以前、私が酷評したヴァジム・ゼランドの引き寄せ書『タフティ・ザ・プリーステス』がベストセラーになっている。
この本、内容自体は良い(むしろ素晴らしい)のだが、次の点で難点がある。
・原文がロシア語で、引き寄せ、スピリチュアル、量子力学をよく理解した翻訳者が少ない。
・そのため、直訳調になって翻訳が分かり難い。
・そもそも、元々の内容自体が分かり易くないと思える。
「内なるスクリーン」「外なるスクリーン」「中間のスクリーン」という変な用語を使うのはやめて欲しいものだ。
また、「三つ編み」を導入することで、ひどく分かり難くなっている。
ロシア人の三つ編みに対する伝統的観念って、やや特殊なのかもしれない。その感性で引用されても困る。
だいたい、ロシア人にとっての、三つ編みの長さってどんなものだろう?
いや、その前に、三つ編みなんて、あまり見た覚えがない。ロシアでは流行っているのだろうか?

簡単に言えばこうなる。
・五感=外なるスクリーン=三つ編みの根本
・思考=内なるスクリーン=三つ編みの端(背中の真ん中あたり)
・想像=中間のスクリーン=三つ編みの高く持ち上げた端(頭の上)
三つ編みの端を頭の上に持ち上げるというのは、五感や思考から離れるということだ。
五感と思考から離れるというだけのことを、こんなに難しく言うなんて、ゼランドって馬鹿か変態かと思う・・・いや、これは冗談だが、文句の1つも言いたくなる(笑)。

そして、これなら、スコット・アダムスの断言法で出来ることだ。
つまり、願望を紙に書くという行為は、五感で感じる現実からも、思考からも意識を逸らせることが出来、同時に、思考から離れて願望の実現を想像するのである。
願望の実現を思考すると、重くて動かないものになる。
しかし、紙に書く時に浮かぶ願望の実現の想像は、軽く囚われないものだ。
引き寄せに限らず、昔から、人々の願いが最も叶うのは、紙に書いた時である。
たとえば、アメリカの大学で、卒業生に自分の20年後の資産額の目標を書かせたら、ちゃんと額を書いた人は20%だったが、20年後、資産の額を書いた人達が、卒業生全員の資産の80%を持っていたという調査がある。
また、これもアメリカの調査で、高齢者のうち、目標を持っていた30%は経済的に自立していて、余裕のある10%は目標を紙に書いていたのだ。それ以外の70%は支援を必要としていた。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)タフティ・ザ・プリーステス(ヴァジム・ゼランド)
(2)成功の掟(マーク・フィッシャー)
(3)イット・ワークス!(RHJ)

田舎のお家
AIアート1483
「田舎のお家」
Kay

  
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