学校の中で、力がある生徒とは、勉強が出来る生徒ではない。
それよりは、スポーツが出来る生徒であるとか、腕力がある生徒、そして、美男美女の方が力がある。
だが、根本的には、人気がある生徒が一番強い。
では、会社では、力がある社員とは、優秀な社員ではなく、本来は、会社の収益に貢献する社員であるはずだが、やはり、一番力があるのは人気者なのである。
社会全体で言えば、力があるのは、金のある者、権力がある者であるが、金や権力を得るのは人気がある者だ。
だが、社会というのは、学校はもちろん、会社と比べても、流動サイクル・・・つまり、人の入れ替わりが大きい。学校は、いくら人気者でも数年しかいないし、会社だってせいぜい数十年だ。
しかし、社会では、権力者や富裕者は、自分の子や孫に力を継承させようとする。
そこで問題は、二世議員三世議員のように、権力を世襲で継がせることではなく、人気がない子や孫に力を得させようとすることだ。
言い換えれば、人気がない者が力を受け継ぐと、絶対にうまくいかないのである。

つまり、力を得るには人気者になるしかないし、自分の子が盤石な力を得るには、人気者に育てるしかない。
だが、「本物の人気者」でなければならない。
世間で人気者といったら、ただの美男美女、ただの親切な者、ただ金をばら撒くだけの者といった、上っ面の人気者をイメージするが、そんな偽物の人気者は、本当は力がないのに、力を持とうとしたら無理があり、無理を通すと問題が起こる。
最近の日本の首相は、本物の人気がないので、自分の自由に出来ることで金をばら撒いて人気を得ようとするからおかしなことになる。

アメリカのトランプ大統領がなぜ力があるのかというと、圧倒的な人気があるからである。
ところが、トランプの政敵は人気がないので、トランプを排除しようとするが、人気がない者が力を得ようとして、あらゆることに無理が生じて、アメリカがガタガタになっただけである。
オバマ元大統領は人気があると言われているが、それは昔のオバマの話であり、今のオバマはその残像にすがっているだけである。

結論は、力を得たければ、本物の人気者になるしかない。
収入というのは、お父さんやお母さんの力の影響を別にすれば、人気度を示しているだけである。
ハワード・ヒューズという、人前に姿を見せない大富豪もいたが、彼は若い時の人気を、姿を隠すことで維持したのである。まあ、それも無理があったので、最後は悲惨であったが。
斎藤一人さんという大金持ちがいるが、別に優秀でも美男子でもない彼が金持ちになれたのは、人気者だからである。
『マスターの教え』という一種の引き寄せ書があるが、それを読むと、引き寄せの達人のマスターが、いかに、どこでも人気者であるかが分かるのである。

不遇な者というのは、単に人気がない者である。
人気がない者が、いくら勉強しても、いくら引き寄せメソッドをやっても意味はない。
逆に、本当の人気者は、勉強も努力も必要ない。
橘玲さんの『言ってはいけない―残酷すぎる真実―』を初めとする、残酷過ぎるシリーズや、彼が編著で関わった『残酷すぎる成功法則』といった本は、なかなか鋭いところを突いているが、もっと正確な話が、上に述べた、成功は人気次第ということだ。

どうすれば人気者になれるか？
天才写真家のアラーキーこと荒木経惟（あらきのぶよし）さんが、ちらっと良いことを言っていた。
「時代にひれ伏せ。黒子に徹しろ」
である。
私は、子供の時に、この言葉を見て、感動に震えたものだ。だが、同時に「俺には無理」とも思ったものだ。
だが、もし、力を得たければ実行することだ。
そして、アラーキーに学べ。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
（１）マスターの教え（ジョン・マクドナルド）
（２）熱狂の王　ドナルド・トランプ（マイケル・ダントニオ）
（３）写真ノ説明 （荒木経惟）
（４）ハワード・ヒューズ（ジョン・キーツ）

日陰の花
AIアート1618
「日陰の花」
Kay

  
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