画家、作家、講演者だった足立幸子さんが著書の中で「漫画家は宇宙の法則を分かっている人が多い」といったことを書かれていたが、これは今で言うライトノベル(正確な定義はないが漫画的雰囲気のある小説といったところか)作家も同じと思う。
確かに、漫画やライトノベルにはスピリチュアルな意味で鋭いと感じるものが多いが、突き詰められてはおらず、また、言葉を使わざるを得ないことから、やや本質から外れていることも多いが、時には聖典並の情報が込められていることもある。

そして、1冊とか、1人の作家の主張ではなく、多くの作家が示し合わせたように共通のことを述べていることがある。
その重要なものの1つが「覚醒の条件」だ。
覚醒とは、簡単に言えば、平凡な人間を超えることだ。ただ、言い換えれば、本来の人間に戻ることで、客観的には超人や超能力者に見えることが多い。
そして、その覚醒の条件は正確だと思う。
優れた作品に共通する覚醒の条件は何か?
まあ、言葉ではっきり書いていることがあるかどいうかは分からないが、ある意味、言葉で書くより分かり易い。
その中で、『8マン・インフィニティ』で、8マンである東八郎は、8マン・ネオである東光一について「彼は優しいのだ。途方もなく」と言っていたのが、その条件を最も適切に言い表していたと思う。
その言葉を当てはめれば、全ての優れた作品の、様々な意味での覚醒者の覚醒した条件がそれであることが、疑いようもなく分かる。
歴史的な作品の『美少女戦士セーラームーン』の月野うさぎや、『葬送のフリーレン』のフリーレンはまだ未熟だが、勇者ヒンメルがまさにそうだろう。
今、世界的にヒットしている『俺だけレベルアップな件(英タイトル:Solo Leveling)』の、主人公の水篠旬や、その息子の水篠護も、本当にそうである。

『老子』に、「私は3つの宝を持つ」と書かれている。
それは、慈愛と倹約と人の前に立たないことだ。
倹約とは無駄にしないこと、人の前に立たないとは自分がないことだ。
そして、慈愛とは、やはり、途方もなく優しいということだ。

ただ、「途方もなく優しくなれ」と言われてなれるものではない。
カート・ヴォネガットは、地球上でのただ1つの決まりは、人に優しくすることだと言ったが、言われて出来ることではない。
一方で、それは言われなくても出来る、本来の人間の姿でもある。
思考を消せば、誰もが途方もなく優しいのだ。
思考を消すとは、簡単に言えば、頭の中のおしゃべりを止めること、つまり、言葉を使わないことだ。

誰かが、ラマナ・マハルシに重要な質問をしたが、マハルシは答えなかった。
だが、質問者は気付き、一応、「今の沈黙を答としてよろしいですか?」と尋ねると、マハルシは「そうだ」と肯定した。
まあ、本当は、確認する必要も、それに答える必要もなかったのだが、言葉とは、そのくらいのことに使うものだ。

そして、思考を消すには・・・しじま(静寂)を友とするには、今の人には、長く静かな呼吸をするくらいしか出来ないかもしれない。
しかし、長く静かな呼吸は出来る。
それをやりやすくする方法の1つが「ナ・ダーム呼吸」で、心で「ナ」と唱えながら息を吸い、「ダーム」で細く長く吐く。
合うなら、ネドじゅんさんの「エレベーター呼吸」でも良いと思う。
『弓と禅』の弓聖の呼吸法は身に付ければ超人化すると思う。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)あるがままに生きる(足立幸子)
(2)8マン・インフィニティ(1)(七月鏡一、鷹氏隆之)
(3)国のない男(カート・ヴォネガット)
(4)老子 (岩波文庫)
(5)弓と禅(オイゲン・ヘリゲル)
(6)左脳さん、右脳さん。(ネドじゅん)

早春
AIアート1574
「早春」
Kay

  
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