子供は、賢い部分と馬鹿な部分が混在しているが、概ねでは、やはり馬鹿である。なぜなら、モノを知らないからだ。
私は小学4年生の時、ジュール・ベルヌの『海底2万里』というSF小説に夢中になったことがあるが、その中で、ネモ艦長(潜水艦ノーチラス号の艦長)が、主人公の海洋生物学者アナロックス博士に何かを質問し、アナロックスが「よくは知らない」と答えたところ、ネモ艦長は「学者というのは、専門外のことはあまり知らないものですね」と言ったのをよく憶えている。
別に、私は納得したのではなく、印象深い対話として憶えているのだ。
しかし、「学者は専門外のことはあまり知らない」という偏見を、いくらか持ってしまったことも確かだ。
また、中学生の時だったと思うが、私は、手塚治虫の『ビッグX』という漫画を読んだ中で、ある大科学者が「わしは政治のことはさっぱり分からんが」と言うのを見て、さらに、「学者は専門外のことはあまり知らない」という偏見を強めた。
それから、私が大人になってプログラマーになった少し後のことだが、多分、『実録天才プログラマー』という本に、若い時のマイクロソフト創業者ビル・ゲイツが言ったこととして、優秀なプログラマーと言うより、IQが高い優秀な人間全般に言えることと思うが、「優秀な人間は何でも話題に出来る」と言っていたことに、今度は納得したのだった。
本当に優秀な人は何でも知っている。
西尾維新の『物語シリーズ』の中で、主人公の高校3年生、阿良々木暦が、超天才女子高生、羽川翼に「お前は何でも知ってるな」と驚きながら
言うと、羽川は必ず「何でもは知らないわ。知ってることだけ(知っている)」と言うが、羽川の場合、知っている範囲が尋常でなく広いので、普通の人から見れば「何でも知っている」のである。
私も、経験上から言えば、賢い人は知識の範囲が広く、本当に何でも話題に出来る。
逆に、無能な人は、本当にモノを知らない、つまり、知識がない。
一見賢そうな人でも、「あ、私、そういうこと興味がないから知りません」と言う人に、本当に賢い人はおらず、むしろ馬鹿なのだと思う。
IQが20違えば会話が成立し難いという話があるが、IQが高い人は知識が多い傾向があるので、IQが高い人の話の内容を、IQが低い、知識が少ない人が知らない場合が多いという理由でも確かにそうだと思う。
『IQってホントは何なんだ?』という本に、簡単な知識テストをすれば、IQはほとんど分かってしまうという話があったが、私もそう思う。ただし、この本の中で取り上げられていた知識は、少々偏っていたようには思うが。
それで言えば、元マイクロソフト日本法人社長の成毛眞さんの『理系脳で考える』という本に書かれた「理系脳判定テスト」の知識テストをやれば、もっと正確と思う。ただし、この本が書かれた2017年当時は、今では誰でも知っているイーロン・マスクが、それほど有名でなかった時代で、当時、イーロン・マスクについてよく知っていれば賢い人である可能性が高いが、今なら、イーロン・マスクを知らないなら、かなりヤバい(笑)。ちなみに、私はその本を読んだ2017年10月、イーロン・マスクの名も知らなかった(笑)。で、慌てて彼の伝記を読んだのだった。
この本には、他にも、GPUやヒッグス粒子のことも知識問題に取り上げられていた。GPUに関しては、やはり、当時と今では知っていることの値打ちが違う。当時は、説明出来るほど知っていれば立派だった。
ただ、この本にも、やはり偏見はあるので、完全に信じてもいけないとは思う。
ある優秀なプログラマーが、彼の著書の中でジョセフ・マーフィーの潜在意識の法則のことを、胡散臭い話として取り上げていたが、それでも、マーフィーについて、話題にするほど知っているのである。やはり、賢い人は何でも知っているものだと思う。
高学歴だったり、メンサ会員であっても、ロクにモノを知らない、知識のない者は馬鹿である。それなのに、そんな人達の中には、自分は賢いと言いたい者が多く、滑稽である。つまり、「馬鹿ほど自己評価が高い」という説が当てはまってしまうのだ。
ただ、やたらと「本を読め」と言う気にもならない。
無理に本を読んでいる馬鹿もいるのだ。
やはり、本とは、本当に興味を持って読むべきものだ。
賢くなりたいという欲望で無理に本を読む者は、結局は、あまり多くは読んでいないものである。
また、知識を鼻にかける者というのも、知らないことは全然知らない馬鹿が多い。
ところで、昔はどうか知らないが、賢い人は何でも知っているとはいえ、芸能界やプロスポーツについては知る必要はないし、むしろ、知らない方が良い。これらの世界は今や、あまりに功利主義に走り過ぎ、関わると馬鹿になる。
まあ、個人的意見である(笑)。
◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)理系脳で考える AI時代に生き残る人の条件(成毛眞)
(2)IQってホントは何なんだ?(村上宣寛)
(3)海底二万里(上)(新潮文庫)
(4)実録天才プログラマー
(5)化物語(上)(西尾維新)

AIアート1562
「賢そうにしていなさい」
Kay
