが、思いやりを軽視して捨て去り、コスパ主義になると、必ず反動があり、報いを受ける。それが、この世界の仕組みである。
ここらは迷信めいて聞こえるかもしれないが、抗うことの出来ない力によって、外れた分に相応する反作用が起こるのである。
それが天変地異や崩壊の連鎖である。
小さな逸脱に小さな反作用が起こるのなら良いが、逸脱が大きくなったところに、大きな反作用が起こる事態がかなり発生している。
昔、東京都知事だった石原慎太郎が、大きな災害が起こったことに対し「天罰だ」と言ったら、「その地域の人達に失礼」という非難が起こり、石原は謝罪したが、別に、天変地異は、それが起こった地域の人々の不徳だけで起こるものではなく、日本全体、そして、世界全体の不徳の反作用として起こるのは確かであると思う。これは、物理学的に言っても、霊的に言ってもそうである。
学校で、自分は誰よりも勉強が出来るが、出来ない子の面倒を自主的に見ることで時間と労力を使い、1番になれない子に、親や教師が「お前はコスパが悪い」と怒ることが本当によく行われるようになった。出来の悪い子の面倒を見ても、物質的報酬は何もないのだからコスパが悪いということだ。
しかし、その出来る子は、物質的利益よりはるかに大きなものを得ていたのである。
これだ!この感じだ。
永遠の命程度とは引き換えに出来ないこの喜びだ。
~アニメ『キャシャーン Sins』より。デュオの言葉~
洗礼のヨハネやイエスが「悔い改めよ」と言ったのは、今の時代のことである。
悔い改めねば、もう何が起こるか分からないし、もう起こっている。
人を思いやる温かい心だけが人類を生き延びさせるとわしは信じている。
~アニメ『エイトマン』より。谷博士の言葉(脚本は原作者の平井和正)~
ただ、思いやりは、考えて無理に起こすものではなく、自然に起こるものであり、本当は誰でも自然に起こり続けているのである。
だが、思いやりは欲と反するので、考えて無理に(意図的に)捨てているのである。
欲張らないことだ。必要なものは与えられる。それで満足すれば、弱い者から奪うこともないだろう。
◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)新版 歎異抄 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)
(2)新約聖書 福音書 (岩波文庫)
(3)バガヴァッド・ギーター(日本ヴェーダーンタ協会)
(4)無一文の億万長者(コナー・オクレリー)
(5)運とつきあう(マックス・ギュンター)
(6)キャシャーンSins ※Amazon dアニメストア for Prime Video

AIアート1670
「柔らかな髪」
Kay
コスパとはコストパフォーマンスという意味で、少ない費用で大きな成果を上げることである。
たとえば、チョコレートを作るためのカカオの実の収穫を、安い賃金で、子供達に危険な仕事を長時間やらせることが出来る国で行うことが「コスパがいい」ので、実際にそれが行われている。
資本主義社会では、儲ければ儲けるほど良く、コスパが最重要になり、思いやりのようなものは全く価値を置かれない。ただし、見せかけの派手な思いやりは大いに利用される。
資本主義社会では、コスパ最優先に徹し、それをうまく行える者が利益を独占し、一部の者がどんどん豊かになり、それ以外の者はどんどん貧しくなる。その中で、弱い立場の者は超貧困となる。
貧困層への施しは行われるが、必要最低限よりはるかに下の量しか行われない。
貧困層に施すより、超富裕層に支払われる利益の方がずっと優先されるからだ。
資本主義社会では、コスパ至上主義で、思いやりとか人間らしさがなくなり、利益を生まない人や制度を敬わなくなる。
たとえば、利益を生まない知識や知恵は、どれほど素晴らしいものであっても軽視され、それを努力して得た者を「コスパが悪くね」と蔑むことが普通になる。
利益を生まない行いは意味がなく、それはコスパが悪い馬鹿がすることという思想が蔓延っているのである。
さらには、思いやりがある者が、思いやりのある行動をすることが禁止されることも多くなっている。
だが、思いやりを軽視して捨て去り、コスパ主義になると、必ず反動があり、報いを受ける。それが、この世界の仕組みである。
ここらは迷信めいて聞こえるかもしれないが、抗うことの出来ない力によって、外れた分に相応する反作用が起こるのである。
それが天変地異や崩壊の連鎖である。
小さな逸脱に小さな反作用が起こるのなら良いが、逸脱が大きくなったところに、大きな反作用が起こる事態がかなり発生している。
昔、東京都知事だった石原慎太郎が、大きな災害が起こったことに対し「天罰だ」と言ったら、「その地域の人達に失礼」という非難が起こり、石原は謝罪したが、別に、天変地異は、それが起こった地域の人々の不徳だけで起こるものではなく、日本全体、そして、世界全体の不徳の反作用として起こるのは確かであると思う。これは、物理学的に言っても、霊的に言ってもそうである。
学校で、自分は誰よりも勉強が出来るが、出来ない子の面倒を自主的に見ることで時間と労力を使い、1番になれない子に、親や教師が「お前はコスパが悪い」と怒ることが本当によく行われるようになった。出来の悪い子の面倒を見ても、物質的報酬は何もないのだからコスパが悪いということだ。
しかし、その出来る子は、物質的利益よりはるかに大きなものを得ていたのである。
これだ!この感じだ。
永遠の命程度とは引き換えに出来ないこの喜びだ。
~アニメ『キャシャーン Sins』より。デュオの言葉~
洗礼のヨハネやイエスが「悔い改めよ」と言ったのは、今の時代のことである。
悔い改めねば、もう何が起こるか分からないし、もう起こっている。
人を思いやる温かい心だけが人類を生き延びさせるとわしは信じている。
~アニメ『エイトマン』より。谷博士の言葉(脚本は原作者の平井和正)~
ただ、思いやりは、考えて無理に起こすものではなく、自然に起こるものであり、本当は誰でも自然に起こり続けているのである。
だが、思いやりは欲と反するので、考えて無理に(意図的に)捨てているのである。
欲張らないことだ。必要なものは与えられる。それで満足すれば、弱い者から奪うこともないだろう。
◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)新版 歎異抄 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)
(2)新約聖書 福音書 (岩波文庫)
(3)バガヴァッド・ギーター(日本ヴェーダーンタ協会)
(4)無一文の億万長者(コナー・オクレリー)
(5)運とつきあう(マックス・ギュンター)
(6)キャシャーンSins ※Amazon dアニメストア for Prime Video

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「柔らかな髪」
Kay
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