今日、『劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク』を観てきた。
初音ミクら、クリプトン・フューチャー・メディアのボーカロイドや、スマートフォンゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」に登場する、星乃 一歌らのキャラクターが登場する、オリジナルストーリーの映画と言って良いと思う。

この映画は、先月(2025年2月)18日に興行収入が10億円を突破したという。
初音ミクと「プロジェクトセカイ」ゲームの人気を考えれば、あり得た話だが、私は、映画で10億円といったら驚く理由がある。
私が、これ以前に観た映画は、イギリス・アメリカ・フランス合作の2004年の映画『サンダーバード』で、あの『サンダーバード』の実写映画である。当時最新の特撮技術を使った、本格的なSF作品であり、最初から、「サンダーバード」のネームバリューが味方をするというアドバンテージを持っていたに関わらず、5700万ドルの製作費をかけながら、興行収入はわずか2800万ドル(当時で30億円程度か)で、日本国内においては、そこそこ良かったが、それでも10億円であった。当時は今ほどインフラ面でもサービス面でも、インターネットのエンターテインメントは普及しておらず、映画の興行収入を上げ易かったのではないかと思うが、10億円止まりであった。
私は、この『サンダーバード』の映画は、なかなか良かったと思っており、なぜそんなに人気がなかったのか不思議だ。
映画『サンダーバード』は、続編や、さらにその続編(全4作の予定という情報も見たことがある)の製作も予定されていたらしいが、その計画も消滅してしまった。
その『サンダーバード』の興行収入に、2か月で追いついたわけである。

『劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク』は、まず映像の美しさが印象的で、初音ミクらキャラクターのビジュアル、動作が本当にとても美しい。それだけでも見ていて楽しい。
初音ミクはもちろん、プロジェクトセカイの本分であるサウンドも、ボーカロイド、人間共、高水準であったと思う。
ストーリーに関しては、観る人次第と言うしかない。
マルチバース(多元宇宙論)、パラレルワールド(並行宇宙)の概念を取り入れたアニメ、漫画、小説作品は、今や珍しくないが、この作品もその1つである。
マルチバースは、各人がそれぞれの世界を持つとも、複数の人の精神が融合した世界が生まれるとも言われる。
それで、それぞれの想いが、どんな世界に結実するかというところにストーリーが生まれるが、自身は心を持たない初音ミクが、どんな世界を作り、それが人々の心にどんな影響を与えるかが重要なのだろう。
そんな理屈はいわなくても、直観的にそんな雰囲気が感じられると思う。

だが、私が、この映画を見る人、さらには、映画の登場人物に言いたいことは、『葬送のフリーレン』でユーベルが言ったように、
「皆、頭を使い過ぎるんだよ」
だ。
皆、物質主義の世界に飲み込まれ、考え過ぎている。それが、この世界を壊す原因だ。
考えることをやめ、人間の脳にインストールされた神様の能力のコピーにまかせてしまえば良いということは、これまで何度も書いた。
そのやり方を、少しでもよく理解すれば良いのだと思う。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)考えて仕方があること・仕方がないこ(中山正和)
(2)投影された宇宙(マイケル・タルボット)
(3)タフティ・ザ・プリーステス(ヴァジム・ゼランド)
(4)サンダーバード(2004) [Blu-ray]

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