引き寄せ的には、心配事を考え続けると、その心配事を引き寄せ、心配した通りになると思われるが、経験上、それはほとんどない。
一方で、「心配事の9割は起こらない」という有名な言葉があるが、起こる時は起こる。だから、安心するわけにもいかない。
マーフィーの法則と言っても、ジョセフ・マーフィーの法則ではなく、エド・マーフィーの法則という実務的なものがある。
エド・マーフィーの法則にはいろいろあるが、最も有名なものに「不安な箇所は必ずこける」というものがある。
これは、たとえばこんな感じだ。
引っ張って欲しくないヒモがある時、そのヒモの近くに「引っ張るな」と張り紙をするのは馬鹿のやることだ。
それでは、必ず誰かが引っ張るから。
引っ張って欲しくないヒモなら、引っ張れないようにしなければならない。
だが、それで済むなら良いが、引っ張れないように出来ないヒモがある場合が多いので、心配事が絶えないのだ。
娘に不良と付き合うなと言っても、それで止められるとは限らないので、娘が不良と付き合えないようにしなければならないが、そんなことは現実的には出来ない。
確かに、「娘が不良と付き合わないだろうか?」と心配し続けても、それが現実化するわけではない。
しかし、娘が不良と付き合う時には、付き合ってしまうのだ。
では、どうすれば良いかと言うと「娘が不良と付き合う運命なら付き合うしかない」と諦めるしかない。
しかし、そう決めても心配をしてしまう。
それなら、思考を消すしかない。
思考を消して、心配も消えれば、何が起きても納得する。
結果として、どんなことも受け入れるということであるが、そこまでいくと、そう悪いことにはならない。
だが、戦国武将や経営者は別の道を取る場合が多い。
それは、「あらゆる手を打つ」である。
心構えで言えば、「策多ければ勝ち、少なければ負ける」である。
そのために、最善を期待しつつも最悪を想定し、最悪に耐えられる準備をするのである。
最悪を想定しても、最悪が本当に起こる確率が上がるわけではない。
けれども、本当に良いのは、やはり思考を消すことだ。
徳川家康や松下幸之助は、部下には「最悪を想定し」「あらゆる手を打つ」よう教えたが、自身は思考を消して間違いのないことを自動的に行う。
老子や荘子は、リーダーにならないことを薦めた。
そうであれば、いきなり思考を消す道を選べるからだ。
そんなわけで、リーダーにならず、呼吸回数を減らすこと、すなわち、長く静かな呼吸をすることをお薦めする。
だが、リーダーになる運命であれば、なるしかない。
その時は、余計なことを考えず、やるべきことをやれば良いのである。
◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)誰がかまうもんか?!(ラメッシ・バルセカール)
(2)ノストラダムスの超法則死活の書(五島勉)
(3)老子 (岩波文庫)
(4)新釈 荘子 (PHP文庫)
(5)ラマナ・マハルシの教え(山尾三省翻訳)

AIアート1611
「雪花石膏」
Kay
一方で、「心配事の9割は起こらない」という有名な言葉があるが、起こる時は起こる。だから、安心するわけにもいかない。
マーフィーの法則と言っても、ジョセフ・マーフィーの法則ではなく、エド・マーフィーの法則という実務的なものがある。
エド・マーフィーの法則にはいろいろあるが、最も有名なものに「不安な箇所は必ずこける」というものがある。
これは、たとえばこんな感じだ。
引っ張って欲しくないヒモがある時、そのヒモの近くに「引っ張るな」と張り紙をするのは馬鹿のやることだ。
それでは、必ず誰かが引っ張るから。
引っ張って欲しくないヒモなら、引っ張れないようにしなければならない。
だが、それで済むなら良いが、引っ張れないように出来ないヒモがある場合が多いので、心配事が絶えないのだ。
娘に不良と付き合うなと言っても、それで止められるとは限らないので、娘が不良と付き合えないようにしなければならないが、そんなことは現実的には出来ない。
確かに、「娘が不良と付き合わないだろうか?」と心配し続けても、それが現実化するわけではない。
しかし、娘が不良と付き合う時には、付き合ってしまうのだ。
では、どうすれば良いかと言うと「娘が不良と付き合う運命なら付き合うしかない」と諦めるしかない。
しかし、そう決めても心配をしてしまう。
それなら、思考を消すしかない。
思考を消して、心配も消えれば、何が起きても納得する。
結果として、どんなことも受け入れるということであるが、そこまでいくと、そう悪いことにはならない。
だが、戦国武将や経営者は別の道を取る場合が多い。
それは、「あらゆる手を打つ」である。
心構えで言えば、「策多ければ勝ち、少なければ負ける」である。
そのために、最善を期待しつつも最悪を想定し、最悪に耐えられる準備をするのである。
最悪を想定しても、最悪が本当に起こる確率が上がるわけではない。
けれども、本当に良いのは、やはり思考を消すことだ。
徳川家康や松下幸之助は、部下には「最悪を想定し」「あらゆる手を打つ」よう教えたが、自身は思考を消して間違いのないことを自動的に行う。
老子や荘子は、リーダーにならないことを薦めた。
そうであれば、いきなり思考を消す道を選べるからだ。
そんなわけで、リーダーにならず、呼吸回数を減らすこと、すなわち、長く静かな呼吸をすることをお薦めする。
だが、リーダーになる運命であれば、なるしかない。
その時は、余計なことを考えず、やるべきことをやれば良いのである。
◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)誰がかまうもんか?!(ラメッシ・バルセカール)
(2)ノストラダムスの超法則死活の書(五島勉)
(3)老子 (岩波文庫)
(4)新釈 荘子 (PHP文庫)
(5)ラマナ・マハルシの教え(山尾三省翻訳)

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