私は小学4年生の時、ジュール・ベルヌの『海底2万里』というSF小説に夢中になったことがあるが、その中で、ネモ艦長(潜水艦ノーチラス号の艦長)が、主人公の海洋生物学者アナロックス博士に何かを質問し、アナロックスが「よくは知らない」と答えたところ、ネモ艦長は「学者というのは、専門外のことはあまり知らないものですね」と言ったのをよく憶えている。
別に、私は納得したのではなく、印象深い対話として憶えているのだ。
しかし、「学者は専門外のことはあまり知らない」という偏見を、いくらか持ってしまったことも確かだ。
また、中学生の時だったと思うが、私は、手塚治虫の『ビッグX』という漫画を読んだ中で、ある大科学者が「わしは政治のことはさっぱり分からんが」と言うのを見て、さらに、「学者は専門外のことはあまり知らない」という偏見を強めた。
それから、私が大人になってプログラマーになった少し後のことだが、多分、『実録天才プログラマー』という本に、若い時のマイクロソフト創業者ビル・ゲイツが言ったこととして、優秀なプログラマーと言うより、IQが高い優秀な人間全般に言えることと思うが、「優秀な人間は何でも話題に出来る」と言っていたことに、今度は納得したのだった。
本当に優秀な人は何でも知っている。
西尾維新の『物語シリーズ』の中で、主人公の高校3年生、阿良々木暦が、超天才女子高生、羽川翼に「お前は何でも知ってるな」と驚きながら
言うと、羽川は必ず「何でもは知らないわ。知ってることだけ(知っている)」と言うが、羽川の場合、知っている範囲が尋常でなく広いので、普通の人から見れば「何でも知っている」のである。
私も、経験上から言えば、賢い人は知識の範囲が広く、本当に何でも話題に出来る。
逆に、無能な人は、本当にモノを知らない、つまり、知識がない。
一見賢そうな人でも、「あ、私、そういうこと興味がないから知りません」と言う人に、本当に賢い人はおらず、むしろ馬鹿なのだと思う。
IQが20違えば会話が成立し難いという話があるが、IQが高い人は知識が多い傾向があるので、IQが高い人の話の内容を、IQが低い、知識が少ない人が知らない場合が多いという理由でも確かにそうだと思う。
『IQってホントは何なんだ?』という本に、簡単な知識テストをすれば、IQはほとんど分かってしまうという話があったが、私もそう思う。ただし、この本の中で取り上げられていた知識は、少々偏っていたようには思うが。
それで言えば、元マイクロソフト日本法人社長の成毛眞さんの『理系脳で考える』という本に書かれた「理系脳判定テスト」の知識テストをやれば、もっと正確と思う。ただし、この本が書かれた2017年当時は、今では誰でも知っているイーロン・マスクが、それほど有名でなかった時代で、当時、イーロン・マスクについてよく知っていれば賢い人である可能性が高いが、今なら、イーロン・マスクを知らないなら、かなりヤバい(笑)。ちなみに、私はその本を読んだ2017年10月、イーロン・マスクの名も知らなかった(笑)。で、慌てて彼の伝記を読んだのだった。
この本には、他にも、GPUやヒッグス粒子のことも知識問題に取り上げられていた。GPUに関しては、やはり、当時と今では知っていることの値打ちが違う。当時は、説明出来るほど知っていれば立派だった。
ただ、この本にも、やはり偏見はあるので、完全に信じてもいけないとは思う。
ある優秀なプログラマーが、彼の著書の中でジョセフ・マーフィーの潜在意識の法則のことを、胡散臭い話として取り上げていたが、それでも、マーフィーについて、話題にするほど知っているのである。やはり、賢い人は何でも知っているものだと思う。
高学歴だったり、メンサ会員であっても、ロクにモノを知らない、知識のない者は馬鹿である。それなのに、そんな人達の中には、自分は賢いと言いたい者が多く、滑稽である。つまり、「馬鹿ほど自己評価が高い」という説が当てはまってしまうのだ。
ただ、やたらと「本を読め」と言う気にもならない。
無理に本を読んでいる馬鹿もいるのだ。
やはり、本とは、本当に興味を持って読むべきものだ。
賢くなりたいという欲望で無理に本を読む者は、結局は、あまり多くは読んでいないものである。
また、知識を鼻にかける者というのも、知らないことは全然知らない馬鹿が多い。
ところで、昔はどうか知らないが、賢い人は何でも知っているとはいえ、芸能界やプロスポーツについては知る必要はないし、むしろ、知らない方が良い。これらの世界は今や、あまりに功利主義に走り過ぎ、関わると馬鹿になる。
まあ、個人的意見である(笑)。
◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)理系脳で考える AI時代に生き残る人の条件(成毛眞)
(2)IQってホントは何なんだ?(村上宣寛)
(3)海底二万里(上)(新潮文庫)
(4)実録天才プログラマー
(5)化物語(上)(西尾維新)

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「賢そうにしていなさい」
Kay
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ハイハイ ただの妬みデスっ
高校球児達は、輝いて見えて眩しいです✨